旅の理由(わけ)

第三話 夏が似合う街、バルセロナ。

アントニ・ガウディが愛した街 バルセロナには、世界遺産となった建造物が街のあちこちに遺っている。一つまた一つと巡って行くとスペインにやって来たのだと本当に思うのである。街の中心をカタルーニャ広場からコロンブスの塔まで貫くプラタナスの並木道 ランブラス通りを歩けば、あっけらかんとしたスペインの雰囲気を思う存分味わう事が出来る。カフェに入って温めたチョコレートに揚げたてのチュロスを罪悪感もなくディップして食べれば、塩気のきいたチュロスが甘すぎないチョコに相まって悶絶するおいしさだ。昼過ぎになって適当なバルを見つけて昼間っからビールのジョッキをかたむけている輩と一緒に、よく冷えたワインを飲んで上機嫌になるのもいい。街の南にはバルセロネータのビーチがあり、海水浴客がビキニスタイルで街の中をぞろぞろとビーチに向かう。ゴンドラに乗って高台にあるモンジュイックの丘に登ればバルセロナの街が一望出来る。ここから見てもサグラダ・ファミリアはびっくりするほど大きいことがよくわかる。夏の間は日が暮れるまで時間がたっぷりあるので、ホテルに戻ってシャワーを浴びれば、2度目のお出かけでもゆっくりと楽しむことが出来る。夏が好きならば、ぜひともバルセロナに行って欲しい。