なほとか通信 2017 Boss Blog

第20回 PHOTOFAIRS SHANGHAI~Shanghai Exhibition Center~

フォトフェア上海が2017年9月8日から10日の3日間、上海展覧センターで開催された。写真と映像作品に特化したアジア太平洋地域における最大規模のアートフェアとして注目を集めている。上海・香港・北京などの中国国内はもとより、台北・東京などのアジア諸国、ニューヨーク、アムステルダム、パリなどの欧米諸国からの出展を含めて50以上の世界有数のトップギャラリーがブースを構える。日本からはTaka Ishii Galleryの名前も見える。その他Partners ‘ExhibitionsとしてPorsche、Lancome、Leica、Numeroなどが参加している。

Partners ‘Exhibitions

 LEICA
LANCOME 
 PORSCHE
NUMERO 

Main Exhibition

 MAGNUNM
ZHANG HAI’ER 
BlindspotGallery/HongKong

Featured Exhibition/特別展示

 RenHang/Spotlight
KWM artcenter 

今年2月に死去した中国の写真家「任航」の特別展が開催されている。「焦点」と題された19点の大型プリントがブースの壁一杯に展示されていて圧巻である。いずれの作品にもedition1/1であることが示されている。ちなみに この作品は買えるのか?と聞くと、もちろん!と答える。いくらだ?と聞くと、65000元だ!という。1元は16円です。そういうことになっている。

中国現代写真が世界の写真シーンにおいて注目を集めている現在、中国で開催されるフォトフェアーへの注目度は上がっている。若い写真家が次々と現れその作品を求めて世界からコレクターが集まる。会場には学生とみられる若い集団も見られた。そしてVIPと書かれた黒い封筒が会場の外で大量に売買され、封筒の中にはVIPエリアに入ることが出来るIDカードが入っている。これもまたもう一つの中国である。

歴史に彩られた上海展覧センターの外観もそうだが内部の装飾も美しい。ヨーロッパ統治時代の建築物がたくさん残り、それをうまく使った上海の街並みはどこにも代えがたい風景である。人々も知的で比較的治安もよく感じる。いい意味でこれからも上海が世界有数の文化都市であればいいと心から思うのである。

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