559.「かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん 後編(39)」 原ゆたか/ポプラ社 |
前編の続きになります。やっと見つけたお宝は、何かの鍵のよう。これはきっと村の近くにあったほこらの鍵に違いない。ほこらを目指すゾロリたちを待ち受けていたのは、タイガーの空飛ぶ海賊船。 みんな捕まり、ゾロリは空へ振り落とされたかに見えましたが、、。ゾロリはタコチュウを使って、海賊船を分解!(タコチュウとは、チュウポン、チュウポン、とひたすらネジを抜き取ってくれる便利な道具。私と娘のお気に入り。ずっとチュウポン、チュウポン、と言いたくなります。) 海賊船はほこらの近くに不時着。再び海賊に囲まれますが、妖怪たちが助けにきてくれます。以前、人を怖がらせる自信を失っていた妖怪たちですが、ゾロリのおかげでいきいきとした姿を取り戻して、自信をもって(?)海賊を脅かすシーンがいいです。 そしてほこらの鍵をまわすと、、、村の枯れた湖にこんこんと水が湧き出しました。これがテイルのお父さんが伝えたかった秘密の宝。今回も本当はお宝を横取りしようと狙っていたゾロリだけど、いつも、いつの間にか相手のために一生懸命なるゾロリがかっこいい。
2023-04-06-THU
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553.「かいけつゾロリたべられる!!(36) 」 原ゆたか/ポプラ社 |
「じごくりょこう」で、間違ってゾロリを地獄に落としてしまったエンマ大王。その罪を問われてトンマ大王に降格されてしまいました。(そこからちょっと笑ってしまう。)ヤケになって自暴自棄のトンマ大王、体調も悪くなって、「これは全部ゾロリのせいだ!」と逆恨みしてゾロリを食べてしまいます! 何とか体の外にでようと奮闘するゾロリたち。涙と一緒に外に出られたと思ったら鼻水と一緒に戻されたり、肛門まで行くものの「ここから出ていいのか?!」とふみとどまったり。体の中をあっちやこっちや。今回はもう笑いどころがたくさんで、特に腸の中での「チョーチョーチョーチョーチョーの旅」の歌が大好きです。 そして裏表紙に書かれていたお話の後日談。ゾロリたちが体中をかけめぐったことで、結果的に胃の穴もふさがり、おできもなくなり、血液もサラサラになって、虫歯もぬけて、トンマは超健康に。トンマは再びエンマ大王になるための試験を受けることができるようになった、、という結末がとてもいい。たくさん笑って気持ちもすっきり。 娘もお気に入りのお話で、去年読んでまた今図書館から借りてきています。
子供たちとお散歩に行くと桜が見ごろでした。桜を見ると新学期の準備せな、と気持ちが焦る、、。
2023-03-31-FRI
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551.「かいけつゾロリとまほうのへや(35)」 原ゆたか/ポプラ社 |
前作「なぞのまほう少女」の続きとなる今回、あれやこれや気になることがたくさん。図書館から借りてきてすぐ読み始めました。 まずは悪い魔法使いの正体。これはやっぱり子供たちと予想した通り。タイガーは魔法使いのふりをしていただけで、町の人が恐れていた魔法にも全て仕掛けがあったのです。
そして谷底に落ちたノシシもどうやって助かるのか気になっていたのですが、ほうきで空をとぶ魔法を(ちょっとだけ)習得して、ゾロリたちを助けにやってきます。前作でネリーちゃんにランドセルとほうきをもらっていたのもちゃんと意味があったのです。 双葉を咲かせる魔法しか使えずに、魔法学校も嫌になって、どんな魔法でも使えるという「グルンロッド」に憧れていたネリーちゃん。今回の事件で、いろいろな人と出会い、魔法って何なのか、自分はどんな魔法使いになりたいのか、、考えることがたくさんあったようです。 裏表紙に書かれていた、ネリーちゃんの新しい魔法の夢がとてもいい。それは誰かを攻撃すると、それが花束になって届くという魔法。大きな大砲を打てば、その分大きな花束になって相手に届く。「そしたら争いはなくなるかもしれない。皆笑うかもしれないけど素敵な夢でしょ。」と言うネリーちゃんを応援したいです。
2023-03-29-WED
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