「働く時間と定年後の時間がほぼ同じ」という定義を掲げ、仕事も定年を迎えてこれから自分の好きなものに費やす時間、夫婦二人それぞれの大人時間を提案するという展示です。キッチンの動線を考えた空間。友達とごはんなど食べる空間、露天風呂、リゾート気分になれる空間、趣味に没頭する空間、様々なシチュエレーションで提案展示していました。
入る前に時間の定義に驚き、着目点がわかりやすく面白いと一掴みされました。家族構成によって快適に過ごす空間は変わっていきます。主に使っていない部屋を活用したいと多くの人が考えることでしょう。大人時間を過ごしていくのは日本の人口の中でも多い世代、その人に合わせての空間ができるので幅広く発展性がある展示だと思いました。月を眺めながら晩酌してゆったり過ごす時間の提案は、季節を楽しむ風情ある空間が魅力的でした。
イベントが得意な株式会社テー・オー・ダブリューとハズらせることが得意な面白法人カヤックがタッグを組みハズるイベントをつくるという展示ブースです。
ハズらせるとはSNSなど使って発信し話題が広がることをいいます。
展示内容としてはTDWという文字と顔の認証でシャッターが自動的に押され写真が完成する体験ができました。体験型でどのような物事を提供しているのかわかりやすかったです。SNSで話題を広げたりするイベントが今の時代に沿った方法でさらにテクノロジーと組み合わさり最新のものづくりだと思いました。
未来につながる新たな価値に進化した東京の匠の技を、日本から世界へ広げ、東京を好きになってもらうブランドです。江戸切子・手植えブラシなどの伝統工芸品を展示し、紹介していました。日本ならではの工芸品の素晴らしさを紹介することは素敵なことだと思います。このような場所で手軽に見られるということも必要だと改めて感じました。
バーチャルの世界で車を壊す「NARIKIRI SHOWDOWN」。定位置に立つと画面に自分が映しだされ、両手を上げるとゲームがスタートし、車を殴る、蹴る、某アニメの両手を合わせて光線を出すというような技など、動きに合わせて人を感知して車を壊していくというゲームを体験できます。人の動きに合わせてゲームを操作して楽しめるので、インタラクティブ性がわかりやすいブースでした。余談ですが残り2秒でクリアをしました。(おそらくもっと早くクリアできるはずです。)
日本の美しい言葉をテーマに考えられた東洋大学の展示です。日本の名前には下向きの言葉がないそうで美しい言葉=名前に着目し、アクリルに名前を彫って美しい空間を表現していました。ピンクのアクリルがキラキラ輝いていて、風が吹くたびにシャランとぶつかるときの音も、風鈴みたいな心地の良い音をしていました。
見た瞬間何これ!と思うインパクトがあり、学生に何故名前に着目したのかと話を聞くとなるほどと納得。学生の間にしか行えない展示で、美しい空間が出来ていると感じました。
![]() 建築模型展示 全体 |
![]() 風力で光る建築模型展示 |
![]() クリエイター展示の様子 |
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チームラボ |
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![]() ワークン研究所 |
![]() コンテナ展の様子 |
![]() instagram展示 |
![]() TOYO TIRES 展示 |
インタラクティブという新しい言葉をテーマに、最新テクノロジーから伝統工芸など、幅広く展示されていました。テクノロジーは新しい貴重な体験、伝統工芸はモノづくりの技、それぞれの良さが感じられました。ここ数年でのSNSの発展により、話題になるスピードが早くブースの見せ方が変わったと思います。以前はブースでの写真撮影を禁止しているところが多くありましたが、今では写真を撮りSNSに投稿して話題を集めたり、SNSの話題にする企画をビジネスにしているところもあり、写真を撮っても大丈夫ですと開放的になっています。商品を見て説明を受けるような展示ではなく、来場者が体験し受け手になるようなブースが多く見受けられ、新鮮で面白かったです。
2016年はどのような展示や体験になっていくのか楽しみです。