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2010年6月28日(月) 梅佳代

梅佳代って知ってる?って聞いてみるのも恥ずかしいような恥ずかしくないような。そんな歳になってこのカメラマンがこの上なく愛おしくてたまらない。写真をみてこれ誰ってわかるのは、僕の中では梅佳代とアラーキーぐらいかも知れない。梅佳代みたいな素人カメラマンは山ほどいるだろう。でも梅佳代になれるのは梅佳代だけなんだなと思い知らされる。梅佳代の写真には梅佳代がいるような気がする。梅佳代が撮りたいと思うように被写体(たとえば人物や犬やじいちゃんさま)がそういうふうになっていく感じ。そしてもう一つ僕を(ほとんど写真には映りたがらない僕ですが)梅佳代ならどう撮るんだろうって思うと撮って欲しいような、おもんないからやめとっくて言われるような気がして怖いような気もする。
最近「Photo Graphica」って季刊誌を見つけて気に入っている。梅佳代って呼びやすいのでそう呼んでいるが梅佳代さんの「うめ版 新明解国語辞典×梅佳代」なんががお勧めかもしれない。画像を探していると一番情けない顔をしていると思われる梅佳代を発見したので載せておこう。いつも他人の情けない顔ばっかり撮っているので少し反撃しておく。

2010年7月1日(木) たこ梅

とうとう「たこ梅」のことを書いてしまう。たこ梅は大阪のキタとミナミに4店舗を持つ大阪風に言うと関東煮(かんとだきと呼ぶ)とたこの甘露煮の有名な店である。大阪屈指のおでんの名門であるが入りやすい割にめっちゃリーズナブルではない店である。おでんがそんなに好きかと言われると確かに「すじ」と呼ばれるこの店独特のクジラのすじや「よもぎ麩」というよもぎもちみたいな練りものといい、うまいもんはうまい。でも特別かと言われれば普通のおでんだ。いつもキタのJR高架下の新梅田食堂街にある北店に行く。平日休日にかかわらず大阪駅は人でごった返す、そこには石川から商談にやってきたであろう人や、常連のおっさんやらまたは不倫カップル(勝手に想像)なんかがひそひそとまたはにぎやかにやっている、それは酒場の当り前な雰囲気ではあるが一つの寄席の小話のようにあちらこちらから聞こえてくる。そんな会話を聞こうともせずに聞いていると気持ちがとても落ち着く。こんなことを書くと「どんだけ爺さんやねん」扱いされそうなことをおもんばかってもたこ梅」にはその良さがある。きっとどこの居酒屋でも立ち飲みでもそうであろうが、気に行ったところに通うことにどんどん人は慣れていく。たまにどんどん新しい店を開拓していく人がいるがほぼ尊敬に値する。人見知りな僕には到底出来ない。最近は月に一度程度にしているが先日は1万円に届きそうなくらいのおあいそになって驚いた。全くリーズナブルではないおでん屋だ。帰りに「はなだこ」に寄ってねぎマヨたこやきを妻に怒られないように持って帰るようにしている。