「KG+フォトブックフェア2021」開催レポート

ハニカム株式会社は、2021年9月17日〜20日までの4日間「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」サテライトイベント「KG+」の公式プログラムとして初開催された関西最大規模の写真集・アートブックに特化した「KG+フォトブックフェア」に協賛企業として参加しました。約20の出版社を始めとする出展者がブースに立ち、写真集を紹介・販売するイベントの会場制作と、また同時開催された「アジアにおける写真集の動向」展などブックフェア―に関連する2つの展示の製作協力を行いました。その取り組みをご紹介します。

取り組みの紹介~はじまりから終わりまで~ 「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」と関連イベント「KG+」のご紹介 KYOTOGRAPHIE 2021 / KG+2021 開催に関する報告と展示レビュー

取り組みの紹介~はじまりから終わりまで~

 はじまり 2月某日

KG+フォトブックフェア実行委員会の方からお話をいただいたのは、2021年の2月のことでした。コロナ禍にあった関西も第3波がようやく収束し始めた状況ではありましたが、延期になっていたKYOTOGRAPHIEの秋の開催すらどうなるのか、まったく予断の許さない状況でした。協力は惜しまないが何が出来るかは本当にわからない中でのはじまりだったと記憶しています。

 会場下見 4月21日(水)AM

春になりようやく暖かな日が続くようになった4月の終わり、会場予定地である元格致小学校の下見に行きました。すぐそこに第4波がやってきており、緊急事態宣言を京都にも発出するか検討しているとのニュースが飛び交っている、そんな合間を縫う様に京都に足を運びました。KG+SQUAREの予定地であり、KG+主催の展示が多数開催され、ブックフェアと関連展示の3会場の予定地であるので、あらゆる可能性を持って調査を行いました。

 会場下見 6月25日AM

第4波がようやく終息した6月の終わり、再び元格致小学校に行きました。実際の展示に即したレイアウトの検証や細かい寸法の調整、会場設備の確認などを行いました。午後からはもう一つの候補地である京都中央信用金庫旧厚生センターにも行き調査を行いました。当時の通信記録を見るとコロナの動向によって刻々と変わる状況が記されており、当時の状況が逼迫していたことがわかります。

 会場決定 学校で行く 7月某日

実行委員会から連絡が入り、最終的に会場を元格致小学校で行くということが決定されました。この頃から作家を交えての本格的な展示構成に対するオンライン会議やイベント企画の調整作業に移っていました。また同じく協賛いただくことになったエキシビションプロダクツの(株)タック様との調整も始まりました。

 掲示物デザイン決定 8月某日

掲示用のポスターと配布用のチラシの最終校正データおよび、ウェブページデザインがINO DESIGN様より上がってきました。ようやく始まるのかと実感したのを思い出します。

 会場変更 8月14日(土)

京都市は他の市町村と同様に緊急事態宣言を国に対して要請する最終調整に入ったというニュースが流れ始めました。いわゆる第5波に突入しようという時期でした。緊急事態宣言が発出されれば京都府や京都市が管理する学校などの公共機関の使用が出来なくなり、その場合は京都中央信用金庫旧厚生センターでの開催になるか、やむを得ない場合は中止になるという情報が入ってきました。状況を注視しながら情報を待つしかない状況でした。

 掲示物とどく 8月25日(水)

掲示用のポスターと配布用のチラシが事務所に届きましたが、会場はまだ決定せずという状況です。情報を待つしかない状況でした。

 学校使用せず 8月26日(木)

KYOTOGRAPHIEとKG+は京都市内の公共機関が管理する建物を使用しないことを正式に決定しました。よって学校案は白紙に戻りました。

 会場変更 9月1日(水)

急ピッチで会場変更に伴う様々な折衝が行われていました。ブックフェア―出展社の出店意向の確認や出展作家の参加の変更などを確認する中、同時に会場資料の作成と会場サインや出展社ネームプレート作成などの作業を行い、各所調整が行われました。

 告知活動 9月11日(土) 12日(日)

大阪市内のいくつかの写真関連ギャラリーを巡り、告知活動をしました。

 会場設営 9月14日(火)

会場設営は順調に行われました。会場となった京都中央信用金庫旧厚生センターにはエレベーターが無いため、展示用の造作物はすべて階段で3階まで搬入され、およそ1日で会場設営が行われました。

 ブックフェアスタート 9月17日(金)~20日(月)

会期中は小さな台風が通りすぎましたが、天候にも恵まれて日に日に来場者も増えているようでした。出店者の熱のこもった作品紹介や作家自らの手売りの魅力などもあり、徐々に盛り上がっているようでした。

 延長決定

関連展示の「アジアにおける写真集の動向」展が好評につきKG+会期終了までの延長が決定しました。私たちのいろいろな努力が報われた思いでした。

 赤々舎代表 姫野氏によるチラシ配布作業の様子 9月20日(日)

場所の表記が修正する間もなく配布されたチラシを前日夜間に修正して、最終日の周知活動をしていただきました。

 会場撤去 9月21日(火)

会期は問題なく終了し、翌日会場撤去作業も無事に終わりました。

最後に

協賛事業として初めて参加した「KG+フォトブックフェア」でしたが、良いこともそうでないことも含めていろいろと収穫のあるイベントだったと思っています。来年春の第二回の開催があるのか、その場合の参加も含めて、現在はすべて白紙状態ではありますが、回を重ねることにもまた意味があるのではないだろうかと今では感じています。

オフィシャル情報

KG+フォトブックフェア ホームページより
http://kyotographie.jp/kgplus/2021/bookfair.html

KG+フォトブックフェアは、「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」サテライトイベントKG+の公式プログラムとして初開催されます。KG+SQUARE 3階ホールを会場に、約20の出版社や書店、印刷所が直接ブースに立ち写真集を販売します。今年で9回目を迎えるKG+は、昨年度はコロナ禍のなか30日間の全会期を通して約5万人の来場者を数えました。写真集はそれ自体が作品であるとも位置付けられる強い存在感を放ち、出版社、作家、読者がそれぞれに影響を与え合う中でも生まれています。KG+フォトブックフェアは、その魅力を直接伝え広げ、写真集と読者の新たな出会いの場となることを目的として立ち上がるものです。

日時:9月17日~9月19日 10:00-18:00 / 9月20日 10:00-17:00
場所 : KG+SQUARE 3階ホール 京都中央信用金庫旧厚生センター
〒600-8219 京都府京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
Shichijo-dori Karasuma Nishiiru 113, Nakai-cho, Shimogyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 京都駅徒歩6分

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