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第1回 台湾に望むこと

年明け短い時間ではあるが台北を旅した。最高気温25℃と近頃の台湾の冬では間違いなく暖かい方である。殺人的に寒いバスの車内や地下鉄などの公共交通機関を除いてはほぼほぼTシャツでいいと思うだが、現地の人々はダウンジャケットやコートにマフラーと防寒対策に余念がないのでなんとなくこちらも着込んでしまう。

何度来ても台湾は美味しい。口の中を焼き尽くすいきおいで肉汁が飛び出てくる小籠包も独特の鍋で作られる多種多様な火鍋もお粥もチャーハンも甘く薄い台湾ビールで流し込めばまだまだ食べられるんじゃないかと思ってしまうのである。お腹が一杯になれば脳味噌が崩壊するような魅惑のマッサージ店に駆け込み夢見心地のまま夜市に繰り出す。

千尋の両親が豚になるのもわからないではないが、映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルとなったとも言われる九份のあの独特な雰囲気の茶店の前の階段あたりは夕刻ともなれば一歩たりとも進めない凄まじい状況となる。これでも中国政府による個人旅行禁止で人が減っているというから恐ろしい。

そんな台湾では今日1月12日に台湾総統選の投票が行われている。未明には結果がはっきりすると言うが民進党の蔡英文総統が再選してもなおも茨の道は続く。台湾にこれからも民主主義と自由と豊かな文化と若者が輝ける未来がある事を強く望むのである。

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