PURPLEのこと 第十一夜 番外編
PURPLE の「なぜ1階でなかったのか」について

2021年9月に開催された「KG+フォトブックフェア」の最終日に、赤々舎代表の姫野氏からお声がけいただいてから、わずか半年後にPURPLEはオープンを迎えることになるのです。ギャラリーの場所を決めたり、なぜ今ギャラリーなのかということに立ち戻ったり、名前を「PURPLE」にしたいということを聞かされたり、ギャラリーの今後の方向性を話し合ったりと、今振り返るとたくさんの問題に直面しずいぶんと無茶な道を進みながらも楽しい時間に参加させていただいたように思います。まだ暑い初秋の午後に初めて訪れた式阿弥町ビルはまだ改修工事が続いていて、契約予定の1Fを内見させてもらうと、窓が無く薄暗くて、そのせいか少し湿気の多いように思いました。天井や梁などにこびりついた色が直感的にそう教えてくれていたのです。この場所でいいのかということがまず最初の問題でした。
画像は式阿弥町ビル1階の様子。2021.9.24撮影