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2月18日(月)

小樽はど真ん中

札幌から快速で45分。小樽に通うにはそれなりに訳がある。・・という事にする。

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今年の小樽も札幌と同じく雪が多い。歩道や車道は雪掻きがしてあってさほど歩きにくいわけではないが、車道と歩道の間にはとりあえず置いてあるというような感じの雪が塀の様になっている。例年ならば旧手宮鉄道跡地のある通り(写真右)も線路が見えていて、線路伝いに歩くことも出来るが、今年は今から除雪だと言う感じである。明日からはまた雪の予報。

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小樽運河にやって来る。いつもの小樽の冬の顔は変わることは無い。

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小樽に着いても観光するつもりがないので、いつもこれを買い出し、もしくは仕入れと呼ぶようにしている。小樽は知る人ぞ知るガラスの街であるが、もちろんそれは北一硝子が小樽にあるからだ。でもいつも何だか気が付くと大正硝子館に入ってしまう。大正硝子館は主に宙吹き硝子を数多く扱い得意とする所だと思っている。宙吹き硝子は作り手が様々に形を考えたりアレンジが出来るので創作性に富んでいる半面、より即興性が強くなり同じものが出来ないという不安定さを生む、安定生産は出来ないが、それしか無いという一点物という感覚を生んで行く。それがまた僕を小樽へと向かわせるのである。

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でも今年はちょっと違う、昨年の四月に宇宙をコンセプトにしたアートガラスを主に扱う店が大正硝子館名義で出来ていた。入って見ると一番に目に入った物は壁掛けの時計であった。何の変哲もないガラス製の壁掛け時計なのだが、その硝子に描かれた絵柄が何とも言えず物語がある。デットストックをすべて出してもらっても同じものは一つもない、すべて違うのである。ちなみにサインまで違う。作者はハンガリー生まれのグラスデザイナーArki Bernadette(ベルナデッテ・アールキ)さん。幻想的な絵画を想わす彼女の作品は冷たい硝子のイメージを変えてしまうほど暖かくてやわらかくてやさしい。オールハンドメイド。ムーブメントはドイツ製ということ。ど真ん中だ。買いましょう。というわけで今回の買い出しはこの時計に決まったのである。小樽は今年もど真ん中という訳でこの話も終わるのである。

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さよなら、北海道。また来るよと、いつもこのシーンを見ると思うのである。

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