340.「トリケラトプスジュラ紀にいく 驚異のジュラ紀で大活躍の巻」 黒川みつひろ/小峰書店 |
新天地を目指して旅の途中のトリケラトプスたち、嵐に遭遇してしまい、たまたま見つけた洞窟に避難します。そこには見たこともない恐竜の子供がいて、、、。 その恐竜とはステゴサウルス!トリケラトプスが生きていたのは白亜紀(恐竜時代の最後)なのですが、ステゴサウルスが生きていたのは白亜紀より昔のジュラ紀、出会うはずがない恐竜なのです。 最初読んだ時はタイプスリップ的な話なの?と思いましたが、よくよく解説を読むと、火山の爆発でできた巨大クレーターの中にジュラ紀の世界が残っていた、、という設定でした。なるほど。トリケラトプスたちが洞窟の入口からクレーターの中にたどり着くまで、何時間も歩いたとあったので、かなり巨大なクレーターだと思われます。一生態系が存在するくらいの。 ステゴサウルスは、有名なわりにお話に出てこないから時代が違うのか?と予想していたのですが(この時)、本当にそうだったのかと一人嬉しい気分です。 ちなみにこのシリーズ、大体毎回「今から7000万年前の昔のこと、、、」という一文でお話が始まるのですが、トリケラトプスたちが生きていた白亜紀とは、、、「およそ1億4,550万年前からおよそ6,600万年前までのおよそ7,950万年間」。白亜紀だけでもものすごい長い。恐竜時代は何でもスケールが大きく果てしない、、。今回、初めて恐竜時代の流れについて意識できたおもしろいお話でした。
2021-10-25-MON
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339.「こんにちは たまごにいちゃん」 あきやまただし/鈴木出版 |
先月読んだ「へんしん!たまごにいちゃん」がとても良かったので、早速たまごにいちゃんシリーズの他のお話を借りてみました。(第一作を借りたつもりが、第三作だったとあとで気づく、、、)今回はたまごにいちゃんが生まれた時のお話です。 お母さんから生まれたたまごちゃん、自分で殻を割ることができません。(お母さんが顔の部分だけ割ってあげました。)その穴からご飯をもらったり、トイレもしたり、、、卵の中でくるくるしてるのかな?!息子も娘もトイレのシーンは大爆笑です。 殻がわれないまま時がたち、弟妹が産まれ、、、先に大きくなった弟たちと散歩していると、カラスに襲われたたまごにいちゃん。でも結果的にたまごだったことで弟たちを守ることができます。そして自信をつけ、「このままたまごでいるよ!」と宣言するたまごにいちゃんでした。 いつでも焦ることなく、比べることなくたまごにいちゃんを見守るお母さんが素敵です。「ずっとたまごのままでいる!」というセリフも長い目で見れば成長の一歩。自分で頑張る!と意地をはってみたり、甘えてみたり、ちょっと勇気を出してみたり、そんなのを繰り返しながら大きくなるんだな、、、と思います。
先日保育園の運動会が無事行われました。息子も、何でも最初から上手にできないけど、頑張ってゆっくり成長するタイプです。その成長を思うと、涙が止まらない母でした。(そしてめっちゃ泣いてるとつっこまれる。でも私だけじゃない!)
2021-10-21-FRI
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337.「ウルトラマンとぼくらVS怪獣ぐんだん」 山本孝/ポプラ社/円谷プロダクション監修 |
仮面ライダーとかゼンカイジャーとかシンカリオンとか、、、最近ヒーローものが好きな息子が興味をもつかなと借りてみた一冊です。 ウルトラマンの怪獣の人形で、戦いごっこをして遊ぶ保育園の子供たち。そんなある日タダ先生がダダに体をのっとられ、先生の様子がおかしくなっていきます。先生(ダダ)は、毎日少しずつ園児からワガママエネルギーを吸い取っていたのです。 園児の中で一人、リュウセイが異変に気が付きます。ワガママエネルギーで人形の怪獣たちが巨大化する中、リュウセイはウルトラマンの人形と一緒に戦う決心をします。 ダダにのっとられるのがタダ先生とか(タダだけに、、、)、ダダがウルトラマンに言う「オマエハ ゴミバコ二 ポイシタハズ!」という台詞とか(ポイって、、、)、ウルトラマンを応援する子供のセリフが「これからピーマン、半分食べるからー!」とか(半分だけかい。)、怪獣モチロンの説明が「餅をつくことができる。」とか(それだけ!?)、、、ちょいちょいおもしろくて、コメディーのような気もしてきます。怪獣は大迫力でこわいんだけど。 作者は「むしプロ」と同じ、山本孝さん。やはり熱い戦いでした。最近戦いものを読むのが楽しいです。
2021-10-19-MON
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331.「はっけんずかん どうぶつ」 絵:山口まさよし 監修:今泉忠明/学研 |
図鑑レベルとしては、「じぶんでよめる いきものずかん」と本格的な図鑑(例えば図鑑NEO)の間くらいでしょうか。 「じぶんでよめる いきものずかん」と比べると、ぐっと内容は増えているのですが、仕掛け付きのイラストページと写真ページが交互にくるので、飽きずに読みやすいです。 サバンナや森など、生活場所で動物が分類されていて、イラストページで動物の生活風景が垣間見えるのもおもしろいです。「調べる図鑑」というより読み物に近いかもしれません。 このはっけんずかんシリーズ、保育園の図書コーナーにあって、娘がよく選びます。いつも「どうぶつ」ばかり借りていたのですが、先日「でんしゃ・しんかんせん」「きょうりゅう」の2冊を借りると言い出して、自転車でフラフラしながら帰りました。前に15キロ(娘)、後ろに18キロ(息子)、肩に図鑑2冊は重い。今度から図鑑は1冊ずつに!
娘作、ヘビ。何を描いてもにっこりなところに癒されます。
2021-10-08-FRI
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