389.「3ぷんもまてないよ!」 土屋富士夫/佼成出版社 |
お湯を注いで3分待つと3分のお話が始まるという、カップラーメンならぬ「カップおはなし」というものがあるんだそうです。ひでくんは「やさしいワニ」のカップにお湯を注ぎますが、どうしても3分待てずに早くあけてしまいます。 すると出てきたのは「こわいワニ」。3分待てなかったからやさしくなれないそうです。そして3分間のこわいお話が始まります、、、 作者はコドモザウルスやもっちゃうもっちゃうの土屋富士夫さん。やっぱり設定がおもしろい。気になってどんどん読んでしまいます。 最後、ワニに食べられてしまうひでくん。怖がっている割に、お腹の中で「ひどい、ワニでなし、おにあくま!」とか散々文句を言うところがおもしろく、その後けろっとワニを騙すあたり肝がすわってるなと思います。 こわかったりおもしろかったり、そしてもっちゃうもっちゃうと同じで、最後は不気味な余韻が残ります。ひでくんのその後が本気で気になる終わり方でしたが、ひでくんなら大丈夫なような気もします。
2022-03-29-TUE
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388.「ダットさんうみをはしる」 こもりまこと/教育画劇 |
もうだいぶ前に、「ダットさん」について話が難しかった的な記事を書いたのですが、このダットさん、保育園にある絵本でそれからも定期的に借りて読んでいます。息子だけでなく娘も「ダットさん読みたい。」と言ってきます。 初めて読んだ時はかなり戸惑ったのですが、今では「ブルルルルル」とか「ベリベリーンバリバリーン」とか、エンジン音(?)も結構軽快に読めるようになりました。お話に出てくる、実際にあるという神奈川県横須賀市の「追浜トンネル」についても検索してしまいました。 前置きが長くなりましたが、そんなダットさんに続編があると知って借りてみました。やっぱり「車好きの人が読んだら楽しそう」という感想になるのですが、今回は海にもぐったりスケールアップでおもしろかったです。我が家で、めっちゃブームじゃないけど、静かに長く読まれているダットさん、、。これからも読みそうです。 私は車はさっぱりですが、例えば原付のお話があれば嬉しいかもしれない。主人公はヤマハのアプリオで。友達はビーノとジョグとか。カブも出てきて欲しい。
2022-03-25-FRI
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381.「わんぱくだんのかいていたんけん」 作:ゆきのゆみこ 上野与志 絵:末崎茂樹/ひさかたチャイルド |
わんぱくだんが庭のビニールプールで遊んでいると、いつの間にかそこは海の中。イルカのマリンと出会い、イルカの国を楽しみます。しかし、、、 海底にあいた小さな穴に海水が吸い込まれていて、このままではイルカの国も人間も滅亡の危機だと知らされます。(ペンギンランドパターン!) そして助けを求められたわんぱくだん、、、くみが自分の髪ゴムの飾りで穴をふさぎ、イルカの国も地球も救われます。 くみの髪ゴム、小さなボールがついたようなデザインですが、こんなの昔つけてたなと懐かしくなりました。世界を救うのが、魔法とか武器とかじゃなくて、髪ゴムってところがいいなと思います。子供たちも自分の身近な持ち物がちょっと特別に思えたりするんじゃないかな?と思います。 そして最近毎日のようにわんぱくだんを読んでいて思うこと、、、わんぱくだんの絵本は「あははは。」とか「わー!」「きゃー!」とかよく出てくるのですが、声に出して読むのが難しい。一時期恐竜の「グルルルル」とか「ゴガァー!」とか悩んでいたこともありますが、「あははは。」が一番難しい!
週末はひな祭りのお祝いをしました。自分の分は自分でデコレーションしてもらったら、アラザンかけまくる子供たちでした。
2022-03-07-MON
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