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毎日子供が寝る前に絵本を3冊読みます。ある日ふと思いました。一日3冊、、、一年間に1000冊以上!せっかくなので記録に残してみる事にしました。
490.「さむがりやのサンタ」
作:レイモンド・ブリッグズ 訳:すがはらひろくに/福音館書店

12月24日の朝、「やれやれ、またクリスマスか。」とサンタさんがぶつぶつ言いながら起きだすところからお話が始まります。絵本というより漫画のようなレイアウトで、24日の朝サンタさんが仕事に出発して、25日の朝に戻ってきてベッドに入るまでの様子が描かれています。

セリフは少ないのですが、朝起きてトイレに行って、顔を洗って、あつい紅茶を入れて、ベーコンエッグを焼いて新聞読んで、お弁当にサンドイッチを作って、、、と細かく描かれているので、じっくり読むとおもしろい。

そしてこのサンタさん、いちいち文句が多いのもおもしろい。冬はいやだよと文句、プレゼントを配る家に対しても、階段が多いだの、アンテナが邪魔だの文句、文句。

この絵本、3年くらい前から家にあるのですが、クリスマスが気になりだす10~11月になると、息子の愛読書になります。つい最近も1週間毎日、寝る前の絵本に持ってくるから、またかい!と言わずにはいられません。家には他にもクリスマスの絵本はあるのに、息子はこのさむがりやのサンタが好きらしい。

初めてこの絵本を読んだ時は、サンタさんの文句が多すぎて、子供たちも小さかったし、子供の夢を壊さないかしらと思ったのですが、私も何十回と読んですっかり愛着がわいています。

そんな息子、まだクリスマスのプレゼントは決めきれないらしい。この間すみっこぐらしのアクアビーズと言っていた娘は、今はスカイとトラッカーが欲しいらしい。ギリギリまでどうなるか分からない。

2022-11-11-FRI
489.「かいけつゾロリつかまる!!(15) 」
原ゆたか/ポプラ社

悪の王者を目指すべく、いじわる修行に励んだ成果か、ついに指名手配されて町に手配書をはられるゾロリ。記念にもらっておこうと手配書をはがしていると何と、パトロール中の警察官に手錠をかけられてしまいます。

連れてこられたのは、脱獄した者が一人もいないという恐ろしい刑務所。それでももちろんゾロリたちが脱獄しないわけがありません。

「本のページをめくる楽しさを伝えたい。」という原ゆたかさんのインタビューを読んだことがあるのですが、本当にその通りで、ゾロリの本って文字のレイアウトもとてもおもしろい。それと「あの時のあれが!」みたいな伏線もたくさんあって楽しいのですが、この「つかまる!!」はその両方をめっちゃ楽しめるお話だと思います。

最後にもちろん脱獄成功したゾロリたちなのですが、こんな脱獄方法は見たことがありません。これも「本」ならではの脱獄方法なのかもしれません。

娘のお気に入り靴下!

2022-11-10-THU
488.「ぼくらはもりのダンゴムシ」
まつおかたつひで/ほるぷ出版

虫が苦手な娘ですが、ダンゴムシは見つけると捕まえずにはいられないようなので借りてみた一冊です。

普段公園なんかでよく見かけるダンゴムシ、でも実は夜行性なんだそうです。夜の森ではダンゴムシが大移動しているようなのです。もちろんダンゴムシの他にも沢山の小さな虫たちが生きていて森を作っています。

夜の森で何千何百といるであろうダンゴムシたちがうごめいている様子を想像すると、何だかとても壮大で、人間なんて世界のほんの小さな一部で、普段悩んでいることなんてちっぽけな事のように思えてきます。

まつおかたつひでさんの絵本を読むと、普段目には見えない世界を想像したくなります。

この間川辺で見つけたきれいな朝顔。小学校で育てる朝顔とは種類が違うのかもしれませんが、この季節に朝顔が咲いていることにびっくり。子供といると虫とか草ばかり観察してしまいます。

2022-11-09-WED
487.「かいけつゾロリのきょうふのサッカー(14) 」
原ゆたか/ポプラ社

その時々の世間の流行りがとりいれられているゾロリのお話。この「きょうふのサッカー」の発行は1993年。Jリーグとかミサンガが流行っていた頃かと懐かしく読みました。

今回のお話は、小学校にいたずらを仕掛けにいったゾロリたちが、小学生のサッカーチームと戦うことになるのですが、このチームが強くてかっこいい。ずるい作戦ばかりのゾロリチームをやっつけて小学校から追い払います。

タイトルは「きょうふのサッカー」だし、サッカーの試合もするのですが、そこに「トイレの花子さん」が絡んできたのにはびっくり。確かに花子さんもめっちゃ流行っていたけど。(子供の時はめっちゃ怖かった、、)その辺の何でもありのめちゃくちゃ感が、さすがゾロリです。

小学校に入ってサッカーを始めた息子。楽しそうに通っています。いつかゾロリをやっつけたかっこいい小学生チームみたいになれるといいね。

2022-11-09-WED
486.「ゆうえんちでなんでやねん」
文:鈴木翼 絵:あおきひろえ/世界文化社

だいぶ前に読んでいたなんでやねんシリーズ、今度は娘が保育園で読むようになったようで、図書館から借りてきました。

表紙の裏側にとてもいい言葉が書いてありました。人生で大事な3つの言葉、「ありがとう」「ごめんなさい」そして「なんでやねん」。ありがとう、ごめんなさいはもちろんですが、ユーモアも忘れてはいけないと、子育てをしていると思います。あと子供はコメントに困ることを日々やらかすのですが、そんな時も「なんでやねん」はとても便利な言葉です。

ふと思ったのですが、関西圏外で「なんでやねん」にあたるのはどんな言葉があるのでしょうか。地元の方言で考えてみてもしっくりくるものがない。

ちなみにこの「ゆうえんち」は、バンジージャンプがポイントになっていたのですが、そもそも子供たちはバンジーが分からず、、、あとでyoutubeで勉強しました。「絶対しない!」だそうです。

2022-11-04-FRI
485.「おたすけこびとのにちようび」
文:なかがわちひろ 絵:コヨセ・ジュンジ/徳間書店

いつも誰かのお手伝いをしているおたすけこびとも、日曜日はお休みみたいです。

今まで読んだシリーズでは、出動するところからしか見たことがなかったのですが、今回はこびとたちの住む家(?)の中も出てきて、普段こんな風に生活してるのかな、、というのが垣間見れて、とても新鮮でした。私服もとてもかわいい。

この日は皆でお弁当を作って、原っぱへお出かけ。そこでひっくり返って戻れないカメがいて、、、。おやすみの日だけど、やっぱり困っている人(カメ)がいたらお手伝いするこびとたち、優しいです。

このシリーズ、1ページに短い一言しかないのですが、すごく伝わってくるものがあります。一言にぎゅっと詰まっています。

昨日娘に「あと1回保育園行ったらおやすみ?」と聞かれ、「3回やで!」と答えていたら、明日は祝日だと今朝気がつきました。娘によくよく話を聞いてみると、保育園の先生から祝日の話があったようで、私が違う事言うので混乱していたようで。申し訳ない。でも何か突然休みが増えた感じでラッキー!(写真は、娘が保育園の庭で摘んでプレゼントしてくれる金木犀。連日摘んでて申し訳ないけど嬉しいです。)

2022-11-02-WED
484.「かいけつゾロリのなぞなぞ大さくせん(13)」
原ゆたか/ポプラ社

なぞのうちゅうじんで出てきた宇宙人のお姫様が、ゾロリとの結婚を諦めきれず、追いかけてきました。ちなみにこのお姫様の国で大事なのはなぞなぞ!国民全員、子供の頃からなぞなぞを勉強しているらしいのですが、、、

お姫様のだすなぞなぞを全て正解することができれば、結婚はあきらめると言われるゾロリ。挑戦しないわけにはいきません。

お話の中にもたくさんなぞなぞが出てきますが、全ページの下部に一問ずつなぞなそが書いてあったのにはびっくり。なぞなぞってこんなにあるものか、、。なぞなぞ本としてもたっぷり楽しめそうです。

でも最後のゾロリの「いじわるなぞなぞ」にはやられました。(ゾロリがお姫様に出した、絶対にとけない意地悪いなぞなぞ。)これにはまった子供たちが、真似していじわるなぞなぞばっかり出してくるからちょっとめんどくさい、、(考えても絶対正解の出ないやつ!)

問題、これは何の絵でしょう?

正解は、、、、リトルマーメイドのアリエル!人魚です。ちゃんと緑の胴体ついてるし。初めて見た時かわいすぎて笑ってしまいました。娘のここ最近一番の傑作です。

2022-11-01-TUE
483.「もりのほんやさん 」
作:舟崎靖子 絵:舟崎克彦/偕成社

もりのシリーズ、今回はやぎの本屋さん。ちょっと、いやかなり困った本屋さんです。やぎさんがお店の本を読んでいて、嬉しかったり悲しかったりすると思わずそのページを食べてしまうので、本を買って読んでみると、肝心のページがない!という事がよくあるらしいのです。(かなり困る!)

ある日ミステリーの本を買った郵便局のはりねずみさん。ドキドキしながら読んでいると、最後の謎解きのページがない!ちょうどやぎさんもお店を留守にしていて、犯人が誰か分からない!

お話の続きが気になって郵便の仕事が手につかないはりねずみさん。困った森の仲間たちは、犯人が誰なのか推理しあいます。

困ったと言いつつ、やぎさんを怒るわけでもなく、はりねずみさんに文句を言うわけでもなく、推理しあう森の仲間たちがあたたかい。そんな中さっそうと登場して犯人を発表するやぎさん。そのかっこつけた姿を見ると何だか憎めなくて笑ってしまいます。でももう本は食べないで!

この夏に行った牧場。実物は迫力があって、逃げまくりの娘でした。

2022-10-31-MON
482.「かいけつゾロリのきょうふのプレゼント(12) 」
原ゆたか/ポプラ社

サンタさんからプレゼントをもらったことのないゾロリ。どうしてもプレゼントが欲しいと(もう大人だけど)、サンタさんの家をつきとめます。(さらっとつきとめてたけど、そこにびっくり。)

「よい子カード」に登録された子供にはプレゼントマシーンでプレゼントが作られるというシステムで、ゾロリとイシシとノシシはこっそり「よい子カード」を偽造します。

ゾロリたちはサンタさんを縛り上げるし、サンタポリスまで出てくるし、今まで読んだクリスマス絵本の中で一番激しかったかもしれません。クリスマスがテーマだからって全然いい話にならないのがゾロリ。クリスマスだからこそあえてゾロリの意地悪い部分を前面に押し出してるのかなとも思ったり。ゾロリらしいクリスマスのお話でした。

娘はサンタさんに、すみっこぐらしのアクアビーズをお願いしたいらしい。(多分これ?)大体テレビのCMに影響されるのですが、きっとまた変わりそう。

2022-10-31-MON
481.「クエスト にじいろの地図のなぞ」
アーロン・ベッカー/講談社

ジャーニーの続編になります。今回も文字がなく美しい絵だけでお話が進んでいくのですが、今回はタイトルの通り、前作よりアクティブで迫力があって、短いお話の中に大冒険が詰まっています。

絵を見ていくとストーリーは分かるのです。でもそれを子供に読み聞かせるのに言葉にしようと思うと何と難しいことか!美しい絵を前に、それを表現するうまい言葉が全然思い浮かばない。

それに、例えば魔法のマーカーで空に虹がかかるラストシーン、私は初めて読んだ時「虹のビームが出ました。」と読んだのですが、そう読むことでそれは「虹のビーム」として子供たちに伝わるわけで。何だかこのお話の世界を限定してしまってるような気分に、、、。

読み聞かせするたびに、ちょっと違う感じで読んでみようとチャレンジしていたのですが、それもまた難しい。読めば読むほど奥が深い絵本です。そして本当に絵が素敵です。

2022-10-28-FRI

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