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タイトル

なほとか通信も4年目になるのだが、何の変化も無いとつまらないと思うが、変わらないのもいいのかと思って続けている。毎年良い年になるように年の初めには初もうでをするが、今年も伊勢神宮に行って来た。


最後の階段で大渋滞の伊勢神宮

こんな人も初詣をする

去年は松坂に一泊したので今年はと二見に来た。二見に来て戸惑った。小学校5年生の時にバスでやって来て以来、ちょっとセピアがかって来た思い出写真に映る二見はこんなはずではないが、間違いなくここは二見だ。旅館に関して何の知識も無く、予約をとったが、実に簡単にとれたのでびっくりしたが夕食が無い。到着して良くわかった。そこは僕達が子供の頃、大型バスを連ねてやって来た二見に間違いなく、食堂にも浴室にもその面影は残っている。つまり食堂はばかでかく、浴室は子供達の為にいくつもあるのだ。仕方が無いので、僕たちは夜が迫って来る二見の街道を飯屋を探してとぼとぼと歩いた。


宿泊した旅館

夫婦岩表参道の文字

そろそろどんな仲の良い二人でも喧嘩になり始めるような時間歩くと、なんとか居酒屋らしきものがある。非常においしく頂いたが、あまりの寒さに凍えていたので温かいものを選んだ。ただ二見だけに真珠貝の貝柱で作ったソテーは郷土料理というだけに美味しく頂いた。


明け方の二見ヶ浦

日の出の様子を書いたパネル

翌朝ご来光を見るのだと観光バスから降りて来た観光客と先を争うように二見ヶ浦の夫婦岩に向かった。子供の頃に見た時より今の方が、はるかにありがたいようにも思えるし、肌触りの様なものを感じる、子供の頃に見たものは何かほとんどが薄っぺらくて作りもののようにしか思えて無かったのだと思う。だからUSJのような作り物も夫婦岩のような大自然のものもきっと同じようにしか見えないのだ。とか言ってる間に、本当ならパネルの様な神々しい太陽が現れて来るのだろうが、季節が違うのかうっすらとした弱腰のご来光の光が差し込んでくる。


弱腰のご来光

旅館を出て街道沿いを歩いた。風情がある。とっておくだけが保存では無い。保存とはそこに確実に人間の営みがともなわないと枯れて行く。そんなことを旅して思うのだが、ここはよく人の手が入った街並みがある。古いから壊して建て替えるのではなく。古いから手を入れて大事にされた風情がある。


お土産物屋の様子

かどふさ

お土産物屋は店を開け始めている。どこにでもあるようなものをどこの店も置いている。かどふさというお店に入った。店内にはアジアン雑貨から日本的な民芸品までが置いてある。物好きそうな店主が読みかけの新聞を置いて接客を始める。これはねこうやってこうすればこんな感じになります。そんな感じで店の端から端まで付いて来てもらう。ぜんぜんお土産らしくないのだが、気にいっていろいろ買った。


表のレリーフ

松ぼっくりの焼炭

表にかけてある炭のレリーフは何だろうと聞くと、二見はすぐ海岸です。海岸には松林があり、松ぼっくりが一杯落ちています。何かに利用できないかなと思って焼いてみたんです。するときれいに炭になったのです、でも置いておくのもつまらないのでレリーフにしてみたのです、と店主は語った。ここにまた来たいと思いつつ快晴のなか街道を歩いた。


しめ縄には蘇民の文字が

旧家の軒先には必ずと言っていいほど豪華な締め飾りがある。示飾りには蘇民の文字が。蘇民将来のお話はどこでも調べるとわかるが、我が家に災いなきよう、我が家も蘇民の家ですということなのだろう。


赤福餅二見支店

赤福餅の抹茶セット

いくつかの饅頭スポットをやり過ごして、お目当ての赤福餅二見支店にきた。ここの地名は二見町茶屋。古い様式の作りの店舗だが、ここもきれいに整えられて美しい。中でお茶と赤福餅を戴く。伊勢神宮にはまた来年も来る。でも長い地球の歴史の中で今年が一回しかないように、僕はまた2012年の記憶を記録に残して行くことをしようと思う。なぜかっていうとそれは忘れやすくなったからだろう。猫にもタオルを勧められる時代だから。か?どうぞにゃん!てな具合に。


猫にタオル

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