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おにぎり(の気持ち) part2

さて今回の「おにぎり」さんは噂の二人に登場してもらいましょう。初登場の昆布さんと前回に引き続いてゆかりさんの登場です。

そして今回も私し、日本おにぎりの会の「握益三(にぎりますぞう)」がお二人にお話を伺います。どうぞよろしくお願いします。

日おに

「まず最初にお二人でのご出演ありがとうございます。前回ゆかりさんに来ていただいて、まわりに反響はありましたか?」

ゆかり

「ありましたとも。もうほんまにたいへんやったんやから。ねえ」

日おに

「こんぶさんはいかがでしたか?」

こんぶ

「僕はそういうのは別に関係ないです。」

日おに

「今回は少し昆布さんに詳しくお話をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

こんぶ

「大丈夫です。漁協の方にちゃんと通していただいてるのなら構いません」

日おに

「さっきから伺っていますと標準語ですね。こんぶさんは東京の方ですか?」

こんぶ

「違います。私たち昆布はほとんどが北海道です。標準語はそのせいですよ。」

日おに

「そうでしたか、勉強不足ですいません。北海道でも地域によってそのいろいろあるのでしょうか?」

こんぶ

「そういうのは本当はないのです。漁協を出るときは箱に名前が書いてあるだけです。それが問屋などを回る間にどんどん比べられるようになる。そんな感じです。」

日おに

「ちなみにご出身は?」

こんぶ

「利尻です。」

日おに

「そうでしたか。海の中ではどのように過ごされるのですか?」

こんぶ

「昆布は水深5mほどの海中で大きくなりますが、1年目の昆布は一度みんな枯れてしまうのです。でも根元だけは実は生きていて、また時期になると根元の部分から成長して厚みのある昆布に成長するのです。」

日おに

「貴重なお話です。続けてください」

こんぶ

「二年目以降の昆布が収穫の対象です。夏から秋にかけて収穫されると根元は切り取られて天日に干されます。4・5時間干されると屋内に積み上げられて平らに延ばされます。ここまでの作業を天気のいい波の穏やかな日にやらないと出汁の味や昆布の色に差が出てくるのです。詳しくは株式会社くらこんのHPで!」

日おに

「ありがとうございました。これからゆかりさんとは?」

こんぶ

「僕はあんまり何も考えてないのです。だいたいふらふらしているのが好きなのです。流されるままに生きてきましたから」

日おに

「海の中で?」

こんぶ

「そうです。波に揺られて!」

ゆかり

「もういつもそうなんやから!」

日おに

「最後に昆布さん。今日のお帽子は?」

こんぶ

「白飯おにぎりから拝借してきました。よくわかりましたね」

取材を終えて

昆布さんは自由人
昆布さんは結構苦労人
昆布さんは味があります

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