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おにぎり(の気持ち) part3

さて最終回の「おにぎり」さんは、日本おにぎり協会初代会長にしておにぎり国宝の白飯さんです。「今日はお会いできて本当に光栄です。こちらへおねがいします。」

そして私は今日でお別れであります、日本おにぎりの会の「握益三(にぎりますぞう)」が責任を持ってご案内申し上げます。最後までどうかよろしくお願いします。

日おに

「本日はわざわざお越しいただきましてありがとうございます。そして先頃おにぎり国宝を受賞されましたこと、誠におめでとうございます。」

白飯

「すまないね!ああいうもんは順番にもらうもんじゃからな、古いもんから順番なんじゃ。わしの奥さんののり巻きなんかは、わしのとこに来んかったらもともと有名人なんやから、わしなんかよりもとっくに早くもろとってもおかしくない。」

日おに

「そんなことはありません。世間の皆さんはちゃんと白飯さんの偉業は御存じだと思います。もちろん奥様も大変ご高名の方です。」
「質問に入りますが、前回こんぶさんがおいでの時に白飯さんから帽子をお借りしているというお話を伺いましたがお知り合いですか?」

白飯

「もう何も隠さんようにしとるから言うが、あれはわしの子供なんじゃよ、昔のことで相手もおることやから細かい事は言わんけど、わしがまだ北海道でこれからの米作りの指導をしておったときの時に出来た子供じゃ」

日おに

「大変びっくりしております。そうだったのですか?ではずっと親交はあったのでしょうか?」

白飯

「最近じゃな、あいつには腹違いの妹がおるんじゃ。名前をわかめと言うがその子が実に気が利いてのう、長い事逢ってなかったわしらを引き合わせたんじゃな。今も感謝しておる」

日おに

「ゆかりさんとはお会いされたことは?」

白飯

「会ったことはないが名前は聞いておる。あれのお母さんをよう知っとる。広島の軍関係のバーで歌っとったんよ。昔の話じゃ」

日おに

「先ほどからみなさんも大変驚かれておりますが、私も全然知りませんでした。そうだったのですか?」

白飯

「ちなみにわしが北海道でつくった米がゆめぴりかだよ。ホクレンのHPにも詳しく書いてある」

日おに

「さらに驚きです。これからのおにぎり文化はどうなると思われますか?」

白飯

「わしが長い事こうやって頑張ってこれたんはわしには流行がなかったからじゃよ。おかかがええとか、梅干しがええとか、チャーハンじゃ、なんやらとかいうが、そういうもんはみんな流行に左右されて浮き沈みが激しいじゃろ。ただの白い飯なだけのわしが生き残ってこれたんはそういうことやと思っとるんよ。」

日おに

「たいへんありがたいお話です。最後におにぎりの未来について教えてください」

白飯

「この前、新幹線の中で外国の女の子がおにぎりの海苔をむいて食べとったんよ。こうやって食べるんじゃって教えてあげたら、上手に食べとったよ。おいしいかって聞いたらおいしいと言うとった。おにぎりの味は世界共通なんじゃ。だから何にも心配はしとらん。」

取材を終えて

白飯さんはとても偉大な人
白飯さんはみんなの人気者
白飯さんはやっぱり日本の文化である

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