なほとか通信 2016 Boss Blog

第2回 太陽の鉛筆 東松照明

東松照明の個展「太陽の鉛筆」が昨年より引き続いて東銀座のAkio Nagasawa Gallery/Publishingで開催されている。

東松照明が「太陽の鉛筆」を刊行してすでに40年がたった。1975年という時代の色を映した写真を現代にもういちどプリントしてみるという試みがなされている。

当時被写体となったものの中にはもうすでに姿を変えて、色を変えて、意味合いを変えてしまったものがあるのだけれど、東松照明が切り取った写真はある意味既成の事実として現代に色濃く映し出されている。形に残る。かたちにのこすということは意味があるけれど大変なことをしているという気持ちになる。なんとなくそんな気持ちのする個展だった。

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