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石川直樹写真集

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石川直樹 Naoki Ishikawa「髪(Hair)」青土社(Seidosha)、2014年。

石川さんは1977年東京生まれ。、早稲田大学第二文学部歴史民俗系専修卒業後、東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士の学位を持つ。

1998年、20歳の時にマッキンリー(デナリ)の登頂に成功し、その後23歳までに7大大陸最高峰登頂に成功する。現在も様々な挑戦を続けながら写真の発表を続ける。2007年「New Dimension」赤々舎、「Polar」リトルモアにより日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞、2011年「Corona」青土社で土門拳賞を受賞、写真集以外にも開高健ノンフィクション賞を受賞した「最後の冒険家」集英社など著作も多数あり、またメディアなどの露出も多い。

巻末の須田一政さんの「そこにあるもの」という書評がすばらしいが、それよりもA5サイズのペラ紙に石川氏がこの作品に取り組んだいきさつがさらっと書いてあるのだが、それがなんとも言い訳みたいで面白い。すべてのことは「未知の森への入り口」を見つけてしまう冒険家(作家)の性(さが)なのである。