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毎日子供が寝る前に絵本を3冊読みます。ある日ふと思いました。一日3冊、、、一年間に1000冊以上!せっかくなので記録に残してみる事にしました。
330.「ともだちごっこ」
作:内田麟太郎 絵:降矢なな/偕成社

ともだちシリーズ、今回は森に新しくやってきたテンの女の子とキツネのお話です。

テンは森の音楽家。テンの笛の音を聞きたいキツネに、「オオカミと3日間会わないで過ごせる?」「明日から3日間、キツネくんはあたしだけのともだち!」と条件を出してきました。

笛の音をもう一度聞きたいキツネは、オオカミとの遊ぶ約束をやぶって、テンと3日間ともだちの約束をしてしまいます。

キツネの約束を破ってしまう気持ち、後悔する気持ちがよく分かります。約束で相手を縛ってしまうテンの気持ちも。キツネとテンの気持ちの揺れ動きがしみるお話でした。キツネに会えないオオカミが、全力で心配する姿もあたたかくて、最後に2人が抱き合うシーンは一緒に泣き笑いです。

このお話を読んで、いつだってともだちで、オオカミがキツネへのサプライズプレゼントとして、テンの音楽会を計画した理由が分かりました。(「いつだってともだち」の方が新しいお話なのです。)

キツネが(自分との約束を破ってしまうくらい)大好きなテンの笛の音をプレゼントするなんて、何て優しい。このお話もおもしろかったけど、「いつだってともだち」にも改めて感動してしまいました。

2021-10-05-TUE
329.「すてきな三にんぐみ」
作:トミー・アンゲラー 訳:いまえよしとも/偕成社

夜な夜な現れては金銀宝石を奪っていく3人組の強盗。町の人は皆、三人組が怖くてたまりません。ある日三人組が狙った馬車に金目のものはなく、ティファニーという女の子が一人乗っていました。両親をなくし、いじわるな親戚の元へ嫌々行くところだったティファニーは喜んで三人組についてきました。

三人組の隠れ家で宝の山を見たティファニーは聞きます。「これどうするの?」三人組は困りました。宝をどうするか考えたことがなかったから。そして、、、三人組は町中の親をなくした子、さみしい気持ちでいる子を集めてお城をたてました。

初めは暗くてちょっと不気味な雰囲気でお話が進んでいくので、娘はこわい!とリタイア。息子は真剣に聞いていました。

いろいろ考えていると難しいお話ですが、息子はどんなお話だと感じているのやら。まわりを悲しませるより、喜ばせることを考えるように。そんな事が伝わればいいのですが。

最後は、三人組が集めた子供たちが大人になり、家族ができ、お城のまわりに町ができます。その町の人は皆明るい赤い服をきています。

前半の暗い青と後半の明るい赤の対比がとてもきれいなのですが、何で皆赤い服だったのか。作者の方の込められた気持ちを聞いてみたいです。

2021-09-30-THU
328.「トリケラトプスとティラノサウルス 最大の敵現れるの巻」
黒川みつひろ/小峰書店

新天地を目指して旅を続けるトリケラトプスたち。今回の敵は史上最強の肉食恐竜、ティラノサウルス。しかも普通の(?)ティラノサウルスが出てきた後に、さらに巨大なティラノキングが現れます。

ティラノキングのザ・悪役なキャラクターが読んでいて楽しいです。「俺さま」とか「これより先には行かせないぜ。」とか「ティラノキングさまのえじきになるのだ!」とか、、普段の生活でなかなか使わないワイルドな台詞を言うことができます。

そして今回の私的見どころは、リトルホーンの成長。この時初めて肉食恐竜に挑んだのではないでしょうか。旅が始まった頃は敵を前にすると足がすくんでいたリトルホーン。でも勇気を出して一歩踏み出したのがこのお話なのかなと思います。また次作が楽しみです。

恐竜といえば、肉食・草食と分かれますが、ふと思えば人間は野菜も食べるし肉も食べる。そんな雑食?の生物もこの時代いたのでしょうか、、、最近いろいろ恐竜への興味が広がってきました。

2021-09-30-THU
327.「そうべえときじむなー」
田島征彦/童心社

息子が保育園で読んでもらっておもしろかったらしく、また読みたいと借りてきた一冊です。時代は江戸時代とか??綱渡り師のそうべえや医師や山伏やらの4人組が、寒いから気球を作って暖かいところへ行こうと飛び立って、琉球にたどりつきます。

そこで出会ったきじむなー(沖縄の樹木の精霊)が、姿を隠せるという蓑を貸してくれて、いたずらを始めたそうべえ達。騒動が巻き起こります。

そうべえ達の会話はこてこての関西弁(わてら~とかあかん!とか。)、琉球の人達は琉球弁(難しい)。絵も昔話風だし、子供には分かりにくくないのかな?と思っていたのですが、毎回楽しそうに聞いている息子。私が思う息子が好きそうな物より、息子の興味はどんどん広がっているんだなと、何だかしみじみしたのでした。

琉球弁は難しいのですが、そうべえ達の会話はテンポが良くて読むほうも楽しいです。たくさんシリーズがあるようなのでまた借りてみます。

2021-09-28-TUE
326.「むしプロ」
山本孝/教育画劇

夏の夜、オオクヌギの木に集まったカブト組とクワガタ組。「むしプロ」とは虫プロレス!!クヌギの甘い蜜をかけた熱い戦いが始まります。

息子が読みたいと借りてきた本なのですが、初めて読んだ時はちょっとおおっとなりました。あまりにどのページを見ても、カブトムシとクワガタがぎっしりで。虫の圧がすごい、、、。

でも読んでいるうちにどんどん世界に引き込まれました。物語は実況風に進んでいくのですが、これが楽しい。覆面レスラーもいるし、チビクワガタが大きなカブトムシを投げ飛ばすのもかっこいいし、えっそんなのいるの?みたいなカブトムシも出てくるし。

最後のオチは毎回子供たちと笑ってしまいます。スッキリスカッと楽しい絵本です。

この夏カブトムシを持つことに成功した娘。(腰がひけてるけど。)私は絶対触れないのですごい!息子曰く、第一段階がツノ持ち、次は胴体持ちに挑戦したらいいそうです。

ちなみにカブトムシは胴体に気門という穴があって、そこで呼吸をしているそうです。(私がこの夏学んだカブトムシ豆知識。)

2021-09-13-MON
325.「へんしん!たまごにいちゃん」
あきやまただし/鈴木出版

にわとりの子供のたまごにいちゃん。殻から出てきたくなくてずっと殻をかぶったままらしい。なかなか成長しないように見えますが、実は昨日と今日を比べても全然違うのです。たまごにいちゃん曰く「みんなにはわからないけど、毎日どんどん変身してるんだよね。」

毎日新しい事を吸収して、成長して、、、子供って本当に毎日変身しているんだと思います。それでも毎日何やかんやと怒ってしまうのですが、娘は特に上にお兄ちゃんがいる分、ペースをせかしてしまっているような気がします。もっと大きな気持ちでゆっくり見守らないとと少し反省、、、。

胸にしみる、とてもいいお話でした。子供はこのお話をどんな気持ちで読むのかな。「そうそう、分かるわー。」って感じなのか。この先も何回も読みたいです。もう買っちゃおうかな。子育てに落ち込んだ時に読むと元気になれそうです。

息子はこの夏、自転車にのれるようになりました。成長は本当にあっという間。

2021-09-10-FRI
324.「かいぞくフライパンせんちょう おいしいカレーライスをつくれ!のまき」
作:岡本一郎 絵:森のくじら/チャイルド本社

息子が保育園で読んで「迷路が途中までしかできなくて続きがしたい!」と言うので、図書館で探してみたけど見つからず、、、楽天で中古で見つけて買いました。(でも新品くらいきれいで良かった!)

レストランかいぞく亭で働くフライパン船長は料理の腕はいまいち。料理が美味しくなるという秘密の草を求めてスパイス島を目指します。スパイス島には、不思議な植物や生物がたくさん。住んでいる人たちもとてもユニーク!迷路や探し物に挑戦しながら冒険が進んでいきます。

もう何回も読んでいますが、毎回盛り上がる子供たち。答えの分かっている迷路でもそんなに楽しいものなのかと思いますが、お話自体がおもしろいからかもしれません。(久しぶりに買った絵本でしたが、何回も楽しんでもらえて良かった!)

最後にフライパン船長が手に入れた秘密の草は、スキニナリソウ(好きになり草)。子供でも分かるダジャレもたくさん出てきて楽しいです。

子供って冒険とか探検という言葉に弱いようで、「散歩に行こう。」って言っても断られがちですが、「探検に行こう。」とか言うと喜んでやる気になったりします。

2021-09-09-THU
323.「ちいさなタグボート ポッポ」
セバスチャン・ブラウン 訳:まえざわあきえ/徳間書店

主役は小さなタグボートのポッポ。タグボートとは、「船舶や水上構造物を押したり引いたりするための船」。その中でもポッポの仕事は「港湾で船舶が岸壁・桟橋に着岸・離岸するのを補助」(ウィキペディア参考)、、、つまり、こまわりがきかない大型船等を牽引したりして、港湾内の交通整理をしているようです。小さいけどとても力持ち!

ある日港にやってきた大型船のボードン、小さなポッポを馬鹿にして、勝手に進んで港に激突してしまい、、、というお話なんですが、この絵本を読んでトーマスとゴードンが思い浮かんだのは私だけではないはず。船も機関車も実はいろんな役割があるんですね。

こういった乗物が主役で、ストーリーのあるお仕事絵本って、私が知らないだけかもしれませんが、日本ではあまり見かけないような?鉄道系の細かい詳しい描写の絵本はよく見るんですが、、、多分初めて船が主役の絵本を読みましたが、はっきりしたかわいい絵で、とっつきやすくて分かりやすかったです。

2021-09-08-WED
322.「バムとケロのさむいあさ」
島田ゆか/文溪堂

何回も借りて読んでいるバムとケロですが、あらすじを説明するのがとても難しいシリーズだなと思います。ストーリーと関係ないところにあるおもしろさもたくさんあるし、かといって何気ない味わい深いお話もとてもいいし、大好きなだけに説明しがたいシリーズです。

今回のお話は、さむい朝に裏の池に釣りに出かけたら、かいちゃんというアヒルが凍っていて、家に連れてかえってお風呂に入れて、仲良くなって遊んでいたら、かいちゃんがいなくなって、そしたらまたかいちゃんが裏の池で凍っていたという、、、うまいことまとめるのが難しい。

かいちゃんが大好きになったケロちゃんなのですが、弟(妹?)ができたような気分だったのか、もしくは友達が欲しかったのか、、、トイレの中まで追いかけるケロちゃんのかいちゃん大好きっぷりがかわいいです。

最近娘にも同じクラスに大好きな男子がいるらしく。先日突然「お手紙書く!」と言い出し、そしたらお返事のお手紙をもらえてとても嬉しそうでした。(3歳、お互い謎のなぐり書き。)お返事をもらえた日は大好きがあふれてしまったのか、イチャイチャしすぎたらしく、先生に「見ているこっちが恥ずかしいくらいです。」と言われる始末。

娘の素直さ、自由さを見ているとケロちゃんを思い出します。2人共、大好きを素直に表現する気持ち、いつまでも大切に。そして今回もバムはお疲れ様です!

2021-09-07-TUE
321.「バルボンさんのおさんぽ」
とよたかずひこ/アリス館

たまたまワニ続きですが、こちらは癒し系ワニ、バルボンさん。もう何回も借りて読んでいる一冊です。雨の日にバルボンさん一家がお散歩するお話なのですが、バルボンさんとさくらさんの子供も初登場!かわいいトマソンくんとももちゃんです。

バルボンさん一家と一緒にカエルの夫婦もお散歩に出かけているのですが、その対比がおもしろいです。ワニもカエルも雨が大好き、雨を思い切り楽しむのは同じです。

全部で5冊あるバルボンさんシリーズですが、初めは独身だったバルボンさんにさくらさんという彼女が現れて、結婚して、子供ができて、、、とバルボンさんの人生をさりげなく感じられるのもおもしろいです。

先日の雨、雨、雨続き、、、こちらはお散歩!というわけにはいかないので、子供たちとアイス作りをして過ごしました。キッチン戦隊クックルンのレシピです。ヨーグルトにレモン汁とハチミツ、あとは果物たくさん。美味しかったです。

2021-08-30-MON

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