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収納面積12%理論の提唱

一般的に家の中における収納面積の割合は、1戸建の場合10~15%以上、マンションの場合8%以上が望ましいと言われています。前項で見た間取りもやはり8~12%という推奨される数字に近いものになっています。この数字は、家の中でこれくらい収納面積をとっておけば大丈夫だろうという最低ラインでもありますが、この数字に基づいて、ここでは収納面積12%の生活を提唱します。費用や土地面積など様々な条件が許すなら、いくらでも収納を増やすことは可能であり、一般的に収納は広い方がいいと思う人の方が多いとは思いますが、しかし広い収納を持つ家が本当に住みやすい家なのでしょうか?広い収納があるからといって、全ての問題が解決するわけではありません。収納スペースが広がると、必要な物がどこにあるか分からなくなったり、自分が持っていることさえ忘れてしまう物もでてきます。日常的に使う物の量というのは皆大体限られているもので、収納が増えるということは、家の中に使わない物が増えるということでもあるのです。12%という面積は、人が自分の物を把握し、管理できる基準ラインでもあるのではないでしょうか。所有する物は12%の収納面積に収まるものだけと決めておけば収納に悩むことなくすっきり快適な生活を送れるようになるかもしれません。(賀戸)

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