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家を建てる、今回は「収納」について考えたいと思います。収納は今も昔も生活に密着した欠かせない存在です。収納を上手に行うということは日々の生活を快適にして、ストレスの無い生活を送るということにつながります。家を建ててからでは根本的な解決はできません。設計段階からきちんとした収納計画を持つことが大切です。ここではいくつかの事例から考えていきたいと思います。(角元)

よく見られる収納

近年では広々とした部屋を理想として置き家具よりも造作収納が住宅収納の主流となりつつあります。ここでは一般住宅でよく見られる様々なスペースを生かした収納を紹介したいと思います。(角元)

01_01closet

クローゼット収納
≪Panasonic≫
https://sumai.pana
sonic.jp/interior/
shuno/ishelf/

01_02genkan

玄関収納
≪セキスイハイム≫
http://www.sekisui
heim.com/lineup/
equipment/closet
.html

01_03yukashita

床下収納
≪Panasonic≫
https://sumai.pana
sonic.jp/interior/
miriyo/yukashita/

01_04kaidan

階段下収納
≪DAIKEN≫
http://www.daiken.jp/
storage/storage_
scene10.html

01_05bed

ベッド下収納
≪ニトリ≫
http://www.nitori-net.jp/shop/category/ category.aspx?category=h301

01_06walkin

ウォークイン収納
≪Daiwa House≫
http://www.daiwa
house.co.jp/noriko_
kondo/ shimaiunit/
casual.html#w
_closet

01_07yane

屋根裏収納
≪クレバリーホーム≫
http://www.ohmlife
.co.jp/model/iwata/

01_08loft

ロフト収納
≪セキスイハイム≫
http://www.sekisui
heim.com/lineup/ equipment/closet.html

間取りから見る収納計画

ここでは実際に設計された二階建ての間取りを通して、収納計画がどのようになされているかを見てみましょう。下にある二つの間取りは一般的な延べ床面積が25坪~30坪の間取りを用意しました。

Syuno_02madoria 総延床面積29.29坪 96.84㎡

Syuno_02madoria

有効活用面積から割り出した収納の割合≒8%

この間取りの特徴は、家族や友達などが集まるLDKと客用にもなる和室を設け、パブリックなものは一階に集め、逆によりプライベートな寝室および洗面・浴室などを、二階に配置した間取りです。それぞれの部屋には最低限の作りつけの収納を用意して、部屋内のレイアウトをより自由に変更できることを目指したと思われます。家族構成の変化やライフスタイルの変更に伴う、間取りの有効活用に重点を置いて、それ以上増えるものに関しては置き家具などで対応すると思われます。ただ自由度を優先するとおのずと収納不足になる可能性はあります。

Syuno_02btaku 総延床面積25.97坪 85.86㎡

Syuno_02madorib

有効活用面積から割り出した収納の割合≒12%

この間取りの特徴は、水周りからリビング・和室を一階に設け、二階に寝室を配置しているオーソドックスな間取りだと思われます。ただ特徴は二階の夫婦の寝室の横に、ウォークインタイプの収納があることです。このことは夫婦二人と1名程度の子供の家族構成の中で、夫婦2人が中心的に活動していることが伺われます。より多くの洋服や身の回りの物を収納する目的に重点が置かれていると考えられます。このクローゼットのおかげで有効活用面積における収納占有率は12%まで伸びています。

間取りはe-houseよりお借りしています。
e-houseの「間取り」
http://www.e-house.co.jp/plan/

意外と少ない収納の割合

こうして見てくると様々なタイプの間取りがあるにせよ、意外と間取りにおける収納の割合が少ないことに気付かされます。これ以外にもベッドやソファーの下が収納になっている場合や天井裏の収納が充実している場合も考えられますし、もしかしたら物を持たないライフスタイルが進んでいたり、さらには機能的なシステム家具などの普及があるのかもしれません。いずれにしろ、今後考えられるであろうライフスタイルの変化を予想して、適度な収納計画を立てることが大事だと思います。(常深)

収納面積12%理論の提唱

一般的に家の中における収納面積の割合は、1戸建の場合10~15%以上、マンションの場合8%以上が望ましいと言われています。前項で見た間取りもやはり8~12%という推奨される数字に近いものになっています。この数字は、家の中でこれくらい収納面積をとっておけば大丈夫だろうという最低ラインでもありますが、この数字に基づいて、ここでは収納面積12%の生活を提唱します。費用や土地面積など様々な条件が許すなら、いくらでも収納を増やすことは可能であり、一般的に収納は広い方がいいと思う人の方が多いとは思いますが、しかし広い収納を持つ家が本当に住みやすい家なのでしょうか?広い収納があるからといって、全ての問題が解決するわけではありません。収納スペースが広がると、必要な物がどこにあるか分からなくなったり、自分が持っていることさえ忘れてしまう物もでてきます。日常的に使う物の量というのは皆大体限られているもので、収納が増えるということは、家の中に使わない物が増えるということでもあるのです。12%という面積は、人が自分の物を把握し、管理できる基準ラインでもあるのではないでしょうか。所有する物は12%の収納面積に収まるものだけと決めておけば収納に悩むことなくすっきり快適な生活を送れるようになるかもしれません。(賀戸)

借りる収納

最後にトランクルームを紹介したいと思います。生活をしていると、ものは増え続けていきます。次第に収納スペースに収まりきらなくなり、外に置かれたり、新しく置き家具を置かないといけなくなるかもしれません。家に置いていてもあまり使用しない物や、使わないけど捨てられないものは、外に倉庫を設けてしまう方法があります。トランクルームは月契約や年契約でスペースを借りることができるため、簡単な収納場所として家の外に倉庫を置く感覚で使用できます。

Syuno_03trankroom

トランクルームキュラーズ
http://www.quraz.com/

Syuno_03ryokin

家と倉庫に収納するものとを分けて考えると、家の収納スペースは広く使用できると思います。トランクルームを有効利用すれば違った観点から収納を考える事が出来るかもしれません。(角元)

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