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730.「オニのサラリーマン じごく・ごくらく運動会」
作:富安陽子 絵:大島妙子/福音館書店

オニのサラリーマンシリーズ、今回は運動会のお話。ほとけ様たちの極楽チームとオニたちの地獄チームの親善運動会です。熱い戦いが繰り広げられます。

あれ?それってちょっとずるいんじゃ、、と思うほとけ様たちがチラホラ。でもよく考えたらそれがほとけ様の個性。自分の能力を生かすのはずるじゃない。千手観音が玉入れしようとずるじゃない。ほとけ様も真剣です。

お弁当のシーンまであるのが味わい深い。仲間同士おかずを交換したり、ほとけ様はあんなお弁当なのね、と観察してみたり。

オニガワラ・ケン、最後はやられたりな感じですが、親善運動会は大成功じゃないでしょうか。今回もお疲れ様です!

去年まで甚平だっだけど、今年初めて浴衣を着た娘。帯結びに迷走する母。

2024-07-30-TUE
729.「オオカミから犬へ! 人と犬がなかよしなわけ」
作:ハドソン・タルボット 訳:真木文絵 /岩崎書店

物語のはじまりは先史時代。人間とオオカミが少しずつ近づき、共に行動するようになり、犬に進化していきます。そして犬は様々な役割を担い、人間を助けてくれています。

ぱっと目をひく表紙にひかれて借りてみたのですが、ページをひらいてみると中のデザインもとても素敵で、文字組がおもしろかったり、話の運びが分かりやすい絵の置き方だったり、読んでいてわくわくする絵本でした。

これから先、人間と犬の関係はどうなっていくのか、ますます近いものになるのか。そんなことも気になります。

そういえば今年のプリキュアは犬。最初は、えっ犬が変身したよ!?と驚きましたが、すっかり馴染みました。

2024-07-26-FRI
728.「ようかいとりものちょう (7) 雷撃! 清龍洞妖海大戦・天怪篇参」
作:大崎悌造 画:ありがひとし/岩崎書店

天怪篇3、四神獣の内2体を天怪におさえられている今、何としてでも残り2体を先に見つけようと旅に出るコン七。その道中海辺で新たな強敵と出会い、、海に落ちてしまったコン七はあこやに助けられるのでした。

あこやは竜宮城の乙姫様のようで、優しい母のようで、でもちょっとミステリアスで。実は裏の顔があるんじゃと疑っていたのですが、そんなことはありませんでした。疑って申し訳ない。あこやの力を借り、コン七は海中での戦いに再度いどみます。

そもそも陸の者が海中で戦うのは圧倒的に不利。それでも決して諦めないコン七がかっこいい。次はいよいよ天怪との最終決戦です。

まだ花は咲いていませんが、元気に伸び放題の朝顔。ツルが行き場を失ってぐるぐるしています。

2024-07-25-THU
727.「はのはのはなし」
文:中西翠 絵:山本孝/アリス館

うちの子供たち、歯が生え変わる年齢だし、歯磨きもちゃんとして欲しいし、歯の絵本でもと借りてみたのですが、、

お話の冒頭、主人公のこうたくんがお菓子を食べていると歯が痛む。このまま歯医者に行く展開かと安易に考えていると、どうも違う。痛む歯に双葉がはえてきている。「はのはのはなし」は「歯の葉のお話」だったのです。

こうたくんは葉のために、口をあけて日光を浴びせたり、冷たいものはよくないからと大好きなアイスも我慢。ある日その大事な歯が抜けて飛んでいってしまったと思ったら、不思議な植物が生えてきて、、

何とも不思議な「葉」のお話で、歯医者にも行かないし、歯を大事にしようという話でもないし、ちょっと肩透かしくらった感はありますが、子供たちはすっかり「葉」が気に入ったようです。この葉は何だったのか。何だか違う世界に迷い込んだような不思議な読後感です。

小学校の夏休みが始まりました。息子には今年も学童に行ってもらうわけですが、毎日1時間ほど勉強時間があり、こんなのでやる気を出してもらう作戦です。

2024-07-24-WED
726.「そうめんソータロー」
岡田よしたか 企画:ソーメン二郎/ポプラ社

夏は大人気のそうめん、しかし季節がかわると見向きもされなくなるそうめん。自分の生き方について悩むソータロー、あんな事をしてみたり、こんな事をしてみたり、、ちょっと検討違いの努力に笑っちゃいけないけど笑ってしまう。何だか人の人生にあてはめて考えてしまいます。読むとそうめんが食べたくなるお話です。この絵本の企画者である、そうめん研究家ソーメン二郎さんも気になります。

この間そうめん流しセットを作るイベントに行ってきました。竹を割って節を落とす。竹を切って器を作る。細くけずって箸を作る。子供たちが「自分でやる!」と意欲十分なのは嬉しいのですが、指も一緒に飛ばさないかヒヤヒヤします。

そうめんチャンプルーやにゅうめんも美味しいけど、そりゃやっぱり夏の冷たいそうめんが一番。

2024-07-23-TUE
725.「名門フライドチキン小学校 ぷかぷかサッカー」
作:田中成和 絵:原ゆたか/ポプラ社

フライドチキン小学校シリーズ、今回はニンジンパン学園とのサッカー対決。まあいろいろあって校庭がプールみたいになって、ラッコがボールゲットでスイっとゴール!そういえばタイトルが「ぷかぷかサッカー」でした。フライドチキン小学校には人間以外にもいろいろいるのです。

このシリーズのどの本か忘れましたが、ご挨拶でこんなことが書かれていました。「学校で嫌なことがあっても、給食でピーマンが出ても、帰りに転んでも、家に帰ってこの本を読んで笑って欲しい。」ちょっと泣きそうになります。子供たちの年齢が上がるにつれ、学校でどんなことがあったのか、元気に過ごしているのか、分からないことが増えてきました。それが成長の当たり前なのですが。日々きっといろいろ起きていると思いますが、笑える本があるって有難いなと思います。

8月は兄妹でサッカー1日教室に行く予定。

2024-07-19-FRI
724.「いろがみの詩」
色:とだこうしろう 詩:のろさかん/戸田デザイン研究室

私は子供のころ、色鉛筆を並べ替えるのが好きでした。いろいろな色の名前を知るのが好きでした。そんな私の趣味を子供たちとわかちあいたくて借りてみた1冊です。1ページに一色、一つの詩が添えられています。じっくり読みたくなります。色辞典ではないので、紹介される色数が少ないのが少し物足りないのですが、読み聞かせにはちょうどいいかもしれません。

息子はこの間図工で「絵具を混ぜ合わせて50色作る」という課題があったそうで、「最悪やった、、」と嘆いていました。私は何て楽しそうな課題だと思うのですが、、なかなか私の趣味伝わらず。

本の中には「ひまわりいろ」もありました。

2024-07-18-THU
723.「にじいろのさかな しましまをたすける!」
マーカス・フィスター 訳:谷川俊太郎/講談社

きらきらうろこを分け与え、皆と仲良く過ごしていたにじうお。ある日新しい魚「しましま」がやってきますが、仲間たちは、きらきらうろこを持たないしましまをのけものにします。にじうおはしましまが気になりつつも、仲間たちに従うのでした。そんな時、恐ろしいサメが現れて、、!

新しいものを拒むこと、共通点を持つ仲間でかたまること、仲間に自分の気持ちを言えないこと。少なからず誰しも子供の頃に経験する気持ちじゃないでしょうか。もしかしたら大人になっても変わらずにある気持ちかもしれません。

にじうおはお話の主人公ですが、美しいばかりではなくて、悩んでゆらぐところが人間くさくていいのです。「ぎざぎざ」も物言いが少し乱暴ではあるけれど、悩んで行動に移しているところがいい。子供たちにもいろんな魚たちの気持ちを感じてみて欲しいです。

先日子供たち初の海水浴をしてきました。今まで「まだ小さいし、、」「何せ暑いし、、」と躊躇してきましたが、行ってみたらとても楽しかったです。1日曇っていて暑くなかったのがラッキー!

カニ、ヤドカリ、魚、クラゲ、、海の生物もたくさん。

2024-07-17-WED
722.「ようかいとりものちょう(6) 激闘!雪地獄妖怪富士 天怪篇弐」
作:大崎悌造 画:ありがひとし/岩崎書店

天怪篇2、珍しくお江戸でも雪がふり続くある日、ゼロ吉の幼馴染で雪女の美雪がやってきます。父親である雪男の氷牙が何者かにさらわれたとのこと。話を聞くとどうも天怪が関係しているようです。氷牙を助け出すため、コン七とゼロ吉は吹雪の妖怪富士へ向かいます。

天怪篇壱では出番の少なかったゼロ吉が大活躍の今回。表紙からしてかっこいいい。コン七の狐火でゼロ吉の髪の針を極限まで熱して繰り出す必殺技がまたかっこいい。我が家はみな、主人公のコン七よりゼロ吉派です。2人がタッグで戦っているのが一番かっこいいのですが。

四神獣である氷の白虎を撃退して天怪との決戦はまた持ち越し。ゼロ吉と美雪の恋も気になりつつ、天怪篇3に続きます。

2024-07-12-FRI
721.「ちこく姫」
よしながこうたく/好学社

番長シリーズ、今回の主役はまどかです。1年生全員で行う劇の配役を決める大事な日に遅刻してしまったまどかと番長たち。1組の女番長ちよこが言い放ちます。「2組は遅刻したから全員わき役よ!」まどかは、素敵な衣装を作ることで、2組のみんなに主役気分になってもらおうと一人奮闘しますが、、いざ劇の当日の朝、夜更けまで衣装を作っていたまどかたちは寝坊。そこへちよこが大八車を引いて現れるのでした。

まどかたちを大八車にのせて学校まで突っ走るちよこ。ちよこは言います。「配役を決める日、みんなはあんたたちがくるのをずっと待ってたんだ。どんな気持ちで待っていたか、考えたことがあるのかい?」

厳しいこともはっきり言うちよこ。でもみんなを大八車に乗せて突っ走るちよこ。番長たる番長です。何故遅刻がいけないのか。約束の時間に遅れるということは。大人になっても大事なことを教えてくれました。

今回も熱いお話でした。声に出して読むのがおすすめなシリーズです。つられて熱くなってしまいます。

あやとりの紐にくさり編みがいいと聞いて作っていたら、「やってみたい!」とすぐに覚えた息子。まどかのように裁縫上手になれるかも。

2024-07-11-THU
720.「むかしむかし(1) 天の岩戸・ヤマタノオロチ・いなばの白うさぎ」
著:内田麟太郎 絵:ザ・キャビンカンパニー/文溪堂

小学校の国語の教科書で、昔のお話の紹介として「ヤマタノオロチ」がタイトルだけ出てきていて、息子がどんなお話か興味があるようなので借りてみました。せっかくなので、私の好きな内田麟太郎さんバージョンで。

改めて読むとヤマタノオロチは結構怖いかもしれない。3番目のいなばの白うさぎは、私の地元の神話でもあるので馴染み深いお話です。皮をはがされるって痛いだろう、、と子供心にも思っていました。人を騙したりしてはいけないという教訓でしょうか。

こういうお話、私もいつ読んだか覚えていませんが、いつの間にか読んでいて、そして何となく忘れていなくて不思議なものです。他に忘れてることたくさんあるのに。

最近の息子の工作。何かのアジトとのこと。

2024-07-10-WED
719.「たなばたのよるのともだち」
作:押川理佐 絵:一條めぐみ/世界文化社

七夕の日、しゅうくんの元にひょんなことから空から落ちてきたぴかすけ。かわいい星のこどもかと思ったらちょっとえらそうです。しゅうくんに、もっといい願い事をしろとか文句ばっかりでちょっと笑ってしまいます。

ぴかすけと一緒に、空の天の川にきたしゅうくん。天の川には、願い事を書いた短冊が流れてきて、それを星たちが釣り上げ、願いが叶うように応援してくれるんだそうです。しゅうくんもぴかすけたちをお手伝い、家に戻ったしゅうくんは短冊を書き直します。「ぴかすけにまた会いたい。」

季節のお話を読んでみようと思って借りてみた1冊。たくさんの星たちが、皆の願いのために頑張ってくれている様子に心温かくなりました。今年の娘の短冊は、「ピアノが上手くなりたい。」と「早く走りたい。」でした。「それは自分で頑張ってよね。」とぴかすけに言われるかもしれません。

2024-07-09-TUE
718.「ぼくとようせいチュチュ」
かさいまり/ひさかたチャイルド

夏休み、田舎のおばあちゃんの家に遊びにきた男の子。本を読んでいるのが好きなのに、外で遊んでらっしゃいと追い出されて、嫌々虫網をふるっていると蝶を捕まえた!、、と思ったらそれは、羽のはえた妖精の女の子チュチュでした。

言いたい放題のチュチュに振り回されつつも仲良くなる2人。家に帰ってから、妖精に会ったことを、お母さんとおばあちゃんにこっそり打ち明けると、、。2人共、自分も子供の頃に会ったことあるわよというさらりとした返答に、何故だかこっちまで嬉しくなってしまいます。

夏休み、いつもと違う知らない場所。子供の頃は、何かちょっとした冒険が起きるような期待を持っていた気がします。今は、毎日お弁当辛い、、しかないのが辛い。

ご近所さんのノウゼンカズラ。今年もきれいです。(これは去年。)毎年ノウゼンカズラが咲き始めると、本格的に暑くなります、、、。

2024-07-08-MON
717.「えらいこっちゃのいちねんせい」
文:かさいまり 絵:ゆーちみえこ/アリス館

えらいこっちゃシリーズ、今回のテーマは一年生。小学校の1日は、保育園や幼稚園とがらっと変わります。時間割にそって授業がすすみ、休み時間も校庭についたと思ったらもうチャイム。教科書など持ち物は自分でしっかり管理しないといけない。1年生って大変!えらいこっちゃ!

うちの娘も来春いよいよ1年生です。まずランドセルを背負って登校できるのかが心配です。タブレットがとても重いのです。そして絶対「学校行きたくない。」と言うに違いありません。来春は私も娘もえらいこっちゃであたふたしていると思いますが、その時はまたこの絵本を読んで、大変な気持ちをちょっと笑いに変えて、乗り切りたいと思います。

このシリーズは、ようちえんプール、いちねんせいの3冊で終わりです。とても励まされるので、もっといろんなえらいこっちゃをだして欲しいなと思います。

2024-07-02-TUE
716.「ようかいとりものちょう(5) 怪奇!謎の妖怪忍者 天怪篇壱」
作:大崎悌造 画:ありがひとし/岩崎書店

妖怪お江戸に現れたあやしいトカゲの妖忍軍団。彼らが追うのは、これまたあやしい百目鬼の男。そして、謎を追って旅立つコン七とワ助に忍びよる、またまたあやしい2人組。先の見えない展開にわくわくします。

初登場のキャラクター、ことわざるの申公がおもしろい。「春眠暁を覚えず」と言えば聞いた者は眠ってしまい、「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言えば、炎の攻撃も無かったことに。ことわざ通りのことをおこすことができるのです。うらやましい妖力!

そしてお江戸の大将軍への復讐のため、四神獣の覚醒を企むのが、妖忍軍団をあやつる天怪。かなりの強敵です。この天怪篇壱では、玄武が覚醒。コン七とワ助が立ち向かいます。最近のワ助、コン七の相棒の立場をゼロ吉にとられがちでしたが、今回は頑張った。かっこ良かった!天怪との闘い、まだまだ続いていきます。

梅雨入り、雨続き。

2024-07-01-MON
715.「ノラネコぐんだん うみのたび」
工藤ノリコ/白泉社

今回ノラネコぐんだんがながめるのは、クルーズ船ワンワンごう。スライダー付きの大きなプールに、素敵な客室。デッキでお昼寝も気持ちよさそう。いつものようにノラネコぐんだんが、こっそり忍び込むと、、

真夜中同じくあやしい侵入者。それはタコの海賊!?故障して海底に沈んでしまった船を助けに来て欲しいとのこと。そんな事は器用な職人集団であるノラネコぐんだんにはお手の物です。船の修理が無事終わったと思ったら、、!

タコの海賊と思っていた彼らは、空のほしを収穫する宇宙の漁師さん!これにはびっくり。「船の修理のお礼に、夕べとれた新鮮なきらきらぼしをどうぞ。」と空へ旅立っていくのでした。新鮮な!きらきらぼし!新鮮なきらきらぼし、、!?斬新。これがまたとても美味しいらしくて、心から離れません。今まで読んだ絵本の中で、食べてみたいものNO.1かもしれません。

先日ご近所さんの畑でじゃがいも堀りをさせてもらいました。毎年感謝。その夜は、一番大きいやつでじゃがバター、美味しかったです。

2024-06-28-FRI
714.「オニのサラリーマン じごくのしんにゅうしゃいん」
作:富安陽子 絵:大島妙子/福音館書店

オニのサラリーマンシリーズ、気づいたら新しいお話が出ていました。今回のテーマは「新入社員」。このたび地獄カンパニーに、鬼ヶ島出身のオニタローくん、羅生門出身のオニマロくん、男鹿半島出身のナマハゲくんが入社して、、、

新入社員は早速大忙し。一般常識テスト、ダジャレ問題がおもしろすぎる。職場体験、亡者のみなさんが地獄をエンジョイしすぎ。三途の川のクリーン作戦、まさかの桃太郎がっ!!もういちいち笑って突っ込んで、読んでる私たちも大忙しです。最後は新入社員歓迎会で大盛り上がり。オニガワラ先輩お疲れ様です。

今までのシリーズの中で一番笑ったんじゃないでしょうか。おもしろかった!

オニと言えば、最近鬼滅の刃を見始めて、子供たちがはまっています。何かとおもちゃの剣をふりまわすので物騒です。

2024-06-20-WED
713.「ともだちのなまえ」
作:内田麟太郎 彫刻・絵:はしもとみお/教育画劇

とある島でずっと一人で生きてきたイグアナ。仲間から離れていたわけではなくて、元々一人だったのです。ある日傷を負ったカモメが島にたどりつきます。いろいろな話をして共に過ごす2人。傷がいえる頃、カモメはまた島を旅立つのでした。イグアナは、孤独やさびしさ、、今まで気がついていなかった新しい感情を知ります。

この絵本の登場人物イグアナとカモメは、描かれているのではなく、彫刻で作られています。その存在感、本当に命が宿っているかのようなまなざしに圧倒されます。

カモメがいなくなり、また一人きりになったイグアナ。「さびしさ」を知って、一人が辛いと思うかもしれません。でもカモメに出会えて良かったと思っていて欲しい。

朝顔の種を植えました。何色の花が咲くか楽しみです。2年前か小学校から朝顔の種をもらってきて、それを育てて種を収穫して、また去年植えて収穫して、年々続いていきそうです。

2024-06-12-WED
712.「どこいったん」
作:ジョン・クラッセン 訳:長谷川義史/クレヨンハウス

おきにいりの赤いぼうしをなくしたくま。「ぼうのぼうし どこいったん?」「しらんなあ。」動物たちに聞いてまわります。でも見つからない。でもふと、気が付くくま。ひとり挙動不審で赤いぼうしをかぶったやつがいたような。(気が付くの遅い!)

初めて読んだ時、お話のオチが分からなかったのです。挙動不審だったウサギはどこに行った?そして反対に挙動不審になるくま、、。何回か読んで、くまのお尻の下で草がぺたんとなっているので、ウサギもつぶされたのかと納得したのですが、、本当はちょっと違ったようです、、。ちょっと怖いので、うちではお尻でつぶれちゃったという事にしておきます。

関西弁の訳がとても良くて、ウサギ、そしてクマの挙動不審具合に笑ってしまうのですが、これが標準語だとこのおもしろさは出ないのかも。娘曰く、保育園でも読んでもらって、みんなでめっちゃ笑ったそうです。結末はあえて解説せずに、子供たちの想像にまかせているのかも。

週末、ホタルを見に行ってきました。去年と同じところです。一時期少なくなっていたそうですが、この4、5年で増えてきているんだとか。とてもきれいでした。来年も見れますように。

2024-06-10-MON
711.「ふうとはなとたんぽぽ」
いわむらかずお/童心社

野うさぎの「ふう」と「はな」がいろいろなものと出会っていくシリーズ。野原にゆれるたんぽぽには、虫たちが集まってにぎやかです。お母さんから「知らないものがいたらじっとしてるんだよ。」と聞いているふうとはなは、かげに隠れじっとしていますが、、

やがて虫たちと触れ合うことで、自分たちの名前の意味を知ります。命をうみだす「花」と命を運ぶ「風」です。花となり風となり野原を躍動する姿がとても愛おしい。そしてふうとはなはお母さんの元へ帰り、おっぱいを飲んでぐっすり眠るのでした。

息子は、ふうとはながおっぱいを飲む年齢なのにお母さんから離れて行動していることが不思議な様子。後でいわむらかずおさんのインタビューを読んで知ったのですが、ふうとはなの行動は、自分が実際に出会った野うさぎの様子だったり文献を調べて描いているそうです。(何かに出会ったらじっとしている、授乳の時だけお母さんのところへいくなど、、)それを知ってこのシリーズを読み直すとさらにおもしろい。

いわむらかずおさんの14ひきシリーズも大好きですが、14ひきとはまた違ったふんわりした絵柄に癒されます。

2024-06-06-THU

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