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780.「うどん対ラーメン」
田中六大/講談社

うどんの元へ、ラーメンから果たし状が届きました。「そろそろ、うどんとラーメンのどちらがおいしいのか、きめようではありませんか。」

繰り広げられる熱い戦い。うどんとラーメンは何者なのか。すさまじい忍術合戦に、モンスターまで召喚されるし、もう意味が分からないけど目が離せない。巨大な出前のおじさんには笑うしかありません。そして本当はお互いを認め合っている2人、戦いながらつい相手をほめちゃってるところがいいのです。

お話のオチはそう、みんなが納得ではないでしょうか。うどんもラーメンも、そばもパスタも美味しい!

この間娘のリクエストでたらこスパゲティを作ったら、さらにリクエストが届きました。麺ばっかり、、

2025-02-26-WED
779.「きみのげんきをマモルンジャー!」
よしむらあきこ/教育画劇

子供たちが、よしむらあきこさんの「つめかみおばけ」や「はなくそにんじゃ」が好きなので、同じからだえほんシリーズのこの絵本も借りてみました。

テーマは「免疫」。免疫が「マモルンジャー」という戦隊ヒーローの姿でバイキンたちと戦います。この間、突然39度の高熱を出した娘、ちょっと元気が出るとすぐに布団から出てウロウロするので、「ちゃんと寝てないとマモルンジャーのやる気がなくなるよ。」というと、やばいという顔をしていました。(お話の中でそういうシーンがあるのです。)

そしてマモルンジャーを助けるために、自分自身もテアライダーに変身すること。目に見えないからちょっと難しい免疫やバイキンの問題ですが、分かりやすいお話のおかげで、子供たちも身近に感じられたと思います。

週末、雪山へ行ってきました。ちょっとスキーしたり、カマクラ作ったり楽しみましたが、ずっと吹雪いて、吹雪いて、寒かったです。とりあえず子供たちは風邪をひかずに元気そうなので一安心、、。

2025-02-25-TUE
778.「マインクラフト ゲームにとびこめ! 木の剣のものがたり(1)」
文:ニック・エリオポラス 絵:ルーク・フラワーズ 訳:国枝祐希/技術評論社

マインクラフト はじまりの島」と同じく、マイクラ公式小説ですが、こちらの方が低学年向けのお話です。

マイクラが大好きなモーガンやアッシュなど5人の仲間たち。理科の先生であり科学者でもあるドクの作ったVRゴーグルをかけると本当にマイクラの世界に入り込んでしまいます。

このお話が「はじまりの島」と大きく違うのは、マイクラの世界と現実を行ったり来たりできること。現実の学校でのエピソードとマイクラ世界の冒険が交互に語られるので、こちらも少し安心です。「はじまりの島」は本当にサバイバルだったから、、。しかしマイクラの世界に入り込むことが、脳の錯覚なのか魔法なのか夢なのか?子供たちは少し不安に思いつつもマイクラの世界にのめりこんでいきます。

マイクラの世界に入れるなんてと息子はとても羨ましそう。娘は怖がりなので、クリエイティブならいいけどなと言っています。お話は次巻に続きます!

2025-02-20-THU
777.「だってだってのおばあさん」
さのようこ/フレーベル館

5歳のネコと暮らす98歳のおばあさん。ネコに魚釣りに誘われても「だって98歳だもの。」と断ります。ケーキが上手に焼けるのも「だって98歳だもの。」

そんな「だってだって」のおばあさん、99歳の誕生日を迎えますが、ハプニングがありネコはケーキのろうそくを5本しか用意できませんでした。その翌日からおばあさんの口癖は変わります。「だって5歳だもの!」

5歳だから、ネコと一緒に魚釣りのも行くし、川遊びもする。何でも気の持ちようというメッセージかどうかは分かりませんが、5歳になったおばあさんの軽やかさを見ていると嬉しくなります。こちらも元気をもらえる気がします。私も「だって」と言うなら、前向きに。

お話のオチ、「5歳のおばあさんは、ケーキが上手に焼ける?」というネコの心配にも笑ってしまいます。

2025-02-19-WED
776.「大接近!工場見学4 フィットちゃんの工場〈ランドセル〉」
構成・文:高山リョウ 写真:添田康平 /岩崎書店

大接近!工場見学シリーズ、今回はランドセルブランド「フィットちゃん」の工場見学です。

まず素材。フィットちゃんは、子供への負担、耐久性、価格など、様々な観点から(株)クラレの「クラリーノ」という国産の人工皮革で作られているそうです。クラレの名前は聞いたことがありましたが、ランドセルの素材に使われていたとは知りませんでした。

大きなクラリーノのロールが工場の機械で裁断され、特別なミシンで人の手で縫い上げられていく様子は見事です。この春小学生になる娘、ランドセルは色で選び、メーカーは気にしていなかったのですが、この本を読みながらフィットちゃんだったぞと気が付き。娘も、自分のランドセルが作り上げられていく過程が分かり、おもしろかったようです。

フィットちゃんの工場は富山にあり、実際に見学できるようですが、ちょっと遠い、、。

ちなみに上の息子のランドセルは別のメーカーなのですが、素材を調べてみたら同じくクラリーノでした。知らない間にいろいろお世話になっています。

2025-02-18-TUE
775.「くすのきだんちのなつやすみ」
作:武鹿悦子 絵:末崎茂樹/ひかりのくに

ある夏の日、音楽家のきつねさんは演奏旅行へ、かけす一家は海水浴、ももんがさんとフクロウさんは温泉へ、、他の皆もあちこちお出かけでくすのきだんちには管理人のもぐ一人。そんなところへ留守荒らしのやまあらしが押し入ってきて!

やまあらしからくすのきだんちを守ってくれたのは、何とセミの大群。こんな風に自分がセミに襲われたら、、と思うとちょっとホラーですが、よく考えたらセミもくすのきだんちの住人。くすのきだんちともぐを守るために頑張ってくれたのかもしれません。

いつもと違う、しーんと静かなくすのきだんちが少し寂しくもありましたが、かわりににぎやかな表紙がいいです。皆が帰ってきて、レストランくるみ亭で、あれこれお土産話に花を咲かせているところでしょうか。

夏のお話をアップしましたが、ここ最近とても寒い。毎朝、玄関の外に置いているメダカ鉢の表面が凍っているので(メダカは元気です。)、それならばと、ベランダで氷を作るのがブームです。夜の内に肉のトレイに薄く水をはっておいたら、きれいな氷が出来ました。

2025-02-14-FRI
774.「ほうれんそうマンのじどうしゃレース」
作:みづしま志穂 絵:原ゆたか/ポプラ社

ほうれんそうまんシリーズ、今回はポイポイとゾロリが自動車レースで対決します。みどころは、それぞれの超個性的なマシン。どちらもすごい仕掛けがかくれています。もちろんくだらない仕掛けもたくさん。

私が子供の頃にも読んだのですが、一番覚えていたのはお餅のシーン。ゾロリのマシンには杵と臼が設置されていて(何故)、ポイポイめがけてお餅のボールを投げるのです。それをポイポイは、マシンの引き出しに用意していた海苔(何故)で受け止め、磯部餅にして食べるのです。つきたてのお餅が美味しそうで忘れられない名シーンです。

最後の勝敗は、これはどっちもどっち?でもゾロリは散々ずるかったからまあしょうがない?

2025-02-05-WED
773.「ピカチュウとよるのたんけん」
まつおりかこ/小学館

モンポケえほんシリーズ、まつおりかこさんの描くポケモンがとてもかわいいです。今回のお話は、ある夜ピカチュウたちのところへミミッキュが訪ねてきて、、?

イーブイ、デデンネたちも一緒にまっくらやまの頂上を目指します。ピカチュウたち、まっくらやまは行ったことあるかもしれないけど、夜に行くのはきっと全然違う。ちょっと怖い、でもちょっとワクワクする夜の探検が楽しいです。

ミミッキュは、ピカチュウみたいなかぶりものをしている不思議な見た目で、私はアニメで見たことがなくて、どんな風に動くのかしゃべるのか、ナゾのポケモンです。絵本で見たらかわいいけど、本当はちょっと怖いのかも。

この間、映画名探偵ピカチュウを見ました。どのポケモンもリアル!ピカチュウがものすごくかわいいんだけど、しゃべるとコーヒー大好きなおじさん(声:西島秀俊)で納得いかない気持ちでしたが、最後にその理由にすっきり!娘は、もっとピカチュウのピカピカが聞きたかったらしい。確かに。

2025-02-04-TUE
772.「たいへんなひるね」
さとうわきこ/福音館書店

ばばばあちゃんは、春になったら外でハンモックで昼寝をすることにしているのに、まだまだ寒い。もう4月だというのに。そこでばばばあちゃんがやったことは、まず冬の雪雲を追い払うこと。そのやり方がやっぱり豪快なのです。

森の動物たちをたたき起こして、袋をたくさん用意して、春を呼ぶ声(文句!?)を詰めまくる。雷小僧も巻き込んで、それを大花火でぶちまける。みんなの詰め込んだ声を全部読むのは大変だけど、読んでるうちに、どんどんこっちまでわくわくしてきます。ここまでされたら、雪雲も逃げるしかない!

明日は寒波でがくっと冷え込みそうですが、ばばばあちゃんのように張り切っていきたいものです。寒い冬に読むと元気をもらえる1冊です。

2025-02-03-MON
771.「かいけつゾロリ いただき!!なぞのどデカダイアモンド(75)」
原ゆたか/ポプラ社

1年ぶりの新刊。待ってました。「100カラットのダイアモンドがざくざくなる木」があるというリスの子供たちの話をききつけ、横取りしようと後を追うゾロリたちですが、、

本当にダイアモンドのなる木があるわけないし、最後どういうオチをつけるんだろうなんて思いながら読んでいたのですが、これはお見事。もう何だかさすがだなと思ってしまいます。

道中でリスの子供たちの危険を取り除いていく過程だったり、ヘビやら雪男やら、一見脈絡ないようなものが最後にちゃんとつながるのもさすがです。今後リスたちの村がどうなっていくのか、裏表紙にあった2年後のさらに先はどうなるのか、大人がちょっと考えさせられる部分もありつつ。次の冒険も楽しみです。

去年使ったバムケロのカレンダーが良かったので、今年もバムケロです。たまにガラゴも出てきてかわいいです。

2025-01-31-FRI

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