ラリー・クラーク写真集

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Larry Clark(ラリー・クラーク)「Kiss The Past Hello 」Luhring Augustine,New York / Simon Lee Gallery,London 、2010年。

ラリー・クラークは1943年アメリカ・オクラホマ州タルサ生まれの写真家、作家兼映画プロデューサーである。写真家であった母の影響で子供の頃より写真を始める。少年期から青年時代を過ごしたタルサでは、ドラッグやセックスにおぼれ暴力やパンクやスケボーに明け暮れるティーンエイジャーたちと生活を共にしながら、その実態を赤裸々に写した「Tulsa」(1971年)で衝撃的なデビューを飾る。90年代に入ると閉塞的なアメリカの若者たちの日常を描いた「Kids」「Bully」「Ken Park」など精力的に映画製作に力を入れた。本作はMusee d'Art Moderne de la Ville de Paris/Arc(パリ市美術館)で開催された回顧展「LARRY CLARK Kiss the past hello」に際して刊行された図録である。「Tulsa」「Teenage Lust」など過去の作品集から抜粋されたラリー・クラークの世界を網羅した宝箱的な内容になっている。