家を守る屋根
2010年に日本を襲った記録的な夏の猛暑は、列島各地で様々な影響を及ぼしたことは記憶に新しいと思います。熱中症で亡くなられた方は1700人に達し、自然界ではナラなどの広葉樹が病原菌で枯れるナラ枯れの被害が拡大しました。農産物の被害も多数報告され、気象庁はこれを受け30年に一度の異常気象だと発表しました。年が明け2011年は記録的な大雪に見舞われ、多くの家が雪の重みで倒壊しました。さらに3月11日に発生した東関東大震災では、家の倒壊や瓦屋根の崩落の被害を受け、落下した屋根瓦での負傷者も報告されています。猛暑・大雪・地震など過酷な自然環境から家を守ることについて、本気で考えなければならない時代なのかもしれません。家を建てる、今回はますます激しさを増す自然環境から家を守る、屋根について考えてみようと思います。(常深)