イザベル・ヴェンツェル写真集

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Isabelle Wenzel (イザベル・ヴェンツェル)「Counting Till Ten」Art Paper Edition、2020年。

イザベルさんは、1982年 ドイツ生まれのアクロバットパフォーマーであり写真家である。「10まで数える」というタイトルが示すとおり、セルフタイマーが切れる数秒の間に、固定されたカメラの前で、即興的で直感的な重力をも無視したような不安定なポーズをとり、自らを撮影している。様々な場所で様々にセットアップされたパフォーマンスを見せているが、三脚にセットされたカメラごと撮影されたカットもあり、撮影する行為自身が作品であることを強く意識させている。カメラが彫刻家であれば自身はモデルであり、自身は単なる物理的な形としての身体であるとしている。19×27cm、176頁、上製本、500部。