東松照明写真集

photobookloop.day24

東松照明 Shomei Tomatsu「太陽の鉛筆-沖縄・海と空と島と人々・そして東南アジアへ」カメラ毎日別冊・毎日新聞社、1975年。

アメリカの占領下であった1969年から1972年本土復帰頃の沖縄の島々で捉えたルポルタージュ風の写真集である。東京から那覇へ、そして宮古島、西表島、波照間島と移動しながらシャッターを切り、多くの口承を文字に起こし、歴史、風俗、風景を伝えるドキュメンタリーである。淡めのモノクロプリントが南国の色をよく写す。後半は一気にカラーとなり東南アジア世界を生き生きと映し出している。