なほとか通信 2015 Boss Blog

第五回 石川竜一

いま写真家石川竜一の展覧会が大阪で同時に行われている。

Okinawan portraits 石川竜一
The Third Gallery Aya

1/27(火)~2/21(土)
12:00-19:00(土曜12:00-17:00)

石川 竜一写真展 絶景のポリフォニー
大阪ニコンサロン

2/5(木)~2/11(水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)

石川竜一とはどんな写真家なのか?ただそれだけで大阪ニコンサロンのフォトセミナーに行ってきた。沖縄に生まれ沖縄で撮られた写真集を、昨年末に2タイトル赤々舎から発表して以来、彼のまわりは少しずつ騒がしくなっていることだろう。対談と言う形で始まったトークイベントは、聞く人が聞かれるはずの人より数倍多く話しているという奇妙な形で進んでいく。

「単位やるからもうゼミに来ないでほしいって教授に言われたことがある」「普天間基地の廻りを踊りながら一周した。写真を撮りながら」「ずっと死のうと考えていた。二年ぐらい。家族が出て行くと部屋を出て家族が帰る前に部屋に戻る。家族が寝静まってから家を出て明け方には帰ってくる。そんな生活を続けていた。」「どうせ死に切れないならその分もっと生きてやろうと思った」「一年分の給料を前借りさせてもらえるところがあって、そのお金でカメラを買った。一番高いということでハッセルブラッドを」「もうどうでもいい。終わってしまえってと思う」「写真を撮るときは、すいません、僕はこうやって写真を撮ってまわっている者なんです。写真集に載るかもしれないし載らないかもしれませんが撮らせてもらっていいですかっと言います」「きれいなおねーちゃんがいれば世界中どこでも行く」

表現者にとっていつもついてまわる作品以外のすべてについては少なからず知り得ることになったが、写真家石川についてはほとんどわからずじまいだったような気がする。今後の石川竜一を今後もながーい目で追いかけようかと思うのである。

会社情報