米原康正写真集

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米原康正 Yasumasa Yonehara「Tokyo Amour」Clear Edition、2008年。

米原さんは1959年熊本県生まれの編集者であり、クリエイティブデイレクター、兼写真家である。1978年上京、歩行者天国で竹の子族がたむろする原宿あたりでバイトを始める。学習院大学卒業。ストリート系雑誌「ガールズライフ」でライターとして活躍し沖田浩之、ブラックキャッツ、岩城滉一、クールズなどを取材する。1995年からは雑誌「egg」(ミリオン出版、後に大洋図書、2014年休刊後、web版として復活)に参加、当時の渋谷に集まる女子高生たちのリアルを切り取り、ギャル系カルチャーを紹介、ギャル文化に大きな影響を与える。1997年からは素人投稿写真や、芸能人のプライベートを切り取った雑誌「アウフォト (OUT OF PHOTOGRAPHERS) 」(新潮社、2000年休刊)の編集に携わり、若者たちの素の日常を伝える。2001年 原宿系女性ファッション誌「mini」(宝島社)のモデルにメンズの裏原ブランドを着用させ、インスタントフィルムカメラ・チェキを使って撮ったフォト雑誌「smart girls」(宝島社)を創刊。13万部のヒットとなる。2002年「どこでもスナップ」(宝島社)を刊行。2004年 4-F Gallery(LA)にて会田誠氏、吉野英理香氏と3人展「Nonchalant」を開催。2006年イギリスの現代美術館で「Spank The Monkey」を開催。その後ニューヨークやパリなど海外での個展を開催していく。2008年 Clear Editionから「TOKYO AMOUR」を刊行する。また2005年からはAKB48のビジュアルディレクターに就任している。現在はファッション×ITスクール「東京ファッションテクノロジーラボ」にて公開トークショー「スナックよね。」を開催。またCAMPFIRE Communityにて、オンラインサロン「ヨネカルラボ」を開催している。その他、雑誌、 CDジャケットなど幅広く活躍。最近では活動の場を中国圏に広げ、「微博」でのフォロ ワーが277万人超、シューティングとDJをセットにしたイベントを開催している。

本書はwarp MAGAZINE JAPAN誌連載の「Tokyo Sweet」シリーズに掲載された写真を中心に纏められており、写真は全てチェキで撮影されている。一貫してギャル、裏原女子、青文字系モデル、ハーフモデル、KAWAII系モデルなど、東京渋谷を中心とした最前線のカルチャーを追い続けてきた作家のリアルでセクシーでガーリーな集大成である。