なほとか通信 vol.2106

水野茉衣写真展「雨にくゆる」‐STUDIO COOTE GALLERY.2021.02.17

水野茉衣さんの写真展「雨にくゆる」に行って来ました。会場のSTUDIO COOTE GALLERYは、以前、写真家石川竜一さんの写真展「CAMP」が開催されていたPINEBROOKLYNのほど近くで、その先にはビジュアルアーツ専門学校大阪があるエリアです。水野さんはビジュアルアーツ専門学校写真学科の卒業生で、その後写真家石川直樹さんが講師を務める「フォトアーキペラゴ 写真学校 5期」に参加されています。お話ししているとビジュアルアーツ時代の真鍋先生や佐伯先生、そして浦芝先生のお名前が次々と出てくるので懐かしくなりました。

展示はいくつかの方法でプリントされ立体的に構成されていましたが、一貫して綺麗でした。それは展示による空間の奇麗さのことだけではなく、概念としての綺麗さのようなものでした。

会場には卒業制作のポートフォリオ「揺れながら」が置かれていて、見ていると非常に伝わるものが多く、作家がそれまでに享受していた家族との親密な関係性や、その中に見出した個の存在、丁寧に選択し、意思を持って立ち向かった日々、そしてそれらが今という時間を形作っているのであるという確固とした自信のようなものが感じられます。

会期中は出来るだけ会場にいます!とのことなので、出来れば水野さんとお話しいただき作家の人柄に触れていただいて、作品を感じていただけたらと思います。非常に純度の高い空間でおすすめの展示です。

昨日はひどく寒い一日でしたがキラキラした晴天のような一日となりました。大変楽しかったです。ありがとうございました。

水野茉衣写真展「雨にくゆる」

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