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1月28日(月)

生命の神秘をたどる旅-ガンガラーの谷-

どんなに好きなものでも次第に色が薄れて行くということはある。そういう意味では僕たちはもう沖縄に来過ぎてしまったのか?と、ふと思いはしたが、実際に行ってみればまた新しい発見に身もだえするのだ。今回は初めて訪れた真冬の沖縄の旅の中から、印象的だったものをお伝えする。
「石を投げ込むとガンガンガラガラーという音からこの谷の名前が、ガンガラーの谷になりました」と、にこやかに笑うガイドさんにぞろぞろと付いて行くだけのツアー。それが意外と当たり!のツアーだったのだ。
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ツアーの集合場所であるケイブカフェからして鍾乳洞なわけだが、その異様な開口部にまた不似合いな白いパラソルの花が咲いているのでびっくりしていると、ポタリと落ちて来る水滴が!この鍾乳洞はまだまだ成長しているのである。ツアー出発に際してガイドさんからコースの案内があり、写真左の港川さんの家に訪れてお亡くなりになった所を見たりするのが今回のツアーのクライマックスだと理解する。さあ出発だ。
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沖縄の植生が面白いのは十分知っているつもりだったのだが、いざ森の中に踏み込んで間近にそれを見てみるとその迫力に圧倒される。亜熱帯特有の緑過ぎる葉っぱやスケールの違いすぎる植生にドキッとする。
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前半の大きな山場は母神と書かれた看板がある洞窟で、中には入っていくことが出来ないイナグ洞と、そこからさらに下った所にある川が流れているイキガ洞である。男女のシンボルになぞらえられた岩が祀られているのだが、不思議なのは垂れ下がった鍾乳石が川の流れる方向に従って全て同じ方向に曲がっていることだ。雨が降り続くと川の水かさが増し、真っ直ぐに垂れ下がるはず鍾乳石の方向を少しずつ川下に変えて行った結果なのだ。気の遠くなるなんとも時間のかかる話である。
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洞窟を出ると日が差して来たのか、緑がいっそう色を増している。
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大主ガジュマルである。熱帯地域(奄美からインドネシア・台湾など)に多く見られるガジュマルであるが、沖縄ではガジュマルの大木の中にはキジムナーという妖精が住んでいると伝えられる。また「歩く木」とも言われ、一歩進むのにおよそ30年かかると言われる。気根と呼ばれる根の様なものを枝から垂らし、それが地に着き太い幹となり、それまであった古い幹が枯れる。そうした気の遠くなるようなサイクルを繰り返しでガジュマルは一歩を踏み出そうとしている。両手を大きく広げて今にも一歩を踏み出そうと言う感じに見えないことも無い。パンフレットにはこう書いてある。「森の賢者、大主ガジュマル-悠久の聖地を守る 森の奥深くにたたずむ賢者。永い沈黙を破り、今、私たちに語りかけている理由とは。圧倒的な包容力に身をゆだね。その叡智と説いに、耳を傾けてみてください」と。
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琉球石灰岩で出来た天然のほこらの中に石垣を積んでいる所は古くからあるお墓で、その周りにはガジュマルが絡みついている。那覇市内でも同じような光景を見ることが出来る。聖地にガジュマルは良く似合う。そのまま森を抜けるとガジュマルの上に作られたツリーハウスまで上がっていける作りになっていて、そこからの眺めはすごかった。ただし下から見上げる吊り橋は歩き終えてから見なければ良かったと思うほど高い。
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ツアーは大詰めに差し掛かり、一行はまた別のドーム状の鍾乳洞の中にやって来る。港川さんのところまでやって来たのだ。武芸洞と呼ばれるこの場所で発見された1万8千年前の人類の完全な形の人骨。ちょっと掘った所でそれは出て来たと言うのだから、そこにもここにも、もしかしたら港川さんのお友達がいるのかも知れない。森の中を1kmほど歩いて僕たちは日本人の先祖であったかもしれない港川人に触れてこのツアーの終着点にたどり着く。沖縄がその昔どんな所で港川人がどんな暮らしをしていたのかは、今も続けられている発掘作業で次第に分かって来ているという。
さて生命の神秘をたどる旅はこれでお終い。場所は三庫裏(サングーイ)で有名な斎場御嶽(セーファウタキ)の近所なのでミステリーアンドパワースポットツアーとして半日お使いください。次回へ続く。
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