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790.「くすのきだんちのねむりいす」
作:武鹿悦子 絵:末崎茂樹/ひかりのくに

くすのきだんちの管理人もぐは、玄関の前にロッキングチェアを置いてみました。座ってキーコキーコと揺れていると気持ちよく眠ってしまう不思議な椅子です。そんなロッキングチェアに、どこからやって来たのか、いつの間にかこぶたくんが眠りこけていました。このこぶたくんは迷子?くすのきだんちのみんながどうにか起こそうと奮闘しますが、何をやってもこぶたくんは起きません、、

最後は疲れたもぐもロッキングチェアで眠り込んでしまいます。もぐはもう朝まで起こさずに、お疲れ様とそっと毛布をかけてあげたい。子供たちは、お昼寝するより、断然ロッキングチェアを揺らして遊ぶかけすぼうやたちに共感するようですが、私はもぐと一緒に眠りこけたい、、そしてリスのくるみ亭のいい匂いで目覚められたら最高かもしれません。

2025-03-13-THU
789.「いちねんせいのいちにち」
作:おかしゅうぞう 絵:ふじたひおこ/佼成出版社

この春小学生になる娘、「いちねんせい」というワードが気になるのか、図書館で自分で選んできました。

娘は初めての場所が苦手で、大泣きすることもしばしば。そんな性格なので「もうすぐ小学校だね。頑張ってね!」とか言いすぎるとプレッシャーを与えそうなので、特に何も言わず日々過ごしているのですが、、

入学に向けた絵本もいろいろあって、「初めての小学校!ドキドキ!」みたいな内容だと、つられて緊張してしまわないか心配になるのですが、この絵本は、1年生の1日を優しく自然に描いていて、「小学校ってこんな感じなんだ。」とイメージしやすかったと思います。

お話の中に、クラスの子供の名前もたくさん出てきて、「しゅんちゃんはこの子!よっちゃんはこの子!」と絵の中から探すのも、クイズみたいで楽しかったようです。保育園と小学校、本当にガラッと生活が変わりますが、頑張れ!と心の中で祈ります。

2025-03-13-THU
788.「つるつるプール」
作:えぐちよしこ 絵: 降矢なな/PHP研究所

「あつい、あつい、あついですね。」と始まるこのお話、、そんな暑い日はプールが一番。ひやむぎ小学校のこどもたちはプールに行きます。引率はピンク先生とみどり先生。何ともすごい、ひやむぎ1本1本にちゃんと表情と動きがあります。ちゃんと帽子もかぶっています。

プールにはひやむぎ以外にもたくさんのお客さん。うどん、ラーメン、きしめん、マカロニ、、麺があふれています。そんな中、浮かれる30本の子供たちを見守る先生方は大変です。ぴんく先生の注意、「はしゃいで、他のめんとからまないように~。」それは難しいかもしれない。

降矢ななさんの絵にひかれて借りてみましたが、不思議な麺の世界にすっかり引き込まれてしまいました。

2025-03-11-TUE
787.「みっつのふえをもらったヤーノシュ」
再話・絵:洞野 志保/福音館書店

娘が保育園で読んだようで、図書館で借りてきてと言われた絵本です。そして私に読み聞かせしてくれました。

貧しい家に生まれたヤーノシュは、仕事を探して旅立ちます。道中蟻、カラス、魚を助けて、お礼に笛をもらいます。困ったときに吹いてくださいと。そしてたどり着いたお城で、王様から仕事を授かりますが、それは無理難題というようなものばかり。しかも王様は、仕事が終わらなければ首をはねると言う、、

王様と王女様たちは、カラスの化身なのでしょうか。王様の羽織る黒い羽のマントも、夜になるとカラスに姿を変えて飛び立つ王女様たちもとても美しい。

このお話、ハンガリーの昔話なんだそうです。日本の昔話、舌切すずめやおむすびころりんなどにも通じるものがあるような気がします。

2025-03-10-MON
786.「あひるのバーバちゃん」
作:神沢利子 絵:山脇百合子/偕成社

あひるのバーバちゃんは、町へお買物へ。たくさんお買物をしたから、荷物を入れるふくろも買わなくちゃ。帰り道、迷子のひよこちゃんたちにも出会って、お家まで送り届けましょう。

バーバちゃんのおしゃべりのような、独り言のような語りがとてもかわいいお話です。私が子供の頃にも読んでいましたが、自分が大人になって読み聞かせしてみると、さらにかわいい。

ちなみにバーバちゃんが買った荷物を入れるふくろは、ポケットがたくさんついた青いリュック。子供ってポケットが大好きで、服を選ぶ基準も「ポケットがたくさん」とか「大きいポケットがある」だったりします。このお話を読んだ子はきっとバーバちゃんのリュックに憧れるはず。ポケットにひよこちゃんも入るしね。

リュックと言えば、春から学童で使うリュックを娘に選ばせているのですが、「高学年になっても使えるやつね。」とか、つい口を出してしまって反省です。基本本人が好きなもの!と心がけていますが、長く使う物やそこそこ値段がするものを選ぶ時はついつい、、

2025-03-07-FRI
785.「おやつにしましょう」
作:ハンス・テン・ドウルンカート 絵:しもかわらゆみ/講談社

ここはいろんな動物が仲良く暮らす家?はりねずみがお茶の準備をしていると、いつの間にかやかんが空っぽ。お湯が湯気になって、窓から逃げていってしまったのです。動物たちは慌てて後を追いかけます。(しもかわらゆみさんの描く動物たちがやっぱりかわいい。)

「おやつが逃げる」はありそうだけど、「お湯が逃げる」という展開がおもしろい。ふわふわ白い雲みたいな湯気は、追いかけたくなるかもしれません。

お湯は何故逃げたのか、外で楽しそうに遊ぶ動物たちの仲間に入りたくなったのか、向こうの山のきれいな雪景色に誘われたのか、、それはお湯のみぞ知るですが、最後は無事に捕まえて、おやつの時間。キイチゴのケーキがとても美味しそうです。

ケーキもいいけど、やっぱりお団子とかお饅頭とかお煎餅が美味しいなと思う今日この頃です。(先日みたらし団子を作りました。)

2025-03-06-THU
784.「マインクラフト コウモリのなぞ 木の剣のものがたり(2)」
文:ニック・エリオポラス 絵:ルーク・フラワーズ 訳:尼丁千津子/技術評論社

シリーズ第2作、ある日学校の教室の通気口から大量のコウモリが!このコウモリはどこからやってきた?もしかするとマイクラの世界からやってきたとか?そんな疑問をぬぐえない5人は、コウモリのナゾに迫ります。

一方マイクラの世界では、初めてお城を建築した場所から離れ、冒険に出発した5人。とある村にたどり着いたと思ったら、そこでは大量のゾンビが!マイクラの冒険の経験で、現実世界の問題を解決するヒントをつかんだり。5人が少しずつ成長していく様子が頼もしいです。しかし一番最初のナゾ、「エヴォーカーキング」についてはナゾのまま。次作も気になります。

来月マイクラの実写映画が公開!家族で楽しみにしています。子供たちは初めての映画館、どんな反応になるか、それも楽しみです。私はもうちょっとマイクラについて勉強しとこうと思います。下に水ブロックがあると落下ダメージがないとか、エリトラの仕組みとか。

2025-03-05-WED
783.「パンツいっちょうめ」
作:苅田澄子 絵:やぎたみこ/金の星社

だいくんがパンツいっちょうで歩いていると、同じくパンツいっちょうのタヌキに出会い、パンツいっちょうめに案内されます。そう、この町ではみんなパンツいっちょう。虫も野菜も観覧車も!パンのパンツは食べれるのか、食べられないのか。その徹底ぶりがおもしろくて、世界にひきこまれてしまいます。子供たちと、どこまではいているのか、細かいパンツ探しで盛り上がりました。

この絵本、表紙をみた瞬間、子供たちが絶対気に入るだろうと借りてみましたが、やっぱり思ったとおり。でもお話のおもしろさは想像以上。パンツの絵本、ありそうでなかなかない新鮮なお話でした。

2025-03-04-TUE
782.「ホカリさんとふゆのおくりもの」
著:はせがわさとみ 絵:かわかみたかこ/文溪堂

ホカリさんは、ちいさな町の郵便やさん。毎日赤い自転車にのって、お手紙を配ってまわります。そんなホカリさん、たまに不思議なお客さんにもお手紙を頼まれます。小さなネズミの女の子だったり、木だったり。

それはどうやって届けたらいいんだろうと、悩んでしまうお手紙ばかりで。でもホカリさんは、困ったぞと思いつつも、お手紙のことなら力になりたいと頭をひねります。お手紙を届ける、つまりは気持ちを届ける。それにはいろんな方法があるんだなと、読んでいて心が温かくなるお話です。

それと最近思うのは、原作が海外のお話は、音読するとつっかえてしまったり読みにくいことがあるのですが(普段言わないセリフや表現があるから?)、ホカリさんはとても読みやすい。すーっと心に入ってくる文章です。

2025-03-03-MON
781.「ようかいとりものちょう(18) 妖怪捕物帖X 八眷伝篇弍 水妖虎豹と怨嗟の雷神」
著:大崎悌造 絵:ありがひとし/岩崎書店

八眷伝篇第2弾、コン七たちは新たな妖怪八眷士を探して、捨三の能力を頼りに九州へ向かいます。そこで出会ったのは水虎の池に住むみよまる。激しい水中戦が始まります!

そして、謎のあやしい女タマモが企む「日ノ本三大魔縁」の復活。その2人目である大宰府のミチザネも登場。1人目のストクもミチザネも大昔の人物ですが、無実の罪で陥れられたり、家族に裏切られたり、家族をひどい目にあわされたり、、失意の中命尽きているという過去があります。その遺恨を今の時代へ向けるのは違うのかもしれない、でもそれほどひどい目にあったということかもしれない。復讐とは、、、考えさせられます。

次の戦いの舞台は筑波山、新たな八眷士との出会いが楽しみです。

2025-02-28-THU

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