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社長の時間 03 表参道


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東京に来た。毎月のように来ている東京にあらためてやって来た。今回の目的は2つ、その一つ目は表参道にある。
原宿駅を降りるとまっすぐに竹下通りを目指す。表参道までは地下鉄で最短の距離で行けるルートもあるのだが今日はあえて原宿で降りた。久しぶりに竹下通りを歩こうかなって思い3分後に後悔した。土曜日の竹下通りはいろんな人でごった返していてまっすぐに歩けそうにない。あきらめて道をそれてラフォーレまで来た。そのまま表参道に出て来ると道の表情がガラッと変わる。東京のほかの道に無い由緒正しさみたいなものがここにはある。この道が誰の道かはっきりしているような厳かさと少しだけ涼しいのかっ?と感じた。坂を下り始めて何年か前に来た時にあったものを確かめて、また新しく出来たものを眺めているうちに表参道ヒルズに着いた。今日はここに用がある。
表参道ヒルズまで来て、「ほぼ日刊イトイ新聞(糸井重里の手がけているウェブサイト、奥さんである樋口加奈子さんや愛犬ブイヨンのブログ、その他盛りだくさん)」にあった「梅佳代ヒルズ日記」で見た表参道ヒルズの壁に「ウメップ」のバナーが本当にあるのかを確かめに来た。あるはあるはでかなりのインパクト、表参道ジャックって感じだ。ずらって変な顔が並んで表参道には妙な感じ。というわけで今回表参道には、写真家梅佳代が最新写真集「ウメップ」を発売したのを記念して開かれている[「ウメップ」発売記念シャッターチャンス祭りinうめかよヒルズ]を偵察しに来た。
表参道ヒルズは写真ではわかりずらいが、なかなか無い面白い形をしている。回廊をどんどん下って行くようなすり鉢状の作りになっているのだが、つまりどこのショップも坂道の途中にありほとんどの通路も坂道と言うことになる。そのすり鉢のもっとも深い場所に、スペースオーがある。恐る恐る階段を下っていく。最下部の一番開けた部分に爆発的に明るい原色の空間がある。これが「梅佳代ヒルズ」か。
中がどうなっているとかはウェブで「うめかよヒルズ」で検索後、「ほぼ日刊イトイ新聞―うめかよ参上!」をクリック!!。設営中から開催中のありとあらゆることが見れるので面白い。「ライブ感なのだつまり」。彼女が写真や表現するもののすべてにあるのがライブ感であって、決して作り込んだ静の写真を撮っていないところがこんなイベントになっているんだと思う。毎日貼られて増えていく写真の壁や披露宴の模様をダダ流ししているビデオ観賞なんかはもはや写真展の域をはるかに超えている。遊びに来た子供たちを捕まえて写真を撮るカメラマンがどこにいるだろう。「いただきっ!」って感じ。
梅佳代がふらっと現れた。知り合いの人としばし談笑の後、椅子に座っていたので、写真集にサインをもらえるように頼んだ。「いいですよっ」て言って書き始めたのが写真の左の方でそれを書き終わると何を思い立ったのか「じゃ、サインをします」っていわれたので「お願いします」って言うと、おもむろに書いたのが右のサイン、その速さ0.3秒ぐらい。「これ何ですかっ」て聞きたいぐらいだったがここは梅佳代の城みたいなところ、そんなこと言えばいきなり何でもなかった普通のファンのふりをした梅佳代の味方たちが目の色を変えて、罵声の嵐になっても困るので、「ありがとうございました」って言ってありがたく受け取って来た。案の定すぐ後にサインをもらっていた人は「これがサインですか」って聞いていた。それは無理もないことだ。ちなみに梅佳代はなんて答えたかと言うと「そうですよ」だった。よく見てみると文字が左右反転しているのだ。そんなことを練習して何になる。
ひとしきりサインが殺到していたのをなんとなくこなしてしますとまた梅佳代はどこへともなく消えていった。梅佳代の写真集を最初に見た時に感じたのは「このまま行くとこの子どっかで行き詰まるんじゃないかな」って思ってた。でも会って最後に感じたことは意外と梅佳代は頑固者だということ。そうじゃなきゃこの業界やってけないのかもしれないけど、自分の写真を自分で撮り切るというような思いみたいなものが深いのだ。何をすればどうなるかという行き先みたいなものがはっきりしている。ウェブで読んだ「切り抜き」の下り:壁に貼る写真の切り抜きについて尋ねられるシーン

ところで、切り抜き、
ものすごく早いですね。

うめ
「うん。こんなん、
 ほかの人に頼んだら
 やってくれないし、
 やってくれたとしても
 ものすごていねいにしてくれる。
 怖がらずにできるのは
 自分だけだから
 切り抜きは自分で、と
 決めとるの」

ね、仕上がり、うまい

梅佳代はこんな人です。

会場で唯一写真が撮れる場所がある。そこには梅家の愛犬のリョウ君(メス)に囲まれてみんなが思い思いのポーズをとる場所。
サクッと梅佳代ヒルズを出て表参道生カステラも何もかも見ずに出てきた。今から恵比寿に向かう。

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