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毎日子供が寝る前に絵本を3冊読みます。ある日ふと思いました。一日3冊、、、一年間に1000冊以上!せっかくなので記録に残してみる事にしました。
520.「もりのぎんこう」
作:舟崎靖子 絵: 奈良坂智子/偕成社

もりのシリーズ、今回はいのししさんの銀行です。今までいろいろなお店のお話がありましたが、銀行まであるんだ!と驚きつつ読み始めたら、、、私たちが思う銀行とはちょっと違うみたいです。

いのししさんに種や植木を預けて、例えば春になって受取りに行くと、素敵な花を咲かせていたり。素敵な実がなっていたり。何かを預けるとちょっと素敵なものになってかえってくる、そんなお店です。そしてお話の最後に、町に行って帰ってきたアナグマさんが「それは銀行みたいだね。」というのです。なるほど!

お客さんは、お花や実から作ったジャムでイノシシさんへお返しをします。イノシシさんと森の仲間のお互いを思う優しいやりとりがいいなと思います。人に何かする時、変に気を使ってしまう時がありますが、素直にしたらいいんじゃないかなと、そんな気持ちにさせてくれます。

2023-01-23-MON
519.「かいけつゾロリちきゅうさいごの日(26) 」
原ゆたか/ポプラ社

巨大隕石が近付いてきていて、このままでは地球が消滅してしまう、、という映画みたいな今回のお話。町中が諦めムードの中、ゾロリたちは、食べると何倍もの威力のおならがでるというイモを研究している博士と出会い、おならパワーで地球を救うべく、すごいおなら名人探しに奮闘します。

こうやってあらすじを書くとギャグ漫画のようですが、ゾロリたちはどこまでも真剣で一生懸命なのです。そこがおもしろいところなのかもしれない。テレビアニメのゾロリには「まじめにふまじめ」というサブタイトルがついていますが、まさに!

おなら戦士が集まり、最後の勝負(すごいおならをだす)へ向かうシーンは、まるでアルマゲドン。今回はゾロリのかっこよさが光る壮大なお話でした。(ずるばっかりの時もあるんだけど、、)

年末にゾロリがギネス世界記録として認定されたというニュースをみました。(同じ作者が物語とイラストを執筆した児童書のシリーズでは世界で最も多い発行巻数。)息子は、好きな本がすごい記録で嬉しい!と喜んでいました。仕事風景も紹介されていたのですが、普段からいろいろな研究や取材をしてお話が作られていく様子に、私も何だか感動してしまいました。今年は何巻まで読めるのか。最新刊まで読むのが楽しみなような、もったいないような。

今年も、ハニカムで住吉大社へお詣りにいくことができました。大体大吉か大凶がでるおみくじ、今年は大吉でした!そして帰りがけ、太鼓橋は毎年写真を撮ってしまいます。

2023-01-13-FRI
518.「かいけつゾロリのきょうふの宝さがし(25)」
原ゆたか/ポプラ社

埋蔵金を探していると思われる探検隊に遭遇したゾロリたち。宝の地図をこっそり盗み出し、先に頂いてしまおうと洞窟の中に入ると、、、

そこにいたのは妖怪学校の先生と生徒たち。今回もいろいろな妖怪が出てきますが、顔の真っ白な雪女「ふぶきそのこさん」は忘れられないキャラクターです。

ゾロリが盗んだ地図は、実は探検隊の隊長が間違えて持ってきていた、孫の小学校のプリントがやぶれたもの。その仕掛けも見事で、笑うを通り越して感心してしまいました。

今回は娘の好きな光るページもあって、何回も繰り返し読みました。(そのこさんの顔も光る!)これを読んだのは10月ですが、また最近も「たからさがし借りてきて!」と言われています。

去年と同じく、年末の慌ただしさで1ヵ月くらい更新があいてしまいました。冬休みも子供たちと過ごしているとあっという間で、大晦日やお正月の夜に何の絵本を読んだのかも思い出せない、、。アップしていない絵本もたまっていて、ゾロリだけでも18冊あるので頑張ります。本年もどうぞよろしくお願い致します。

写真は子供たち作の年賀状。キツネ年もあればいいのに。

2023-01-13-FRI
517.「大どろぼう ジャム・パン かげのない町」
作:内田麟太郎 絵:藤本ともひこ/文研出版

「聞こえるはずのない声が聞こえる」という能力を持つジャムパン。助けを求める少年がいる町にかけつけてみると、そこは光かがやく影のない町でした。町の人たちはみんな笑顔で幸せそう。誰かが怪我をしても倒れても気にかけない。悲しみがないのではなくて、悲しめないのかもしれない。少年は一人光のささない塔の中に隠れてジャムパンに助けを求めていたのでした。

この町のことを想像すればするほど怖い。この町を怖いと思う感覚は子供たちには難しかったようですが、、。誰が何のために影のない町を作ったのか、それははっきりとは分からなかったのですが、警視総監は何か知っていそう。シリーズ1の殺人兵器ロボットと同じ種類のものなのかもしれない。じっくり読み返したくなるお話です。

シリアスなテーマですが、ちょいちょいダジャレが出てくるのが好きです。シリーズ1でも出てきた泥棒公認書のダジャレがかわっているのに笑ってしまいます。

最近児童会でドラえもんを読んでいるらしい息子。児童会に迎えにいくと、「ドラえもんの道具で何が好き?俺はね、、」の話ばっかりの毎日です。昨日は「もしもボックスで、毎日やすみにしたい!毎日ゲームしたい!」と言っていましたが、それは大人からすると、影のない町と同じかも、、。そりゃ毎日休みたいけどね。

2022-12-14-WED
516.「かいけつゾロリのテレビゲームききいっぱつ(24) 」
原ゆたか/ポプラ社

ゾロリが熱中していたテレビゲームから、ミャン王女が抜け出してきた!ミャン王女はゲームの中で同じ事を繰り返す毎日が嫌になってしまったそう。ミャン王女と結婚して王様になろうと目論むゾロリは、ミャン王女のやってみたい事につきあうのですが、、

ミャン王女のやってみたい事とは、好きな服を着ておしゃれしたり、遊園地やカラオケに行く事。でもそれにはお金がかかる。ミャン王女の為に、夜な夜な道路工事のバイトをするゾロリ。しかし、お金はモンスターを倒せばすぐに手に入るでしょと思っているミャン王女、、。このすれ違いが切ない。

見かねたイシシが、「ゾロリ先生はミャン王女の為に働いてるだ!」と言ってしまうシーンは、つい読む時に力が入ってしまいます。それに対して「私が間違ってたんだわ。」と素直に謝るミャン王女の語りにも力が入ってしまいます。テレビゲームから王女様やモンスターが出てくるという設定から、お金問題にまで話がいくあたり、ゾロリは幅広いなと思います。

そしてゾロリとミャン王女の恋の行方は、、お互い気持ちがあるもののそれぞれの世界で生きていくことを決めた2人。ミャン王女のゲームソフトをそっと大事にしまうゾロリが良かったです。

2022-12-13-TUE
515.「りゅうのぼうや」
作:富安陽子 絵:早川純子/佼成出版社

高い空の上、卵から小さなりゅうのぼうやが生まれます。ぼうやは、お母さんのそばですくすくと育ちますが、ある夜お母さんのそばを抜け出して、一人で空を飛び出してしまい、、

ぼうやが気になったのは空の遥か下に輝く光。それは人間の村々のあかりでした。地上までおりてきてしまったものの、どうやって帰ったらいいか分からなくなったぼうや。でもちゃんとお母さんが探しにきてくれました。

この絵本、息子が図書館で「かっこいい!」と選んだのですが、、、確かに見た目はとても勇ましいりゅうのお母さん。でも小さいぼうやを見守る姿がとても愛情深く、空をかけめぐる姿が壮大で、優しく迫力のあるお話でした。ぼうやはお母さんのいる安心感があって、羽ばたけるのかもしれません。私はこんな大きな存在になれてるだろうか、、と考えてしまいます。

ツリーの飾りを作ってみました。今年はサンタさんへの手紙もツリーに吊るしておくスタイルにしたら、「去年はポストに出したよね。」と早速突っ込まれました。そう、去年はカナダに出したのをよく覚えている、、。

今年はツリーがあるからね!という言い訳で押し切りましたが、毎年ころころ変わるサンタ設定、しっかりしとかなです。

2022-12-12-MON
514.「スイスイスイーツ」
さいとうしのぶ/教育画劇

甘いものが大好きなあやちゃんの「好きなスイーツベスト10!」から始まります。たくさんのスイーツが見開きページに広がってとても楽しい!おいしそう!(あやちゃんのベスト1はショートケーキ!)

あやちゃんの児童会のおやつまで出てくるのには笑ってしまいました。息子も児童会で同じくクッピーラムネとか食べてるらしい。

和菓子も好きなお母さんのベスト10や、おばあちゃんの子供の頃(戦時中)のおやつの紹介もあったり、スイーツの話が盛りだくさんです。金平糖は戦国時代から、かき氷は平安時代からなんていうスイーツの歴史も出てきたり。

そんな勉強になる話もありつつ、終始あやちゃんのスイーツ大好き!の気持ちがあふれたとてもかわいい絵本でした。

写真は子供たちの好きな、通称つくるおやつ。粉と水を混ぜたりこねたりして自分で作るやつです。おにぎりはソーダ味とか、この見た目で全部甘いので何だか味覚がおかしくなりそう、、

2022-12-09-FRI
513.「かいけつゾロリの大金もち(23)」
原ゆたか/ポプラ社

今回は偽札づくりにチャレンジするゾロリたち。造幣局にもうまいこと忍び込んで、紙幣を印刷、、、順調すぎて、えっ今回このままうまくいっちゃうの?と、変に心配しながら読んでいたのですが。やっぱりそううまくはいきません。イシシとノシシの、ゾロリを思う気持ちが仇になるとは。でもイシシとノシシはそんな純真なところがいいのです。だからきっとゾロリもずっと一緒にいるのだと思います。

この「大金もち」は一回しか読むタイミングがないまま図書館に返してしまったので、しかも読んだのが9月で記憶があいまいなので、もう一回借りてきてじっくり読み直したいです。ゾロリの本はいろんな事が詰まっているので、一回では味わいきれない。

よく娘がパンをかじっては、何かの形に見立てたりするのですが、今朝のかじりかけのパンが、ゾロリマークにそっくりで大盛り上がり。

2022-12-08-THU
512.「ポッケのワンピース」
つちだのぶこ/Gakken

ブブノワさんのお母さんが、ポッケのたくさんついたワンピースを作ってくれました。(10個もついてる!)早速ワンピースを着て森へお散歩へ行くブブノワさん。いろんな動物が「ポッケへ入っていい?」と声をかけてきます。

リスやウサギ、ネコ、、、ポッケもいっぱいになった頃、こぐまも「ポッケに入れて。」とやってきました。でもさすがにこぐまが入れる大きなポッケはない。ポッケがやぶれるー!と大泣きのブブノワさんとポッケに入りたい―!と大泣きのこぐま。そこでお母さんは、、、

ささっ!と特大ポッケのついた自分のワンピースを作り、ブブノワさんとこぐまと動物たちを入れてくれました。最後の皆の幸せそうな顔がいい。ポッケがあって、そこに大事なものを入れてわくわくする気持ち、子供の頃を思い出しました。私もこんなワンピースを作りたいなと思うけど、実力が伴いません、、。

先日娘が突然着替えたいと言い出し、このトレーナーに着替えてきました。「何で着替えたの?」と聞くと、「ポケットが無かったから。」だそうです。ポケットの有無、それは子供にとって、とても大事なことらしい。

これは去年まで息子が着ていたものですが、息子もこのトンネルポケットを気に入っていました。普通のポケットよりさらに特別な感じらしいです。

2022-12-07-WED
511.「もりのサンドイッチやさん」
作:舟崎靖子 絵:舟崎克彦/偕成社

もりのシリーズ、サンドイッチやさんを営むのはねずみのおじょうさんです。

ある朝、お店の屋根のサンドイッチの看板がない!風に飛ばされたようです。看板のパンやレタスやトマトを拾った森の仲間は、サンドイッチやさんの看板のパーツと知らずにそれぞれ活用しています。(トマトを自転車の車輪にしたり、、)他のお話でもありましたが、みんないつも落ちている物をうまいこと使う!

それを知ったねずみのおじょうさんは、皆に使ってもらった方がいいわと、何も言わずに帰るのですが、、後で気づいた皆がパーツを持ってお店まで来てくれます。

「ねずみさん」じゃなくて「ねずみのおじょうさん」ってところがとてもかわいい。他のお話も読んでいて「おしゃれが好きな女の子」というイメージでしたが、このお話を読んで、森の仲間を思う優しさに心温かくなりました。シリーズ通して読むと、それぞれのキャラクターのいろんな面を知れるのがおもしろいです。

娘もサンドイッチ大好き。

2022-12-07-WED

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