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2010年2月8日(月) リスペクト サムクック

僕の音楽のルーツがどこにあるのかなんてもう忘れてしまった。強烈な印象だったアーチストや一時期だけ大ファンのミュージシャンを外してしまうと行き着くところは、僕の場合サムクックなのである。
映画「クロスロード」でスティーブ・ヴァイとライ・クーダーがギターバトルを繰り広げるたびにTVの前の僕は主人公ユジーン気分でメチャうまギタリストだった。ジャニスジョップリンがウッドストックでコズミックブルースをうたってジミヘンがギターに火をつけた時も左ききでもないのにギターをさかさまに持って、サイケで LOVE & PEACE の時代に僕はいたのだ。ビートルズをエアチェックする為に学校を1週間早退したこともあった。過ぎ去ることはあっても忘れることのない数々のミュージシャンとの出会いの中でもそれは全く違う色の体験だったのかも知れない。サムは撃たれてもう死んでしまったが、彼の歌声がずっと僕の心の中にある。そして歌うのだ 「Bring It On Home To Me」 と。
One Night Stand! Sam Cooke Live at the Harlem Square Club というアルバムがある。是非良かったらお手元に1枚いかがでしょう。サムのいた時代に行ってみませんか?

2010年2月15日(月) ソウルの神様

サムクックは特別だと書いたが気まずくなってまた書いている。
サムに出会うもうすこし前、それは今ではリサイクルショップと呼ばれるがらくた屋さんみたいな所によく通っていた頃(そこではドラムセットも買ったことがある)。多感な少年は黒い顔の男たちがストリートにたむろうジャケットのLPレコードに出会う。「スリーディグリーズ」「オージェイズ」とかと一緒に「ハロルドメルヴィンアンドザブルーノーツ」に出会う。ダンサブルでアップテンポな楽曲やソウルフルなバラードといったフィリー・サウンドにはまりこんでいったのである。とにかくかっこよくておしゃれに感じられたものだった。その数年後、神戸のメリケンパークにあった「フィッシュダンスホール(震災まではあった、今もあるのだろうか)」で初めて彼らのライブを目の当たりにして衝撃が走ることになる。当時彼らは50歳を超えていたはずなのに、その華麗で軽やかなダンスをそのアグレッシブな歌声を今も鮮明に覚えている。今でも彼らをソウルの神様だと僕は思っている。サムは特別なのは変わらない。今もその当時のLPレコードが残っている。