なほとか通信 2017 Boss Blog

第16回 赤鹿麻耶個展 Large but light,small but heavey

大きくて軽い、小さくて重い / Large but light, small but heavy
赤鹿麻耶 / Maya Akashika 2017年7月18日(火)- 8月23日(水)
KanzanGallery東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2 F
03-6240-9807 火〜土曜12:00am-19:30pm

「大きくて軽い、小さくて重い」なぞなぞかとも思えるタイトルが付けられた写真展に行ってきた。フォトグラファーは赤鹿麻耶。独特のセンスのポートレートを制作しゲリラ的な展示を続ける彼女にしてほぼ初めてかも知れないきっちりとしたホワイトキューブでの個展である。饒舌すぎるとSNSで話題のギャラリーの主人に案内されながら整然と並べられたきっちりサイズの写真たちをちゃんと見てきた。

今回の展示のテーマは他人が見た「夢」。そして「言葉」。 誰かの見た「夢」(映像)を赤鹿自身が聞き「言葉」に落としこみ、イメージとして昇華させたものを「写真」(映像)として撮影したもの。

撮影された「写真」にタイトル「言葉」を付与して展示をする(ただし作品名は書かれていない)。

さらにはタイトルを上下ばらばらにカットして来場者に引いてもらい来場者自身で「言葉」をイメージしながら作品を頭の中で映像「夢」化する。

取り組みとしては面白いがややリリックが弱く、方法がややこしくて容易には入ってこないのは否めないが、それでも珍しく整列した赤鹿さんの写真の力は弱まることなく満ち溢れていて心強い。

2011年刊行の写真集「風を食べる」(赤々舎刊)以来の本格的な写真集を期待している。

「おおきい」「さがし物」とは何だろうか?「さがし物」は「おおきい」のか?

カンザンギャラリーへは都営新宿線博労横山駅かJR横須賀線・総武快速博労町駅から徒歩ですぐです。8月16日まで。近くにギャラリーがいくつかあるので一緒に見て回るのもおもしろい。

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