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2010年7月1日(木) たこ梅

とうとう「たこ梅」のことを書いてしまう。たこ梅は大阪のキタとミナミに4店舗を持つ大阪風に言うと関東煮(かんとだきと呼ぶ)とたこの甘露煮の有名な店である。大阪屈指のおでんの名門であるが入りやすい割にめっちゃリーズナブルではない店である。おでんがそんなに好きかと言われると確かに「すじ」と呼ばれるこの店独特のクジラのすじや「よもぎ麩」というよもぎもちみたいな練りものといい、うまいもんはうまい。でも特別かと言われれば普通のおでんだ。いつもキタのJR高架下の新梅田食堂街にある北店に行く。平日休日にかかわらず大阪駅は人でごった返す、そこには石川から商談にやってきたであろう人や、常連のおっさんやらまたは不倫カップル(勝手に想像)なんかがひそひそとまたはにぎやかにやっている、それは酒場の当り前な雰囲気ではあるが一つの寄席の小話のようにあちらこちらから聞こえてくる。そんな会話を聞こうともせずに聞いていると気持ちがとても落ち着く。こんなことを書くと「どんだけ爺さんやねん」扱いされそうなことをおもんばかってもたこ梅」にはその良さがある。きっとどこの居酒屋でも立ち飲みでもそうであろうが、気に行ったところに通うことにどんどん人は慣れていく。たまにどんどん新しい店を開拓していく人がいるがほぼ尊敬に値する。人見知りな僕には到底出来ない。最近は月に一度程度にしているが先日は1万円に届きそうなくらいのおあいそになって驚いた。全くリーズナブルではないおでん屋だ。帰りに「はなだこ」に寄ってねぎマヨたこやきを妻に怒られないように持って帰るようにしている。

2010年7月6日(火) LOVE PSYCHEDELICO

2010年7月2日 開場18:00 開演19:00 会場なんばハッチ 整理番号445・446。「LOVE PSYCHEDELICO 2010 “ABBOT KINNEY ”CONCERT TOUR」。2時間15分の立ち見ではあったが久しぶりに素晴らしいライブだった。デリコの衝撃的なデビューから10年になる。KUMIは34歳になってNAOKIは37歳になろうとしている。華麗なるデリコサウンドに彩られたセットリストは、10周年のお祝いムードと3月に入籍したKUMIのお幸せムード一杯で進んでいく。NAOKIはMCで自分たちの10年間を短く褒めたたえた。KUMIIも歌える喜びみたいなものを僕達に分け与えてくれる。彼らのLIVEを見ると本当に楽曲を大事にしていることがわかる。長い時の間に楽曲はどんどんアレンジを変えていくのがこの業界の常であるが、彼らの場合は違う。楽曲は出来上がった時からすでにLIVEの完成形に近い、スタンスを変わらないから進化してもぶれないというデリコのやり方である。最新のALBUMから9曲だったと思う。「GOLDEN GRAPEFRUIT」からは「FREEDOM」「Aha!(AllWeWant)」を含む3曲だと思う。武道館コンサートのスケール感とはまた違ったライブハウスの乗りがとてもやさしい。
今思い出してもあの夜の興奮は冷めない。「10yearsAnniversary」10周年おめでとう、そしてありがとう。人生にはそんなすばらしい夜もある。