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毎日子供が寝る前に絵本を3冊読みます。ある日ふと思いました。一日3冊、、、一年間に1000冊以上!せっかくなので記録に残してみる事にしました。
550.「はるとあき」
作:斉藤倫 うきまる 絵:吉田尚令/小学館

寒さがやわらぐ頃、はるは目覚めます。そしてなつが来るとまた長い眠りにつくのです。ある時はるは思いました。「そういえば、わたしはあきに会ったことがない。」「そうだ、あきに手紙をかこう。」

こうしてはるとあきの手紙のやりとりが始まります。2人の手紙をつないでくれるのはなつとふゆ。はるとあきは、お互いの季節のことを少しずつ知っていきます。

2人の手紙を彩る季節の風景がとても美しい。そして手紙の最後に必ず添えられる「いつかお会いできることを」という言葉。会いたいけど会えないことも知っている、その気持ちが重なってさらに季節は美しい。

本棚に飾って、何度も眺めたくなる、そんな絵本です。

これは桜に似ているけど梨の花。地元鳥取の春は、ピンクの桜並木もいいけど、白い梨の花並木も美しいです。

2023-03-28-TUE
549.「かいけつゾロリとなぞのまほう少女(34) 」
原ゆたか/ポプラ社

ある日ゾロリたちの前に、ほうきに乗って突っ込んできた魔法使いの女の子ネリー。どんな魔法でも使えるという不思議な杖「グルンロッド」を探しているらしいのです。グルンロッドを横取りしようと企んだゾロリたちが、ネリーについていくと、ある町でグルンロッドを手に入れた悪い魔法使いが好き放題しているらしい。逆らったものは木の彫刻に変えられ、残った町の人たちは、森の中に隠れてひっそりと暮らしていました。

ゾロリたちは、何故か伝説の勇者3人組に間違われ、悪い魔法使いをやっつけにいくはめに、、。ところがその途中で罠にはまり、イシシが谷底へ落ちてしまう!!悪い魔法使いの正体とは!?、、というところでお話は終わります。

このお話、続きもので、めちゃくちゃ気になるところで終わるのです。それを知らずに借りたもんだから、先が気になって大変です。悪い魔法使いはどうもゾロリの事を知っているようで、正体は誰なんだと子供たちと毎日話し合いです。手がかりは、①耳が丸い、②片目、③手から炎をだす。・・・それって!!

子供たちには、続きも借りといて欲しかった!と文句を言われましたが、「正体は絶対あいつ!」とか推理しあう時間がとても楽しくて良かったです。

2023-03-28-TUE
548.「わたしのおひなさま」
作:内田麟太郎 絵:山本孝/岩崎書店

保育園で習う歌を、家でもよく口ずさむ娘。毎年2月は「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~♪」になります。そういえばお雛様の絵本って読んだ事なかったなと思って借りてみました。

お雛様の原型と言われる流し雛のお話で、昔は紙で折ったお雛様で体をさすって川に流して健康祈願、厄払いをしていたようです。ももちゃんがお雛様を川に流すと、突然河童が出てきてお雛様を持っていってしまい、、

お雛様の絵本を借りたつもりが、河童が出てきたよとびっくりしつつ読みましたが、河童のお父さんも、病気の娘かなこちゃんの為、お雛様にお祈りしたかったようです。子供の健康を願う気持ちは人間も河童も同じ。

毎年慌ただしくお雛様を飾って、保育園からもらう雛あられを食べるだけのひな祭りですが、このお話を読んで、改めて今年も元気に過ごせたこと、一年の成長に感謝です。

2023-03-27-MON
547.「パンどろぼうvsにせパンどろぼう」
柴田ケイコ/KADOKAWA

前作でパンどろぼうをやめてパン職人になったパンどろぼう。(名前はパンどろぼうのままらしい。)相変わらずパンを愛しているようです。パンが出てくる絵本はたくさんありますが、「おいしい。」とか「大好き。」ではなくて、「ああ、いとしい、いとしい、いとしのパン」とパンへの想いを表現するキャラクターは初めてみました。

そんなある日、もりのパン屋のパンが盗まれます。パンどろぼうは、パンに変装したリス。パンどろぼうは、自分も昔は泥棒だったけど、おいしいパンは盗むより作ったほうがいいんじゃないかと、思いを伝えます。

そしてパンどろぼうとリスは力を合わせて最高のパンを作り出します。森の木の実がたっぷり入って何ともおいしそう、、おいしそうなんだけど、やっぱり今回もパンどろぼうのかわいさが心に残るお話でした。

パン屋さんに行くと、子供たちは、やっぱりキャラクターものを選びます。これは白うさぎクリームパン。この後どっちのうさぎを食べるかでケンカが勃発。(どっちも同じ!)

2023-03-23-THU
546.「かいけつゾロリのようかい大リーグ(33)」
原ゆたか/ポプラ社

今回のゾロリは野球!いつもの妖怪学校の先生に頼まれて、弱小野球チームリストラーズの監督を頼まれたゾロリ。対するは強豪ホラーズ。

両チームのメンバーの名前が、王ダコ、ゴジ松、イチローなど、野球に詳しくない私でも分かる名選手を彷彿とさせるものばかり。でもそんな事を全く知らない子供たちでも楽しめるのが、ゾロリの野球。個人的には雪女ふぶきそのこさんの息子が出てくるのが嬉しいです。

そして「どうせ負けるんだ。」とやる気を失っていたリストラーズのメンバーが、ゾロリのおかげで、自分らしいプレーをしていく姿がいい。「おばけ大さくせん」と通じるものがあります。妖怪学校の先生も、リストラーズを勝たせたかったからゾロリに監督をお願いしたのではなくて、皆の気持ちを変えたかったのかもしれないなと後から思います。

2023-03-13-MON
545.「はずかしがりやのバナナくん」
岡田よしたか/PHP研究所

はずかしがりやのバナナくんは、歌の発表会の事を思うと憂鬱で仕方ありません。すると近所のくしカツのおじさんが「まわりは皆いしころと思え」と励ましてくれます。くしカツのおじさんと練習を重ね、いよいよ発表会当日、、、

今まで恥ずかしくて皮から顔を出せなかったバナナくん、気持ちが吹っ切れたのか、顔を出すどころか、皮を全部脱ぎ切って大熱唱!会場も飛び出して、バナナくんのステージは続きます。そのハイテンションぶりに子供たち大爆笑です。ババババ、バナッバー!

最後に「一緒に歌おう!」と誘われたくしカツのおじさん、それは恥ずかしいと断るおじさんへの、バナナくんのごもっともな一言にも笑ってしまいます。

この間保育園で娘の発表会がありました。ずっとはりきって練習していたのですが、当日の朝不安になったのか「いやや!!」と泣き出し。「くしカツのおじさんも、まわりを石ころと思えって言ってたで。」と励ましてみても、泣き止まず。どうなるやらと思いましたが、いざ始まるといきいきとした普段の姿を見せてくれました。去年は舞台袖で1mmも動かなかったのに、ものすごい成長!

とは言っても、歌や合奏はともかく、劇とか私も恥ずかしくて大の苦手でした。どうやったらバナナくんみたいにふっきれるのやら。

2023-03-07-TUE
544.「ゆげゆげ~」
さいとうしのぶ/教育画劇

あさのみそしる、ゆげゆげ~。たきたてごはん、ゆげゆげ~。ゆげのたつ美味しそうなものがどんどんでてきます。表情豊かなゆげたちがとてもかわいい。

いろんなゆげがあるけれど、家族で囲む食卓のたっくさんのゆげがいい。ゆげ!ゆげ!と全部のゆげを指さしていきたくなります。ゆげゆげ~と声に出すのも楽しい。読むと何だか温かい気持ちになって、寒い季節に読めてちょうど良かったなと思います。

この間宇治の野外活動センターに遊びに行ったら、吹雪!(大阪はいい天気だったのに。)

熱いゆげゆげ~のうどんがしみました。子供たちはカレーを頼んでいたのに、うどんが美味しそうに見えたのか、半分くらいとられました、、。

2023-03-02-THU
543.「かいけつゾロリのじごくりょこう(32)」
原ゆたか/ポプラ社

前回の天国よりお話は続き、地獄に戻ってきたゾロリとイシシ、ノシシ。地獄に落ちたと言っても、7つの地獄をクリアすると生き返ることができるようで、ゾロリたちは、正々堂々生き返ってやろうと、いつもの知恵と勇気とおならで、地獄に挑んでいきます。

舌抜き地獄で、閻魔大王にガムを延々と引っ張らせる様子には笑ってしまいます。次々と地獄をクリアされ焦った閻魔大王は、ゾロリたちを「なんでもアリ地獄」へ騙して連れていき、、、

そしてさすがのゾロリたちも絶体絶命のピンチに、助けにきてくれたのは天国のママ!しかも閻魔帳にのっていたゾロリの名前は「ソロリ」の間違いだったと発覚。閻魔大王の大好きなゴマせんべいのゴマが2粒、「ソ」の横についてしまっていたのでした。閻魔大王は初登場のシーンからずっとゴマせんべいを食べていましたが、ここでそのゴマが効いてくるとは、、。すごい伏線。

ゾロリらしい大冒険が楽しめるお話で、子供たちもお気に入りの回です。娘のリクエストでまた図書館に予約中です。

2023-03-02-THU
542.「おにぎりに はいりたいやつ よっといで」
岡田よしたか/佼成出版社

「ぼくら、ぐ、いれてもらってないねんなあ」と話すおにぎりたち。具を探しに行こう!とそれぞれ海苔の服をきて出かけます。まずは海に来てみたんだけど、、、。確かに、サケもツナも昆布も、海のものなんだけど。海は違うようだと、商店街にやってきます。

商店街では、おにぎりにいれて~とたくさんの食べ物たちが集まってきて、とってもにぎやか。うどんも「ぼくもいれてえなー」とやってきて、「なんでやねん。」と息子のつっこみが入ります。

お話の最後に、どのおにぎりに何の具が入るのか、、のあみだくじがあるのですが、息子も娘もこれがお気に入り。大体どれがどれにいくか覚えていて、好きなたらこおにぎりは自分が選ぶだの何だの、毎回ケンカしています、、。

2023-02-27-MON
541.「もりのピザやさん」
作:舟崎靖子 絵: 奈良坂智子/偕成社

もりのシリーズ、今回のお店は、「まるいけれど おつきさまじゃありません。いろいろのせられるけど おぼんじゃありません。」それは、、、ピザやさん!なるほど。

あらいぐまさんが、森の仲間のために作るメニューはどれもおいしそう。普通のピザとちょっと違う。そして最後にあらいぐまさんと森の仲間が一緒に作るピザがこれまたすごい。森の地図を描いた特大級のピザです。

とっても大きなピザなので、かまども新しく作ります。ピザの具材をのせていくのも、生地の上を走りまわって、とても大変そう。でも皆で協力して、苦労して、作り上げたピザは格別だったに違いありません。ピザって、一人もいいけどたくさんで囲むともっと美味しい。そんな事を思う素敵なラストシーンでした。

写真は、ピザが食べたいと、娘が渡してきたメモ。毎回3~4種類のピザを作りますが、子供たちは大体はちみつチーズピザばっかり食べています。野菜ののったのも食べて下さい。

2023-02-24-FRI

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