なほとか通信 vol.2245 

旧掛塚郵便局(きゅうかけつかゆうびんきょく)跡地、2022.08.20。

まずは地理と歴史から。
静岡県西部浜松市から東へ、天竜川にかかる鉄橋を渡ると磐田市に入ってくる。天竜川河口に位置する掛塚は、江戸時代には江戸と大阪の中間の湊「掛塚湊」として栄え「遠州の小江戸」とも呼ばれていた。また天竜川を下り材木を運搬する廻船業でも栄え、東西南北の海運の要となっていた。旧掛塚郵便局は、1935年(昭和10年)静岡県磐田市(旧・磐田郡掛塚町)白羽29-2に建てられ、1967年(昭和42年)郵便局移転により役目を終えている。「旧掛塚郵便局(長谷川家住宅)局舎」と明治時代中期に建てられた「旧掛塚郵便局(長谷川家住宅)蔵」が、2012年(平成24年)8月13日登録有形文化財に登録。また同時期に同地域にある廻船問屋跡地や倉庫群が同じく登録を受けている。

お祭り
毎年10月第3土・日曜日に「貴船神社」で行われる「掛塚まつり」では、ご神体を載せた御神輿が町内を渡御し、9つの町内の絢爛豪華な屋台が曳き出される。この屋台には良質な木材がふんだんに使われ、総漆塗りに金箔、天幕の豪華な刺繍が施されるなど、当時の繁栄の様子が窺い知れる。

目的
店主はこの建物に惚れ込みこの地で蕎麦屋の開業を目指している。そしてそれはお祭りの始まる頃までに。工事は今週頭には始まる様ですが、地元の人々にもまた遠来の客にも愛される店になってほしいと思うのです。今回は何も関わることは無いのですが全力で応援しています。

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