星あそび - TOKYO DESIGN WEEK 2015 -


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Sugar-cog LLC.の星あそびとは
夜空をテーマに、星をあやつるインスタレーション。夜空は人の動きに反応するのではなく、折り紙で作られた多面体(星)に共鳴しキラキラと輝き、きらめく星空を描きます。夜が明けるまで、ゆっくりと流れる幻想の時の中で、自分だけの星空を創造してください。(Sugar-cog LLC. hpより)

国内最大級のクリエイティブの祭典TOKYO DESIGN WEEK 2015に初めて参加しました。今年のテーマは「INTERACTIVE」クリエイティブが従来の概念を超え 、より参加型かつ相互作用的なものへと進化しています。Honeycombincは人と人をクリエイティブでつなげる集団 Sugar cog llcとともに新しいインスタレーションをお届けしました。その内容をご覧ください。

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ブース製作について

今回のブース制作で特に留意したことは限られたスペースでシアターを作成すること、人の滞留を促しながらより多くの人の目につくようなブースを創ること、そしてメンテナンス性です。

ポイント1

わずか2m×2mしかない場所にプロジェクターを投影できるシアターを作ることは容易ではありませんでした。さらに臨場感を出すためにはプロジェクターなどの装置は出来るだけ参加者からは見えないものではなくてはありませんし、投影面となるテーブルにも精度が求められます。プロジェクターの熱の問題、環境照明からの遮断など求められるものは多かったです。それでも無難に答えられたと思います。

ポイント2

2mしかない間口にブースの開口部を設けるにあたって問題は2つありました。一つは開口部を広げすぎるとシアターの暗室性能が保てない上に最初からネタバレしてしまうことも考えられます。もうひとつは開口部を狭くしすぎると人の目に届かず、近づきにくいブースになってしまったり、せっかく来ていただいても渋滞してしまうブースになったりします。ブース前面に2か所の開口部を左右に設けることで参加者の皆さんご自身で導線を作っていただいたり覗き込んでいただいたりして楽しんでいただけたような気がします。この開口部の大きさは最後までみなさんと議論しました。

ポイント3

長い会期のインスタレーションにおいて最も留意すべき点は何が起こってもすぐ対応できることだと思います。精密機械は特に熱に弱いためパソコン、プロジェクターともいつ何があっても交換したり調整できるようにメンテナンスの扉を設けたりしました。仮設のブースとはいえ子供たちは容赦がありません。微妙な調整が必要なプロジェクターの調整もアナログに頼ることになりましたが無事に会期終了まで持ってくれてよかったです。

最後に

たくさんの方がブースに顔を出していただいてそれぞれが思い思いの解釈をされてブースをあとにされる様子を遠くから見守っていました。その顔を見るだけでも私たちのインスタレーションは大成功だったと思います。今回の成功はプロジェクターで投影された疑似の夜空という空間に折り紙で作られた多面体の星というトリガーが相互作用して、架空の夜空に触ることができるという体感として参加者の共感を生んだと思われます。疑似世界を一方的に与え続けられるインスタレーションではなくて実際に触れることでより心に残る演出ができたことではないでしょうか?今回ブースつくりに参加させていただいて大変というよりはむしろ楽しかったです。スペースがないというのはある意味余計なものを最初から大胆に省けるのでゴールには近かったように思います。こういう感動の瞬間に立ち会わせていただいて本当にいい経験になりました。また来年も違うインスタレーションにチャレンジしたいと思っています。

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