なほとか通信 vol.2118

陳偉江「PHOTOPAPER 51 Chan Wai Kwong」「DYING CITY 006 かわいい!」2021.03.26

This is new post. gift for you?とメッセンジャーにこんな文字を見つけて、何のことだかわからなかったのだが、翌朝事務所の机の上を見ると香港からの封筒が届いていて何となく理解した。封を開けると2種類のzineのようなものが入っていて、ひとつは「PHOTOPAPER 51 Chan Wai Kwong」だった。調べてみると”A Monographic Photo Periodical”(モノグラフ写真定期刊行物 )とあり、定期的に作家をチョイスしてzineのようなものを出版、サブスクリプションで会員に向けて発送されるのだそうだ。日本人作家もそれには含まれていて現在では65booksを数えている。陳さんは2020年に51号で取り上げられて、無造作に折りたたまれていたのでわからなかったがポスターも付いているようである。現在もオフィシャルサイトでは単体で5€で販売されている。ちなみに内容は2015年2月に発表した「警像」から9点が使われている。今更「警像」をめくってみるとこの頃の陳さんの写真は実に真面目に香港を捉えていたような気がする。もうひとつは陳偉江、洪竹筠、マーク・ピアソンの3人が香港で立ち上げたZineシリーズ「DYING CITY」の第六弾「DYING CITY 006 かわいい!」である。とてもかわいいサイズだが内容はそんなにかわいくもないが、現在の陳さんのスタイルをよく表現している。2020年の1月刊行と表記がある。尚、陳さんの新刊は若干数であるが写々者のオンラインショップにあるようだ。

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