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盛る自分2-02 瀬戸内しまなみ海道(広島県 愛媛県) «
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写真00 ソファーに寝転びながら何となくつけたTV番組で、「自転車に乗って高速道路の橋を通って海を渡れる所がある」というような話を聞くでもなく聞いていた。「自転車に乗って?高速道路の橋を通って?海を?渡れる?」「そうなんだ!」「そういうものか!!」「でもどうやって???」意識と無意識の間でつながろうとしている感覚。何だ、この感覚は?盛る自分2の最初の挑戦はこれでいいんじゃないのか?何となく計画もなく始めてしまった新たなプログラムだが、しょっぱなとしては出来なさそうで実は出来る事を証明するような挑戦をやってみるのも面白い。自転車なんて高校生以来だがどうなんだろう。そうか僕は自転車に乗って本州と四国の間を結んでいる橋を渡るのだ。どのような結果が待っているかはわからない。そんなもんか!!行ってみるか!!
そうだ瀬戸内しまなみ海道へ行こう。
H27年6月28日(日)晴天 ~今治はほど遠く~


サイクリングと言うと誰もがさわやかなイメージを思い描くのだろうが、実はそれはただのイメージだと言うことをこの挑戦で思い知らされることになる。全然さわやかではない。

写真1 写真2
ターゲットアイコン 瀬戸内しまなみ海道を自転車で走破してみる

今回のターゲットは「サイクリングの聖地として今話題の瀬戸内しまなみ海道をサイクリングして心も体も健康になろう」ということだ。

アクセスアイコン 電車で行く方法 帰りはフェリー 途中は自転車
写真3
瀬戸内しまなみ海道振興協議会様HPより http://www.go-shimanami.jp/access/

大阪からしまなみ海道に行くには電車がお勧めである。新大阪駅から福山駅まで新幹線で行きそこから在来線で尾道まで二時間ちょっとで着く。駅を出れば目の前がもう尾道港である。尾道港を出て右に歩いて行くとサイクルポートがある。ここでレンタサイクルを借りる。もっと上級者向けのレンタサイクルを希望するならJIANT ONOMICHI U2でロードバイクもレンタルできる。今治側からもアクセスできるのでホームページで調べてください。

しまなみ海道レンタサイクル運営本部 TEL0848-37-9736
ジャイアントストア尾道 http://giant-store.jp/onomichi/store_info/6/
健康アイコン 漕ぐのです。漕がないと自転車は前に進みません!
写真4

お気に入りのバイクを見つけたら、最初の島である向島まではフェリーで渡ろう。気合の入ったサイクリング集団とまた違う意味で気合の入っているインドあたりから来ている学生達の超ハイテンション集団と島に渡る。ブルーラインと呼ばれる車道に引いてあるライン通りに行けば目的地に着くという。なかなか快調なすべり出しである。

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ブルーラインには目的地までの距離も書いてあって大変親切で便利だが、今治まで68kmと書いてあったりするとげんなりする。それでも橋が近づいてくると新しい島に行けるのだと言う思いでわくわくする。

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1999年に3本目の本州四国連絡橋として開業した「瀬戸内しまなみ海道」は、本州の広島県と四国の愛媛県の間を瀬戸内海に浮かぶ6つの島々と9つの橋でつなぐ日本で唯一の歩道と二輪車道を併設する高速道路である。2012年愛媛県の中村知事の要請を受けて台湾自転車メーカーJIANTの劉会長を団長に40名近い訪問団が訪れて以来、世界的にも名を知られることになり現在では台湾をはじめアジア圏の観光客も増えている。さらには2014年には国際サイクリング大会が開催されたことを期にサイクリング施設の拡充など行政と民間が連携して盛り上げている。

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橋までの入り口は自動車道とは違ってバイクや歩行者と同じ専用道から入って行く。地元のおっちゃんたちは原チャリとかで気軽にブンブンいわして登っているので楽しそうだが、橋は割と高い位置を通っているので自転車はぐるぐる回りながら橋まで登るのだ。途中山の中を進むので日蔭が涼しくて気持ちがいい。

写真11 写真12

自転車道と歩行者の道は分かれているが対向車とはすれ違う。よそ見しているとびっくりする。向島から因島に向かう因島大橋は上を自動車道が走りその下を二輪車と歩行者が走る全国でもここだけの橋だと言う。とりあえずきれいだとかすごいだとか真下に海を感じながらその浮遊感に感動しながら橋を渡る。渡り終えるとしばし下り坂を堪能して気持ちのいい時間を過ごす。

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今治まで55km付近に所にあるしまなみサイクルオアシスであるローソンでしばし休憩。サイクルオアシスとはサイクルを楽しんでいる人に空気入れを貸してくれたり、ペットボトルに給水してくれたりトイレを貸してくれるありがたい所である。マラソンで言うと給水所的な場所である。お遍路さんにも近いのかも知れない。

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同じくサイクルオアシスである喫茶店でお昼。ここでペットボトルに水を一杯にしてもらって大満足。本日のランチの棒々鶏定食をいただく。店主の似顔絵が飾ってあるのだがまさしく本人そのままだったので笑ってしまった。

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人工物である橋の姿が自然と調和しているのを見ていると幸せな気分になる。お昼を回ってからどんどん天気が良くなり初夏の太陽がじりじりと肌を焼く。喉が渇く。風が強い。進まない。というわけで寄り道をする。

スペシャルアイコン 尾道 瀬戸田 ジェラート専門店ドルチェで寄り道
写真21 写真22 写真23
ジェラート専門店ドルチェ http://www.setoda-dolce.com/

一日でしまなみ海道を走破するつもりなら、まずどこかに寄ろうなんて考えるのは馬鹿な話である。10kmをほぼ1時間で行っても7時間ほどかかる。それでもつい寄ってしまうのが甘くて冷たいもの。それがまたおいしいとなるとついつい長居してしまうのである。このあたりは柑橘系の果物の生産が盛んなため柑橘系のジェラートの種類が多い。瀬戸田のデコみかんとレモンをチョイス。

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いくつも橋を越えて4つ目の島にたどりつく頃にはこれは日が沈むまでには今治には着かないのではないかと疑心暗鬼になる。少しでも休まないで行こうと思うが体が思うようには動かない。

スポットアイコン サイクリングの聖地に着く。でもまだまだ半分
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大三島には道の駅、上浦町多田羅しまなみ公園があってそこに最近完成したサイクリストの聖地の碑がある。でこたんジュースをぐびっとのんでまた出発だ。

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今治まで31km地点、この橋を渡れば伯方の塩で有名な伯方島に入る。残る島は1つ、橋が2つ。何度も言うが橋を渡り終えると下り坂だがこれを下るとまた登らなければと言う思いで胸がいっぱいになる。とにかく橋に登るのがつらい。泣きごとのようだが僕たちが借りた自転車がちょっと小さすぎたのだ。とにかく進まない。

写真30 写真31 写真32

このあたりからほとんど風景が変わらないし楽しいスポットが無くなる。意味もないのにお互いをほめだす。山の中をひたすらこぐ。台湾人らしきカップルを勝手にライバルに決め込んで競い合う。変な精神状態に陥る。

写真33 写真34

来島海峡大橋に着いたころには日も暮れかかってきた。僕たちは知らなかったのだ。この挑戦にして最大の難関はこれからやってきたのだ。

写真35 写真36
写真37 写真38
写真39
(株)しまなみ様HPより http://www.imabari-shimanami.jp/kurushima/highlight.html

しまなみ海道の中でも一番大きな橋がこの来島海峡大橋である。3つの橋が連なり総延長は4045m、海面から橋の上まで65mある。登れど登れど橋の頂上が見えない。やっと下りかと思うとまたなだらかに登っていく。何と言ってもなだらかに登って行くというのが足に来る。風がつよい。どんどん暗くなる。心も暗くなる。折れそうな気持はどんどんビールを飲んでいる自分をイメージしてくる。

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あとのことはうまく思い出せない。なんとかかんとか今治駅に到着。自転車を無事に市役所の駐車場に返却して念願の生ビールと枝豆にありつく。

収支アイコン 旅の収支と結果の御報告

自転車に乗っていた時間:ほぼ6時間 約70km
自転車を降りていた時間:ほぼ2時間
費用目安:¥20000(新幹線、レンタサイクル、フェリー、お土産含む)
大阪→尾道 JR¥8290
レンタサイクル¥1500(乗り捨て保証料込)
フェリー¥4810~15150 大部屋から個室まであります。

写真42 写真43 写真44

フェリー情報:オレンジフェリー東予港発22:30→ 大阪南港着6:10
今治駅から東予港までは無料接続バス(せとうちバス)が出ています。
PM7:30今治駅前4番乗り場から約50分で東予港に着きます。
大阪南港までは食堂や売店、大浴場もあるのでゆっくりと行けます。TVも3台ぐらいあります。

お土産アイコン もみじまんじゅう 洋酒ケーキ
写真45 写真46

定番のもみじまんじゅうや洋酒ケーキがおすすめ。

まとめアイコン 瀬戸内しまなみ海道をなめるとえらいことになる

出来れば2日程度の日程でしまなみ海道を訪れる方が望ましい。ほとほと疲れてしまった。ただ橋や周辺の景色はきれいだし人もやさしい。もっと一杯観光スポットを回るようにすれば心も豊かになれるだろう。ただし挑戦はそんなに甘くない。ただのサイクリングだとたかをくくっていたらえらいことになる。ただし暑くも寒くもなく、雨に降られることもなく挑戦を終える事が出来たことは本当に幸運であった。
瀬戸内しまなみ海道は世界に誇れる、日本の宝である。

トピックアイコン 輪行(自分で自転車を持って)行かれる方にはピッタリ
写真47 写真48

ONOMICHI U2 https://www.onomichi-u2.com/
上級者向けの旅にはもってこいの宿泊施設があります。興味のある方はどうぞ。

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