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760.「きょうはハロウィン」
平山暉彦/福音館書店

続いてこのハロウィンの絵本。アメリカに引っ越してきた日本人の男の子ケンちゃんが、初めてハロウィンを体験する様子が描かれています。

ハロウィンの日、「家の前にカボチャのランタンを置いとかないとお化けがやってくるぞ。」と聞いたケンちゃん、お母さんと一緒にジャックオーランタンを作ります。悪霊は火を怖がるんだそうです。あの大きいカボチャって簡単にくりぬけるものなのか、、日本のカボチャとは違うのでしょうか?

あたりが暗くなると、家にお化けに扮した子供たちがやってきて驚くケンちゃん。誘われて一緒に出掛けますが、「トリックオアトリート!」が小さい声になっちゃったり、でもお菓子は欲しかったり、、最後は一番大きな声で「トリックオアトリート!!」ケンちゃんがハロウィンを通して、近所の子供たちと仲良くなっていくのも読んでいて嬉しくなります。

この絵本によると、「ハロウィンはこの世とあの世が近くなる日。悪霊から身を守るためにお化けの恰好をする。」ところかわればいろいろな習慣があり、おもしろいものです。

2024-11-26-TUE
759.「ハロウィンドキドキおばけの日!」
作:ますだゆうこ 絵:たちもとみちこ/文溪堂

子供たちのハロウィンの認識が、「仮装をする、お菓子を食べる。」というふんわりしたものなので、ハロウィンの絵本を読んでみようと思い立った今年です。まずはこの絵本。

怖がりの男の子レイは、同じく怖がりのお化けシェイクに出会います。2人とも怖がりってところで意気投合。ハロウィンの夜にやってくる意地悪チビドラキュラを追いはらおうと作戦をたてます。

ジャックオーランタンの由来だったり、ハロウィンのパーティー料理、ハロウィンの迷信やおまじないなんかもでてきて、ハロウィンをたっぷり楽しめます。絵もとてもかわいいです。

文章はケロポンズのますだゆうこさんですが、読み聞かせをしていてとても読みやすい気がします。いろいろおんせんも子供たちが何度も読んでいたし、リズムがいいのかもしれません。

娘のお気に入り、ハロウィンカチューシャ。ハロウィンがすぎてもつけています。

2024-11-26-TUE
758.「大接近!工場見学2 ガリガリ君の工場〈アイスキャンディー〉」
構成・文:高山リョウ 写真:添田康平/岩崎書店

こちらは息子のおすすめ。小学校で読んだらしく、話を聞いたらおもしろそうで早速借りてみました。

ガリガリ君が出来上がっていく工程を、タイトル通り「大接近!」の写真で追いかけていきます。大量のアイスが作られていく様子もすごいけど、そもそもこういった工場の機械はどうやって作られているんだと、何だか果てしない気持ちにもなります。

実際に工場見学に行って自分の目で見れたら、さらにおもしろいと思うのですが、見学できる工場は関東にあるんだとか。そこではガリガリ君が食べ放題なんだとか。子供たちはうらやましそうです。私は、何年か前に売っていた、カップに入ったガリガリ君で真ん中にバニラアイスが入ったやつがまた食べたい!期間限定だったのか、残念ながら最近は見かけません。

2024-11-22-FRI
757.「ぐぎがさんとふへほさん」
作:岸田衿子 絵:にしむらあつこ/福音館書店

娘のおすすめで借りてみました。保育園で読んでおもしろかったようです。

かくかくと角ばったぐぎがさん、朝の挨拶は「ぐがよー」、食べるものは鉄のように固い。ふへほさんは、「ふはよー」と挨拶して、お腹がすくと自分もふわふわ飛んでいってしまいます。がぎぐげご、はひふへほ、、音のイメージをうまく表した2人のお話、確かにおもしろい!でもそれ以上になるほど!と感心してしまいます。

お話のラスト、それぞれの言葉で歌う「海」がいいです。「ぐぎが ぎこーぎーが~♪」「ふひは ひほーひーは~♪」(うみは広いな、大きいな~♪)2人のつっこみ役のネコも大熱唱。「うみはひろいにゃ、おいしいにゃ~♪」、、「それも違う!」と最後に私たちもつっこんで、爆笑で終わります。

かきくけこだったら強そう、さしすせそはさわやか?他の言葉だとどんなキャラクターになるだろうと考えてみるのも楽しいです。

2024-11-11-MON
756.「どろんこ~ん」
こいでやすこ/そうさくえほん館

かくれんぼおにの続編になるようです。前回登場した不思議な女の子「かくれんぼおに」が、今回はさらっと登場。ほっぷ、すてっぷと一緒にぶたさんの家の留守を預かります。

ママがいなくて不安なこぶたくん、ママが帰ってくるまで泣かないという約束を守れなくてうわーん!!すると突然地面から「どろんこ~ん」が現れて、こぶたくんを泥の国にさらっていきます。

このシリーズ、かくれぼおににどろんこ~ん、、、不思議なキャラクターが魅力的で、ちょっと怖いストーリーにひきこまれてしまいます。ほっぷとすてっぷがかわいいので、結局怖くはないのですが、、。

娘はまだ留守番をする年齢ではありませんが、おそらくこぶたくんと同じ、留守番苦手タイプ。「もし誰か怖い人が来たらどうしよう、、」とかあらゆる想像をする性格なので、留守番はまだまだ先になりそうです。

2024-10-31-THU
755.「くすのきだんちはゆきのなか」
作:武鹿悦子 絵:末崎茂樹/ひかりのくに

雪がふりつもるくすのきだんち。そんな中仕事に出かけるうさぎさんたちのために、外で遊べなくてつまらないかけすのぼうやたちのために、、、住人たちがお互いのために、そっとできる事をする、、寒い冬に心があたたかくなるお話です。住人たちが「ここに住んでいて良かった。」と思うのもよく分かります。

ふと思うのは、このシリーズ、くすのきだんちだけが描かれていて、外観は分かりますが、まわりの風景が出てきません。野原にあるのか、森の中なのか。まわりにお店や家はあるのか。このお話の中で、看護師として働くうさぎさんたちが、雪の中かなりの距離を歩いて出勤しないといけないようだったので、町はずれにひっそりと建っているのか。そんな想像をするのも楽しくなってくるシリーズです。

ここのところずっと子供たちがマイクラにはまっています。これは息子が書いた研究所の設計図。自然に平面図と立面図を書いてるの、すごくない?と親バカ的に思っています。しかし小学生男子、作る建物に絶対緊急脱出装置をつけるのは何故。

娘は、羊毛ブロックで白いおしゃれな家を作っています。羊毛で家を建てようと思うのも発想が柔軟。ふわふわ気持ち良さそうです。

2024-10-31-THU
754.「おだんごダイブ」
作:大塚健太 絵:小池壮太/白泉社

おだんごがとびこみだいにならんでいます。おだんご、おだんご、ダーイブ!

ぐつぐつ煮えたお鍋の中に飛び込むおだんごたち。もっちりとゆであがったら、次にダーイブ!するのは、、!?みたらし団子やきなこ団子、美味しそうなお団子が次々に出来上がっていきます。

この絵本、絵で描かれていると思うのですが、何だか写真のようでもあり、お団子たち一人ひとりが生きているような躍動感があります。おだんご好きな人におすすめの絵本です。

かくいう私もおだんごが大好きなのです。先月のお月見、おだんごを作ろうとはり切って、粉を準備していましたが、あれ?っと気が付けば10月も終わり。日々このパターンばかり、、。

2024-10-30-WED
753.「ほしをさがしに」
しもかわらゆみ/講談社

森の中で流れ星を見たねずみ、その翌朝、降り積もった雪の上に見慣れぬ足跡を見つけました。これは流れ星の足跡!?

足跡をたどるねずみに、ウサギやキツネ、オオカミ、、、森の動物たちが次々に加わります。流れ星の足跡のわけないじゃんと疑うものもいますが、でも何の足跡か分からない。いやまさか本当に?、、とみんなの気持ちが高まる雰囲気にこちらもどきどきしてしまいます。

そして足跡の正体は、、、流れ星ではなかったのですが、優しい結末に心温まります。

このインパクトのある表紙、娘の顔にじーっと近づけると喜んでキャーッとなります。しもかわらゆみさんの描く動物は、写実的でありつつとてもかわいい。特に嬉しそうな顔がたまりません。

この間娘の保育園最後の運動会が無事に終わりました。堂々と入場してくる様子に涙腺が、、。夜は娘のリクエストでピザパーティーになりました。

2024-10-29-TUE
752.「ようかいとりものちょう(17) 妖怪捕物帖X 八眷伝篇壱 怒れる狢と魔縁の天狗」
作:大崎悌造 画:ありがひとし/岩崎書店

衝撃の冥界彷徨篇の続編、八眷伝(はっけんでん)篇のスタートです。ゼロ吉を思い、痛みを抱え日々を送るコン七。そんなコン七を見て息子が「コン七、顔が違うね。」と。初期の子供時代から成長して確かに顔は違うのですが、それだけじゃない翳りを感じているのかもしれません。

そんなある日、久しぶりにやってきた兆幻坊が言うには、この国に未曾有の危機が迫っている、そのために数字が記された玉を持つ妖怪八眷士を探している、、コン七も「漆 しち」の玉を持つ八眷士の一人なのです。そして五右衛門も「伍」の玉を持つ一人、未来を見通す力を持つ「参」の捨三も加わり、八眷士探しの旅が始まります。

これを読んでいる頃、作者の大崎悌造さんがお亡くなりになっていたことを知りました。冥界彷徨篇のあとがきに闘病中であった事が書かれていましたが、まさか、、。想像でしかありませんが、生と死について考えぬいての冥界彷徨篇だったのかもしれません。今八眷伝篇3まででているところですが、今後は作画のありがひとしさんが引き継がれるそうで、お話が続いていくことが有難いです。
ようかいとりものちょうだけでなくほねほねザウルス、、、子供たちと一緒に夢中になったお話が沢山あります。有難うございます。ご冥福をお祈りします。

2024-10-29-TUE
751.「おじさんのかさ」
佐野洋子/講談社

おじさんは黒い素敵な傘を持っています。出かける時はいつも持っていきます。雨が降ってきても傘はさしません。傘がぬれるのが嫌だから。傘に入れてと子供が声をかけてきても聞こえないふり。傘が濡れるのが嫌だから。大切なものを使わずにとっておきたい気持ち、とてもよく分かる。

頑として傘を使わないおじさんでしたが(持ち歩くのに)、ある雨の日、子供たちの楽しそうな雨の歌や傘におちる水の音に誘われて、傘をひらいてみたら、、、、!おじさんは雨の日に傘をさす楽しさを知るのでした。

満足そうなおじさんを見ていると、子供に初めて傘を買った時の事を思い出します。よっぽと嬉しかったのか、すぐに傘をさして出かけると言い張り、青空の下、傘をさして近所を散歩しました。今となってはいい思い出。

それにしても、もしこのお話の主人公が子供だったら、ほのぼのしたお話になると思うのですが、おじさんが主人公になると、お話がとてもおもしろく生き生きとするから不思議です。

2024-10-28-MON

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