常盤とよ子写真集

photobookloop.day17

常盤とよ子 Toyoko Tokiwa「危険な毒花」三笠書房、1957年。

最近何かと注目されている常盤とよ子だが、この本は写真家として生きる自身の生き生きとした毎日がエッセイとして書かれている。「スカートをはいたカメラマン」「白衣をまとつたカメラマン」などカメラマンとしてファインダーを通して見た主に同性の女性達の日常を鮮明に写し取っている。再販はされていないのか流通している大概の本はめくるのも気を使うほどボロボロだけれど、戦後の日本でたくましく生きる「働く女性」の姿を令和の今にしっかりと伝えている。