石内都写真集

photobookloop.day25

石内都 Miyako Ishiuchi「Innocence」赤々舎、2005年。

「皮膚の上にあるキズアトは生きている証拠そのものであるけれど、女性のからだにのこる傷は重い時間のカタチとしてある。(巻末のテキストより)」「キズアトの女神」と名を与えられた様々な傷を負った女性の身体。火傷の跡、開腹手術の跡、変形した指などを淡々と写し取っている。INNOCENCEとは無罪、潔白という意味であるがここに登場する女性達は、誰もが潔く石内さんに身を委ねて重い時間を語り始めているように感じることが出来る。