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560.「めっきらもっきらどおんどん」
作:長谷川摂子 絵:ふりやなな/福音館書店

かんたが思いつきで歌っためちゃくちゃな歌「ちんぷく まんぷく~、、めっきら もっきら どおんどん」。すると不思議な世界に迷いこんでしまい、、、そこに現れたのは、見た目も名前も不思議な、しっかかもっかか、おたからまんちん、もんもんびゃっこの3人。

かんたと3人が遊ぶシーンが、何と言うかとてものびやかで、引き込まれてしまいます。おたからまんちんのくれた水晶には目を奪われてしまうし、もんもんびゃっことの縄跳びはどこまでも飛んでいけそう。私もこの世界に入りこみたい。

文章と絵がすごくあっているなと思う絵本です。めっきら もっきら どおんどんって何だろう。意味はあるのか、ないのか。どんな風に読んだらいいんだろうと、すごく考えてしまいます。

2023-04-07-FRI
559.「かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん 後編(39)」
原ゆたか/ポプラ社

前編の続きになります。やっと見つけたお宝は、何かの鍵のよう。これはきっと村の近くにあったほこらの鍵に違いない。ほこらを目指すゾロリたちを待ち受けていたのは、タイガーの空飛ぶ海賊船。

みんな捕まり、ゾロリは空へ振り落とされたかに見えましたが、、。ゾロリはタコチュウを使って、海賊船を分解!(タコチュウとは、チュウポン、チュウポン、とひたすらネジを抜き取ってくれる便利な道具。私と娘のお気に入り。ずっとチュウポン、チュウポン、と言いたくなります。)

海賊船はほこらの近くに不時着。再び海賊に囲まれますが、妖怪たちが助けにきてくれます。以前、人を怖がらせる自信を失っていた妖怪たちですが、ゾロリのおかげでいきいきとした姿を取り戻して、自信をもって(?)海賊を脅かすシーンがいいです。

そしてほこらの鍵をまわすと、、、村の枯れた湖にこんこんと水が湧き出しました。これがテイルのお父さんが伝えたかった秘密の宝。今回も本当はお宝を横取りしようと狙っていたゾロリだけど、いつも、いつの間にか相手のために一生懸命なるゾロリがかっこいい。

2023-04-06-THU
558.「かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん 前編(38)」
原ゆたか/ポプラ社

突然陸地を走ってくる大きな船!それはタイガーの海賊船で、テイルという女の子が追いかけられていました。お父さんの残した秘密の宝を探して旅をしていたテイル、ゾロリたちも一緒に手伝うことに!

ゾロリたちがたどり着いたのは、水の枯れた村。その近くにある古いお城に宝が隠されているらしい。そしてお城に潜入したゾロリたちをこっそり見張っているのは、タイガーとマディ。後でお宝を横取りしようという魂胆です。

秘密の宝とは何なのか、追いかけてくるタイガーたちも気になりつつ、後編に続きます。インディジョーンズみたいな謎解きに加え、妖怪学校の先生と生徒たちまで出てくる、わくわくする冒険ストーリーです。(ゾロリって本当に毎回テーマがいろいろ。)

このお話は映画にもなっていて、これは映画のアニメ本。映画に出てくる「分かってる、分かってる、わかっテイル。」というダジャレが子供たちのお気に入りで、ずっと言っています、、

2023-04-06-THU
557.「ぼくはいったいなんやねん」
岡田よしたか/佼成出版社

「ぼく」はいったいなんやねん、、「何かを食べるときに使うもんやったと思うねんけど、、」自分が何者なのかどうしても思い出せない「ぼく」。

ぼくは自分探しの旅に出ることにしました。いろいろなものと出会い、考えますが、耳かきでもない、釘抜きでもない、編み棒でもない、、。ぼくはいったいなんやねん。

そしてぼくは旅の途中、カニと出会い、思い出します。ぼくはカニフォークや!!

大人は初めから、カニフォークやなぁと思いながら読むのですが、カニフォークを知らない子供はお話が分かるのかな、何でカニフォークのお話にしたんだろと思っていたのですが。子供も分からないからこそ、カニフォークと一緒に「いったいなんやねん!」と考えるのかもしれません。

カニフォークの悩みに悩む、悩みっぷりがおもしろかったです。

先月家族のお祝いで、皆で旅館に泊まった時のこと。ついにカニフォークと初対面した子供たち。「これってあの絵本のやつだね!」とちゃんと覚えていました。

鳥取県東伯郡の東郷湖。

2023-04-05-WED
556.「わんぱくだんのバスごっこ」
作:ゆきのゆみこ 上野与志 絵:末崎茂樹/ひさかたチャイルド

1~2年前よく読んでいたわんぱくだんシリーズですが、一通り読んでしまったと思っていたら、新作が出ていて嬉しくなりました。

今回はバス。段ボールでバスを作って遊んでいたわんぱくだん、いつの間にか本物のバスを運転していて、、。バス停にとまると、動物がたくさんのってきて、はるかやまの大イチョウの元へ行きたいと言います。

埋もれるくらいのイチョウのじゅうたん、空にかかるイチョウの道を駆けるわんぱくだんのバス、、読んでいて深呼吸をしたくなるような、外に出かけたくなるような気持のいいお話でした。

ちょっと話はそれますが、この間娘と話していて、「たんぽぽっていつ咲くの?」とか「ひまわりは?」とか、まだ花や果物や生物と季節が結びつかないようで。またイチョウのきれいな季節にこの本を借りて一緒に読みたいです。

この間近所を散歩したら春の花がきれいに咲いていました。

近所の野原は、花が咲くとクマバチも多くて、娘は「帰る!!」とテンションダウン。それもまた春、、。

2023-04-04-TUE
555.「かいけつゾロリの大どろぼう(37)」
原ゆたか/ポプラ社

ブルルの作ったブルルーブル美術館から名画「モニャリザ」が盗まれてしまった。そして、うまいこと罠にはめられて犯人に仕立て上げられたゾロリ、真犯人はきっとあやしいあいつ。穴を掘るのが得意なやつ。

真犯人はそう、コニャンの回のグラモ。若い画家たちを騙して名画の贋作を描かせていたことも分かります。ブルルが、ブルルーブル美術館に集めた名画も全て偽物、でも開き直って偽物美術館にリニューアルするあたり、さすが。商魂たくましい。

モニャリザをはじめ、世界的に有名な美術品のパロディがたくさんでてきます。子供たちはそんな事を知らなくても楽しんでいるのですが、せっかくなので大人になってからまた読み直してパロディ要素もあじわって欲しいと思います。(と思うくらい毎回何かのパロディが多いゾロリ。)

この間高槻にあるフィールドアスレチックに遊びに行きました。こんなトロッコで山に分け入り、、

山ツツジが満開!桜も少し散りつつ、まだまだきれいでした。

外に出かけるのが気持ちいい季節になってきました。

2023-04-04-TUE
554.「アナと雪の女王」
角川アニメ絵本

ここ最近一番のヒット絵本といえばこれ。長いので読むときは前・中・後編と分けていたのですが、後編だけだったら絶対30回は読んでいます。ちなみに後編は、ハンスたちがエルサの氷のお城に到着したところから。

主に娘が気に入って毎日読んでいたのですが、いちいち質問が多くて、「裏切るって何?」「死刑って何?」「愛って?」、、難しい!(この質問を毎日繰り返す。)

「ありのままの~♪」の歌もyoutobeで見せると、これまためっちゃはまって、毎日大熱唱です。エルサの魔法で氷のお城が建ちあがっていくところに心を奪われています。

そもそも3年ほど前にDVDをみたのですが、その時はまだ子供たちも小さくピンとこない様子で、オラフの歌の辺まで見て終わっていたのです。なので、後半の展開を知らなかった私たち。ハンスが実は、、はショックでした、、。最初に「二人だから~♪」ってあんなに歌っていたのに、、。

この週末、もう一度DVDを見てみると、本を何度も読み込んでいたので、2人ともしっかりお話についていって楽しんでいました。このセリフはこんな感じで言うのかとか私も読み聞かせの勉強をしつつ、おもしろかったです。

クリストフの適当さがかわいい。(左上はポケモンのニャースが混じる。)

2023-04-03-MON
553.「かいけつゾロリたべられる!!(36) 」
原ゆたか/ポプラ社

じごくりょこう」で、間違ってゾロリを地獄に落としてしまったエンマ大王。その罪を問われてトンマ大王に降格されてしまいました。(そこからちょっと笑ってしまう。)ヤケになって自暴自棄のトンマ大王、体調も悪くなって、「これは全部ゾロリのせいだ!」と逆恨みしてゾロリを食べてしまいます!

何とか体の外にでようと奮闘するゾロリたち。涙と一緒に外に出られたと思ったら鼻水と一緒に戻されたり、肛門まで行くものの「ここから出ていいのか?!」とふみとどまったり。体の中をあっちやこっちや。今回はもう笑いどころがたくさんで、特に腸の中での「チョーチョーチョーチョーチョーの旅」の歌が大好きです。

そして裏表紙に書かれていたお話の後日談。ゾロリたちが体中をかけめぐったことで、結果的に胃の穴もふさがり、おできもなくなり、血液もサラサラになって、虫歯もぬけて、トンマは超健康に。トンマは再びエンマ大王になるための試験を受けることができるようになった、、という結末がとてもいい。たくさん笑って気持ちもすっきり。

娘もお気に入りのお話で、去年読んでまた今図書館から借りてきています。

子供たちとお散歩に行くと桜が見ごろでした。桜を見ると新学期の準備せな、と気持ちが焦る、、。

2023-03-31-FRI
552.「おたすけこびととおべんとう」
作:なかがわちひろ 絵:コヨセ・ジュンジ/徳間書店

今回のおしごとの依頼人はお父さん。お弁当を忘れて遠足に出かけてしまった子供に、お昼までにお弁当を届けてほしいとのこと。

遠足の行先はたんぽぽ島。おたすけこびとは大きな船で出動です。いつものトラックやショベルカーなんかの重機も出てきますが、船を見るのは初めてでテンションが上がります。船体に「OTASUKE」とこびとロゴが入っているのがかわいい!

「お弁当を届ける」という大きな目的のために、おたすけこびとが目の前の問題に一つずつ取り組んでいく様子は、とても地道で、シリーズを読むたびに彼らの仕事ぶりに感心してしまいます。この仕事への姿勢を見習いたいものです。

表紙の見返しには、ずらっと並んだたくさんのお弁当の絵。これはおたすけこびとたちのお弁当みたい。見ているだけで楽しくなります。こういうのがあると絶対、「このお弁当にする!」と盛り上がる子供たちです。

小学校は春休み。春休みといえば児童会のお弁当を作らないといけません。児童会に入っていない子は毎日休みだという事実に気付き始めた息子、、、毎日ゲームしたいと嘆いていますが、せめてお弁当を楽しみにしてもらえるように頑張ります、、

2023-03-31-FRI
551.「かいけつゾロリとまほうのへや(35)」
原ゆたか/ポプラ社

前作「なぞのまほう少女」の続きとなる今回、あれやこれや気になることがたくさん。図書館から借りてきてすぐ読み始めました。

まずは悪い魔法使いの正体。これはやっぱり子供たちと予想した通り。タイガーは魔法使いのふりをしていただけで、町の人が恐れていた魔法にも全て仕掛けがあったのです。

そして谷底に落ちたノシシもどうやって助かるのか気になっていたのですが、ほうきで空をとぶ魔法を(ちょっとだけ)習得して、ゾロリたちを助けにやってきます。前作でネリーちゃんにランドセルとほうきをもらっていたのもちゃんと意味があったのです。

双葉を咲かせる魔法しか使えずに、魔法学校も嫌になって、どんな魔法でも使えるという「グルンロッド」に憧れていたネリーちゃん。今回の事件で、いろいろな人と出会い、魔法って何なのか、自分はどんな魔法使いになりたいのか、、考えることがたくさんあったようです。

裏表紙に書かれていた、ネリーちゃんの新しい魔法の夢がとてもいい。それは誰かを攻撃すると、それが花束になって届くという魔法。大きな大砲を打てば、その分大きな花束になって相手に届く。「そしたら争いはなくなるかもしれない。皆笑うかもしれないけど素敵な夢でしょ。」と言うネリーちゃんを応援したいです。

2023-03-29-WED

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