なほとか通信 2016 Boss Blog

第4回 NADIA 沢渡朔

Akio Nagasawa Gallery/Publishingで開催中の展覧会、沢渡 朔「NADIA」。 イタリアはベネチア、東京、軽井沢と、まるで逃避行のような濃密なやりとりを膨大な時間の経過をたどりながらカメラは追っていく。1971年今から約45年前にとられた写真たちである。75歳を超えた沢渡はあらためて自身でネガを見返しながら何を思ったのだろう。

Akio Nagasawa Gallery/Publishingの個展の紹介文にはこう書いてある。

「沢渡は、この「Nadia」によって“虚構と現実の往来の中で、一人の女性を撮りつくす”、虚実ない交ぜのフィクションという自身の表現スタイルを確立し、それまでの女性をモチーフとした作品とははっきりと一線を画す、写真表現の新たな領域を切り開いたのです。」(HPより抜粋)

1973年毎日新聞社より「nadia 森の人形館」として発売されたものが1977年 朝日ソノラマ写真選書として再発された写真集が手元にある。巻末にモデルNADIAの沢渡にあてた手紙があって稚拙な文字でつづられた手紙を読んでいると、いろんな意味で心を打たれる。ひどく高価な写真集も再発されているので気になる方はAkio Nagasawa Gallery/Publishingまでお問い合わせいただきたい。

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