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650.「びんにいれたおほしさま」
作:サム・ヘイ 絵:サラ・マッシーニ 訳:福本友美子/主婦の友社

姉弟のお姉ちゃん目線で語られていくお話です。弟は「いいもの」を探すのが大好き。そんな弟がある日、いつもとちょっと違うスペシャルなものを見つけてきます。それはキラキラかがやくおほしさま。

弟はおほしさまをビンにいれて、どこへ行くにも一緒。大のお気に入りでしたが、おほしさまが迷子だったことを知り、、、。迷子のおほしさまがここにいる事を、空の星たちにどうやって知らせようと、お姉ちゃんと弟が試行錯誤する様子が純粋で、心が温かくなります。

絵がとてもきれいで、ほわっと光るおほしさまに、お姉ちゃんと弟が照らす目印の光、夜空の星たち、、、そんな光と影の描写が特に美しいです。ストーリーも夢があって、心の中でキラッと輝くおほしさまのような絵本です。

少し前ニフレルに行ってきました。きらめく銀河の光?に夢中の子供たち。(目が痛い、、)

暗い展示室の中では、文字が影でうつされていて、とてもきれいでした。(目に優しい、、)

2023-10-04-WED
649.「ぼくのねこ」
鈴木のりたけ/PHP研究所

ぼくのシリーズの最新巻、ねこです。いつもと同じ帰り道、いつも会うねこ、、あれ?模様が違う!「毎日同じ模様じゃつまらないでしょ?」だそうです。「いつも同じ〇〇、違うものを考えてみよう」のパターンがねこにも当てはまるとは、ってところからびっくりです。

あとはもうねこ!ねこ!ねこ!今回は「茶色と黒のみずたまねこ」を探していくのですが、ねこだらけの中からねこを探すのは結構難しい。でもたくさんのねこの絵を見るだけで楽しい。

シリーズは、おふろ、トイレ、ふとん、がっこう、ときてからの「ねこ」。次は何が来るのか。予想がつきません。これからも長く続いてほしいシリーズです!

今日は十五夜。毎年お団子作ろうかなーと思うだけで終わっていきます、、。娘作のお月見、普通の折り紙がなかったため、チェックのかわいいお月さまと花柄ウサギになりました。

2023-09-29-FRI
648.「かいけつゾロリ(66) スターたんじょう」
原ゆたか/ポプラ社

モーむすに憧れ、歌手になるのを夢見るヒポポ。そんな彼女に可能性を感じたゾロリは、プロデューサーになって大儲けしようと企みます。目指すのは、オーディション番組での優勝!

自分に自信が持てずに、大きな声が出せずにいたヒポポですが、ゾロリや妖怪たちのおかげで、どんどん成長していきます。そして本番、やっぱりおならトラブルや妖怪騒ぎがあったり、素直にいかないのがパターンではありますが、ヒポポの輝きは、大物プロデューサーちゅんくんに認められるのでした。

一人で成功することに躊躇するヒポポの背中をおす、妖怪学校の先生がとてもかっこいい。普段は少し頼りないけど、生徒思いの先生です。そしてヒポポは「レディ・カバ」として世界に羽ばたきます。ゾロリの事を思うレディ・カバの歌もとても良かったです。レディ・カバもガガも大事にしているのは「自分らしく」でしょうか。

この間Eテレで映画もやっていました。映画版は、泣き所も増えていてじーんとしました。

2023-09-28-THU
647.「わたししんじてるの」
宮西達也/ポプラ社

リケラはトリケラトプスの小さな子供。ある日地震で両親が岩穴にとじこめられてしまいます。リケラの力では、出口をふさぐ大岩を壊すことができず、、リケラは恐ろしいティラノサウルスにお願いに行きます。「お父さんとお母さんを助けてほしい。そのあとで自分を食べてもいいから。」

リケラの両親もまとめて食べてやろうと企むティラノは、リケラの願いを聞きいれます。しかし大岩は簡単には壊れない。それでもティラノは何日も何日もあきらめずに大岩に体当たりを続けます。

他の恐竜たちは言います。「ティラノは悪い奴だ。後でリケラも家族も食べられるんだぞ。」それでもリケラは真っすぐに「わたしはおじさんを信じてるの。」

大げさなようですが、私も「信じてる。」と言われて、その後の人生が変わったと思うくらいの経験があります。純粋な「信じてる」はそれくらいの強さがあると思います。逆に私は誰かに対して、「信じてる」と言えるのかと考えると、とてもとても難しい。

最近息子が国語の宿題で音読している「にゃーご」。ネコは、子ネズミたちを食べる気なのに、子ネズミたちはどんどんなついてくる。まさかネコが自分を食べようとしているなんて思いもせずに。最後まで純粋な子ネズミたちに、猫は毒気を抜かれてしまうのですが、、このお話もちょっと似ているなと思ったら、同じ宮西達也さんでびっくり。絵をみていても全然わかりませんでした。

2023-09-27-WED
646.「アブナイこうえん」
山本孝/ほるぷ出版

アブナイシリーズ、ほうかごスペシャル探検隊の今回のミッションは、巨大隕石バナスの破壊!

イテンウ・ブリッジをわたって、イダリー・ベースへ。そしてぎんがスクーターで出動!いちいち、これはあれね、これね、と思いながら読むわけですが、これがきっと本当に宇宙に冒険するお話ならここまでおもしろくないんだろうなぁと思います。やっぱり彼らの真剣さが魅力なのです。

今回はドッチラケ星人(=通りすがりの下級生)に、「また変な遊びしてるよ~」と突っ込まれつつも、それさえも世界に取り込んでしまうところがいい。

そしてバナスにルーボをセットして破壊!ミッション完了!今回も熱く読みました!

先日、水上アスレチックのあるプールへ遊びに行きました。イダリー・ベースで着地に失敗。娘と一緒にドボンとなって、「もうやらない!」と言われてしまいました、、

2023-09-26-TUE
645.「おおかみのおなかのなかで」
文:マック・バーネット 絵:ジョン・クラッセン 訳:なかがわちひろ/徳間書店

表紙のくらーい雰囲気とタイトルから、あまり期待しないで読み始めたのですが、、、

まずしょっぱな、ねずみがおおかみに食べられる。いきなり、えっ、、という感じではありますが、おおかみのおなかの中には先住民のあひるが。おおかみのおなかの中で快適に暮らしているようです。この辺から、思ってた話と何か違うぞ、と思いつつ、、

ねずみとあひるが日々楽しく過ごしていると、ある日おおかみが狩人に狙われ、、!その時ねずみとあひるは!!

2人はおおかみの口から飛び出し、おおかみを守りぬきます。そしてやっぱり2人ともおおかみのおなかの中に戻っていく結末に、何故だか嬉しくなってしまいます。読み終わると子供たちと大笑い。くらーい表紙から思いもしなかったポップなお話でした。表紙で判断せず、何でもとりあえず読んでみよう!と思わせてくれた1冊。おもしろかったです。

定期的に開かれる娘のごはんやさん。今回は野菜たっぷりスパゲティとワインを頼みました。ワインを頼むと、いつもコップにブドウが突っ込まれてくるのが好きです。

2023-09-22-FRI
644.「かいけつゾロリ うちゅう大さくせん(65)」
原ゆたか/ポプラ社

前作からお話は続き、マニーたち救出のため宇宙に飛び立つゾロリ、イシシ、ノシシの3人。ついにマニーの宇宙船を発見!と思ったら、小惑星にはまって身動きがとれなくなっている。そこに凶暴な宇宙怪獣バリガリが出てくるわ、トラブル続きです。

そしてみんなを守るため、ゾロリが一人、広い宇宙に消えてったと思ったら、、また出てきた!ゾロリを追いかけていた宇宙人のお姫様。ゾロリはストーカーに勘違いされつつも、思いがけずお姫様に助けられ、地球を目指すのでした、、。

そしていざ地球を目の前にしても燃料が残っていない。大気圏をくぐりぬけて無事に着陸できるのか、、本当にトラブル続きの今回、ハラハラドキドキでおもしろかったです。このお話はアニメでも見たのですが、アニメはさらにドラマチックになっていて、最後の着陸シーンは涙が出そうでした。マニーが助かったのは、ゾロリ一人の力ではないけれど、諦めないゾロリのパワーがまわりを動かしたからだと思います。

息子作、LaQの天体。オレンジの球体が太陽でその周りに月と地球、ちゃんと自転、公転します。宇宙の仕組み、不思議です、、。

2023-09-21-THU
643.「ふまんがあります」
ヨシタケシンスケ/PHP研究所

「わたしは いまおこっている。なぜなら、おとなはいろいろと ズルいからだ。」ヨシタケシンスケさんの絵本は、いつも冒頭からストレートで心つかまれます。表紙の女の子のすわった目もいい。

何で子供は早く寝ないといけないの?何で夜に甘いものを食べたらいけないの?、、等々、女の子の数々の不満に対して、お父さんは、真剣に(?)ユーモアたっぷりに答えていきます。子供の言い分が繰り出される「りゆうがあります」に対して、大人だっていろいろあるのです。

今回も娘が気に入ってよく読んでいて、お父さんが回答するたびに「何でやねん。」とつっこんでいます。そんな娘、たまに「ごはんのお手伝いしようか?」と言ってくれるのですが、時間がなくてやんわり断ると、「なんで!!!」と怒られます。大人には大人の事情があるのですが、なかなか5歳児には通用しません。お父さんみたいなナイスな理由を考えたいです。

先日、子供は留守番してもらって、ルクアの北摂スパイス研究所にランチに行きました。子供いないとなると、普段食べれないスパイシーとかエスニックとかになりがちです。おいしかったです。

2023-09-20-WED
642.「ねえ、ほんよんで!」
レイン・マーロウ 訳:福本友美子/徳間書店

仲良しのうさぎくんとかめくんだけど、うさぎくんは何をするにも早くて、かめくんはゆっくり。かめくんは、落ち着きのないうさぎくんの後片付けをしてまわったり、面倒をみているお兄さんのようでもあります。

ある夜うさぎくんがかめくんに、本を読んでと頼みます。かめくんはかめくんのスピードで本を読むのですが、うさぎくんは言います。「何でそんなに早く読むの?」

ゆっくりという個性、早いという個性ではなくて、同じ人でもこういう事は早いけど、こういう事はゆっくりということを絵本で表現しているのが新鮮でした。でも子供たちをみていると実際そうだよなと思います。性格なんてとても一言で表せるものではない。そして人は一人ひとり違うということも、当たり前のようで、子供たちを通して、体感としてやっと分かったような気がしています。

「何でそんなに早く読むの?」と言われて驚いた様子のかめくんでしたが、私も日々同じような顔をしている気がします。子供はいつも想定外。

この間のお休みのお昼ごはん、餃子の皮でいろいろ包んでホットプレートで焼いてみたのですが、豚ナスとか鶏チーズとか、息子はミートボールとか。最後にバナナはどうだと子供たちが盛り上がって、やってみたのですが、私は食べる勇気がありませんでした。でもめっちゃおいしいらしいです。

2023-09-15-FRI
641.「きょだいな きょだいな」
作:長谷川摂子 絵:降矢なな/福音館書店

「あったとさ あったとさ ひろいのっぱら どまんなか きょだいなピアノがあったとさ こどもが100にんやってきて、、、」 広い野原に巨大な何かがやってきて、そこに子供が100人やってくる。を繰り返すこのお話、どうやってこんな設定を思いついたんだろうというのが気になりますが、そんなことは置いといて、、、

巨大なトイレットペーパーでは「何でやねん!」とつっこみつつ、巨大なビンでは一緒に世界に入り込みたくなります。もしこんな巨大なものがきたらどうなるだろう、と想像も刺激されます。子供たちも大盛り上がりの1冊です。

巨大雷雲。(写真では分かりにくいけど、、)最近夕方、子供が帰る頃に雷が鳴ることが多い気がして、どきどきします。

2023-09-13-WED

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