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アメリカ広葉樹について


日本の家具生産において近年重要性を増しているアメリカ広葉樹についてお伝えします。アメリカの広葉樹林は主に東部に広がり生産量は世界最大を誇っています。製材輸出を大幅に伸ばす一方で、適切な森林管理を行うことで安定供給を可能にしています。アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)では、様々な検証によりアメリカ広葉樹の森林管理が合法的かつ持続可能な状態であることを広く伝えています。
以下、AHECの発行するAmerican Hardwood Resources(豊かなるアメリカ広葉樹)からの抜粋です。

アメリカ広葉樹林―生育と伐採

「米国の広葉樹林は、肥沃な土壌、そして生育条件に恵まれているため、自生種による自然再生が、最も効果的な造林方法です。伐採が終わると、地中の天然の種子からさかんに発芽が見られ、伐採した後の切り株から新芽も出てきます。したがって、自然再生にとって最高の成果を生む要因が何であると森林官が考えるかで、伐採方法の選択が大きく左右されるわけです。チューリップウッドやチェリーなどの木は日があたる所で最もよく育ちます。これらの樹種に必要不可欠な日光を与えるために、森林官は最適な伐採方法として小規模な皆伐を用い、均一樹齢森林経営を推奨します。その他の樹種は日陰に強いことから、特定の立木を選んで伐採したり、立木を何本かまとめて伐採する択伐施業を行います。そして、森林官は種子の生育状況を観察し、種子量が多い場合は、その後の伐採量を増やします。鹿による食害が発生する地域では、種子を保護するため、伐採した木の頂部を残すこともあります。」

森林保護の為の枠組み

「米国において森林経営は、木材製品を継続的に供給するために、管理と規制を受けています。野生動物、湖沼河川、地形など、環境にとって大切な価値を守るための法規が作られています。」連邦森林管理局が推進する「最も重要な法律が、伐採量は成長量を上回ってはならない。国有林はアウトドアレクリエーション、ならびに湖沼河川、野生動物、漁業の保護をも目的として経営する、とした1960年の「多目的利用と持続産出法」です。(中略)連邦政府は(中略)1972年のクリーンウォーター法で(中略)全ての州政府は河川の土石堆積量を減らす施策を行う事(中略)不良な森林経営は土壌の流出や河川の堆積の大きな原因になりえる為、「ベストマネジメントプラクティス」として知られる森林施業基準を制定し施工することを各州に実質的に求めたのです。」

アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)ホームページ
http://www.ahec-japan.org/

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