OrderFurniture04
思い出の机

ご相談

今回のご相談は「思い出の机」です。家族の大切な思い出の品をきちんと保管出来て、いつでも見直せることが出来る使い勝手の良い座机を作りたいとのご相談を頂きました。デザイン関係のお仕事をされている依頼者様にデザイン案をお持ちいただき、それを基にお話を伺いました。 相談内容のご紹介と家具が出来上がるまでをご覧ください。

ご相談のポイントは3つ
・自在に引き出せる抽斗を付けたい
・自宅にある家具の色味に合わせたい
・思い入れのあるサインを入れたい

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お打ち合わせ

1.自在に引き出せる抽斗の設計と検証

2方向以上に自在に引き出せる抽斗を作りたいという今回のご相談ですが、実際にはそんなご相談は初めてで少し戸惑いました。いくつか設計したところで木工所に頼んで2種類の試作サンプルを作りました。実際に出来上がってきた試作サンプルを基に抽斗の可動状況、使い心地、自在に引き出せる意味も含めて依頼者様と一緒に検証作業を繰り返しました。

2.自宅にある家具の色味に合わせる

色ほど言葉に表したり形にすることが難しいものはありません。どんな色ですか?と聞くとたいがい「確かこんな感じ」と言う風に曖昧になりがちです。そこで実際に制作する材料を取り寄せて実際に使用する塗料で塗装したサンプルを制作して、実際に自宅にある家具と見比べてもらって塗装色を決めることにしました。

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3.制作打ち合わせ

制作に際して木工所の担当者の方に来ていただいて、抽斗試作サンプルと塗装サンプルを基に最終仕様の打ち合わせを行います。合わせて納期の確認をします。

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制作

1.完成前検品

塗装前の状態まで家具が出来上がったところで依頼者様に同行いただいて完成前検品を行いました。その際に最終仕様と相違がないかの確認と再度色味の確認を行います。無垢材や突板を使った家具の下地は生地にバラつきがあり、また大きな面になると木目の表情が強調されることになるので、塗装前に最終の検品をすることは実は重要なのです。

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2.焼印でサインを入れる

家具にサインを入れたいとのご相談に対していろんな角度でお話しさせていただきました。サインには大きく2つありシルクスクリーンやカッティングシートのように塗装後の家具に塗料や塩ビシートで取り付けるものと、焼印のように生地の状態で焼き付けるものがあります。今回は味わいを大事にしたいという依頼者様のご要望でオリジナルの焼印を制作して焼き付けることにしました。さてうまくいくでしょうか?焼印を押すのは依頼者様です。何度か練習したあと実際の家具にチャレンジしていただきました。

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完成

思っていた以上に生地の色味が濃かったため完成前検品に伺った際に塗装の色味を少し淡い色に変更しました。そのおかげで当初イメージしていた色味に近い仕上がりになりました。これは依頼者様のご指摘です。こういうことも実際の制作過程で起こりうることですので、そう考えると完成前に検品していただく方が安心できます。いい色味に仕上がりました。

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最大の懸案だった抽斗部分ですがスムーズな動きになっていると思います。いいものを作りたいという想いが集まって、また一つ想いの詰まった家具がこの世に生まれたと思います。長く大事に使われ続けるといいですね。いい家具は人の人生より長く生き続ける物になります。想いが長く語り続けられるような家具になってもらいたいと思います。今回は「思い出の机」の制作風景をご紹介いたしました。ハニカムでは皆様のご依頼をお待ちしております。

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