300.「ノラネコぐんだん ケーキをたべる」 工藤ノリコ/白泉社 |
去年出ていたシリーズ最新刊、どんなお話だろうと楽しみにしつつ、毎回定番の流れはあるので、「パンこうじょう」のようにケーキやさんに忍びこんでケーキを作るのかなと予想していたのですが、、、 今までさりげなくしか登場していなかったマーミーちゃんがしゃべっている姿にびっくりしていたら、まさかのアリビームでアリサイズに小さくなって、そして連発ドッカーンには子供たち大爆笑です。 もう全く予想外の展開でおもしろかったです。何冊もシリーズが出ていますが、同じ流れを守りつつさらにおもしろい話を作るってすごいなと思いました。 そういえばタイトルは「ケーキをたべる」。「ケーキやさん」だったら「パンこうじょう」みたいになるのかもしれませんが、確かに「ケーキをたべる」だなと何だか納得しました。
息子が飾り付けた(組み立てた?)ロケットケーキです。
2021-07-16-FRI
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299.「めがねうさぎ」 せなけいこ/ポプラ社 |
どうも「おばけのてんぷら」の前作にあたるこのお話、うさこが目が悪くなってめがねをかけはじめるところから始まります。 ある日うさこは山で遊んで、家に帰ってからめがねがないことに気がつきます。もう夜なのに山にめがねを探しにいくと、そこには退屈したおばけがいて、、、 おばけを全く気にしないマイペースなうさこと、どうにかして怖がらせたいおばけ。もうこの2人のやりとり、漫才にしか聞こえません。最後に2人でありがとうございましたーって出てきそうです。 「おばけのてんぷら」よりしっかりおばけの出番があって、娘はちょっと怖かったみたいですが、、、でも昨日の夜に「誕生日にドラゴンが欲しい。」と。「ドラゴンは怖くない!」そうです。3歳の基準、難しい。
昨日はお昼過ぎにものすごい雷雨でびっくり。今朝も雷の音で目が覚めました。梅雨明けはいつ。
2021-07-15-THU
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295.「よろしくともだち」 作:内田麟太郎 絵:降矢なな/偕成社 |
森で遊ぶ仲間の輪に入りたいコダヌキ。キツネがおいでよと声をかけても、どうしてもオオカミが怖くて近くに行けません。 一方、怖がられていると知って落ち込むオオカミ。どうしたらいいんだと思考錯誤します。 悩んだオオカミはしばらく家にこもって、コダヌキへの自分の気持ちを手紙に書くのですが、それがとても良くて、、、オオカミの一生懸命が詰まっていて、ストレートで、何度も読み返すと何だか泣きたくなります。 オオカミの気持ちが伝わり、最後はみんなでホットケーキで朝ご飯。本の裏表紙に何十段と積み重なったホットケーキの絵があるのですが、毎回最後は子供たちと「焼き過ぎや!(笑)」とつっこんでからお話が終わりとなっています。 今回キツネの出番は少なかったのですが、コダヌキとオオカミの間をそっと取り持っていました。「あいつもともだち」ではヘビとキツネの仲を、オオカミが見守っていましたが、お互い新しいともだちができる時、その手助けができるって温かい。シリーズまだ全部読んでないのですが、お互い嫉妬したり、なんてお話もあったりするんでしょうか。
2021-07-09-FRI
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