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670.「名門フライドチキン小学校 注射がいちばん」
作:田中成和 絵:原ゆたか/ポプラ社

図書館で息子が、おもしろそうと借りてきたこのシリーズ。フライドチキン小学校の日常を描くお話ですが、先生も生徒もみな只者ではない。校長先生がミサイルでふっとばされたり、校舎もふっとばされたり、なかなかこのご時世では見かけないぶっとんだお話です。

はじめの「ごあいさつ」で、この本に出会えたあなたはとてもラッキーですね!、、、的なことが書かれているのですが、それを読んだ息子、真剣な顔で「オレラッキーだわ、、」としみじみ。寝る前に読むと、寝ながらフフフフ、、と笑っている確率が高いです。そんなお話です。

今回の「注射がいちばん」は、注射を打つのが大好きなツベルクリン先生が、小学校の先生と生徒全員に注射を打って打って打ちまくって、投げまくって、大騒ぎ。「注射ー!」「ぎゃー!」「注射ー!」「ぎゃー!」は子供たちのブームになっています。絵本はわりと道徳的なお話が多いですが、児童書になると何でもありなのか。たまにはこんなお話もいいと思います。

レゴの氷のお城が完成しました。去年シンデレラ城に挑戦したときは、ほとんど「作ってー!」で終わったのに、今回はやるき十分。分からないところの手伝いはあったものの、最後までやり切りました。成長!

2024-01-22-MON
669.「みえるとか みえないとか」
作:ヨシタケシンスケ そうだん:伊藤亜紗/アリス館

宇宙飛行士のぼく、ある日到着した星に住むのは、目が3つある人たち。2つの目で前を見て、残り1つの目で後ろを見る。その人たちは「ぼく」を見て言います。「後ろが見えないなんてかわいそう」、「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」。

とてもおもしろい絵本です。「普通」ということ、視点をかえること、考えるのが難しそうなことも、ヨシタケシンスケさんの絵本を読むと、楽しく考えられる気がします。

相手と同じところがあったら嬉しいし、違うところはおもしろがったらいいんじゃない?、、、みんなの中に、この気持ちがちょっと増えたら、世界平和も夢ではないかもしれない。

冬休み、子供だけの雪山キャンプに参加した息子。2泊3日無事に帰ってくるのか、私の方が内心気が気ではありませんでしたが(平静は装いつつ、、)、1mmも寂しくなかったとエンジョイして帰ってきました。いろんな人に出会って、成長できたでしょうか。

2024-01-19-FRI
668.「やまこえ のこえ かわこえて」
こいでやすこ/福音館書店

もりのひなまつり」を読んで、すっかりこいでやすこさんの描く動物のファンに。それで借りてきたこの絵本、主人公はきつねの女の子 きっこです。

きっこは、ある秋の満月の夜、山こえ、野こえ、川こえて、町へ向かいます。行きは、真夜中に何しに行くんだろうとどきどき、、、(目的はお豆腐屋さんで油揚げを100枚!買うことでした。)、帰りは、油揚げを狙う怪しい何者かにどきどき、、、。子供の頃、夜に外に出るとちょっと怖いような、でもちょっとわくわくしたそんな気分を思い出しました。家にたどり着いた時の、ほっとした気持ちも同じです。

そして、きっこは買ってきた油揚げで、秋祭りでふるまう稲荷ずしを作ります。その様子がとても美味しそうなこと。

今回も、動物たちの、どきどきしたり、強がったり、やさしかったり、、いろんな表情が良かったです。

氷の城、建設中。娘がサンタさんに頼んだレゴ、10歩進んで8歩下がるくらいのペースで進んでいます。

2024-01-17-WED
667.「おばあちゃんのおせち」
野村たかあき/佼成出版社

年の瀬、きりちゃんはおばあちゃんと一緒に、商店街におせちの材料の買い出しに。家族でおせちを作って、大掃除をして、元旦を迎えます。

これはまさに私の子供の頃の年末年始の過ごし方。私がしていたお手伝いといえば、おもちを丸める、ごまめをいる、金柑に針で穴をあける、銀杏の皮をむいて松をさす、こんにゃくをひねる、、、いろいろ懐かしく思い出されました。

版画の絵もあたたかくて、雰囲気があって素敵です。子供が生まれてからは、これといったお正月の過ごし方はなく、大掃除も適当な感じになっていますが、もうちょっとお正月らしさを子供たちに伝えていきたいと、このお話を読んでしみじみ思うのでした、、

初詣、神戸の太山寺へ。

2024-01-17-WED
666.「オニのサラリーマン じごくの盆やすみ」
文:富安陽子 絵:大島妙子/福音館書店

2024年の始まり、、季節外れのお盆の絵本。それでもこの絵本、はじめは夏休みに図書館で読み聞かせをしてもらったのです。子供たちがそれを覚えていて、おもしろかったのでまた読みたい!と借りてきました。

オニガワラ・ケンは地獄づとめのサラリーマン。亡者のみなさんが里帰り?されるお盆の間は、地獄の大掃除です。針の山の針は、全部抜いて磨いてピカピカに。血の池は、栓を抜いて大掃除。お疲れ様です!

出てくるのは渋い鬼ばかりだし、分かりやすいお話ではないと思うのですが、鬼たちの関西弁の会話の勢いに引っ張られて、子供たち笑う、めっちゃ笑う。亡者のみなさんが、ナスときゅうりがなくなったから、かぼちゃの馬車で出発するシーンが一番の大爆笑。シリーズがあるので、順番に楽しんでいるところです。

今年も仕事初めは住吉大社にお参りへ。本年もどうぞよろしくお願い致します。

2024-01-11-THU
665.「かいけつゾロリ ゾワゾワゾクゾクようかいまつり(69)」
原ゆたか/ポプラ社

ハロウィンを、日本の妖怪が活躍するお祭りにしたいと願う妖怪学校の先生。カボチャのかわりにナスを使ってみたり、生徒たちのために奮闘します。しかしその影にはあやしい2人が、、

妖怪学校の先生の優しい心につけこんで、一儲け企んでいたのは、ブルル社長とコブル。それに気付いたゾロリと妖怪学校の生徒たちが立ち上がります。

妖怪学校の先生、今まで登場回数は多いものの、生徒たちのために脇役に徹していましたが、今回はそんな先生にスポットライトのあたるお話で嬉しかったです。保育園でも小学校でも、先生の影響は大きいもので、こんな先生との出会いがあれば、子供たちはどんなに幸せかと思います。

今年のハロウィンでもらったライトがかっこいい。

2023-12-18-MON
664.「えんどうまめばあさんとそらまめじいさんの いそがしい毎日」
原案・文:松岡享子 文・絵:降矢なな/福音館書店

えんどうまめばあさんとそらまめじいさんの毎日は、忙しい。それは、何かをしていても、他に気になることが見つかると、すぐに始めないと気がすまない性格だからかもしれません。畑仕事に、うさぎ小屋の手入れ、時計の修理、、、あっという間に1日です。

お話が始まる前に、作者の松岡さんが書かれています。
「暮らす」ということが大事。いそがしく、たのしくね。

この言葉がとても好きです。夢や目標なんか、あってもなくてもどっちでもいいのです。日々暮らす。それでいいと思うのです。いそがしく、たのしくね。

おばあさんとおじいさんの顔が豆なのも、読んでいてじわじわきます。

ツリーを出しました。毎年、どの飾りを誰が飾るのか真剣に争う子供たち、、。今年はラキューの飾りも増えました。

2023-12-12-TUE
663.「なんとニャンコうんこ4こ!」
おおたにけんた/文響社

表紙のインパクトで借りてみました。ひたすら早口言葉を言うこの絵本、一番苦労したのは、「カッパ パパ カッパ」でしょうか。「かあさん カサ さかさま」もなかなか難しい。寝る前に読むと、大騒ぎになって目が覚めてしまうじゃないかと、後から反省です。

早口言葉、いろいろ今時のもありますが、それでもやっぱり難しいのは、王道の「となりの客は~」と「となりの塀に~」ではないでしょうか、、

この間誕生日を迎えた息子、元気に育ってくれて感謝です。寝る前に一緒に本を読むのも、もう少しかもしれません。

誕生日ケーキは、妖怪ウォッチの閻魔様がいいと言われて、そんなんあるかいと内心思いながらも、一応検索してみたらありました。何でも調べてみるものだと反省です。

2023-12-12-TUE
662.「ヘンゼルとグレーテル」
原作:グリム 文・絵:いもとようこ/金の星社

たまにはこんな王道のお話もいいかと思って借りてみましたが、読み終わって息子が一言、「こういう話、苦手。」、・・・。

私もいざ大人になって、じっくり読んでいると、原作がかかれた時代には、子供を森に置いてくるということもあったのかと思うと胸が苦しくなります。

自分の好きな楽しいお話を読むのが基本でいいのですが、ごくたまに、こんなお話もあるんだよってのを知るのも、世界が広がっていいかもしれません。

そんな息子、保育園の時にラキューにはまっていて、そのブームも少し落ち着いたかと思っていたら、第二ブームがやってきました。毎日、自称「研究所」を開いて、あれこれ作っています。何を作っても、ロボットに変形するところがすごい。

2023-12-11-MON
661.「すなばばば」
鈴木のりたけ/PHP研究所

す~べりだい」や「ぶららんこ」のゆうぐシリーズですなばも発見!

「線路は続くよどこまでも♪」のメロディにあわせて歌う、替え歌が楽しすぎます。ランラランララーンのところは、すなばばば~ん、すなばばば~ん♪ 読むたびに大合唱です。

そして、大きな砂山を作ってトンネルを掘って、手と手がつながった瞬間の嬉しさ、、これは誰もが共感できるのではないでしょうか。これからも続いてほしいゆうぐシリーズです。

お正月先取りで凧揚げをしてきました。大人は大体、絡まった糸をほどく係です。

2023-12-06-WED

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